某月某日　　　

しまったー。

今日の日記は何も考えてないぞー。

てなわけで、このごろの出來事でも書いておこう。

母の「終の棲家」が出來上がった。
古い家の近所にあるので、
あれやこれやをぼちぼちと移している。
古い家というのは、つまり私の実家なので、
当然私の古いモノもいっぱいある。
また、亡父の思い出の品もいっぱいある。

移しがてら整理していたら面白いモノもある。
やっぱりその中でも写真というのは強烈だ。
忘れていた写真が出てきたら
しばしみんなで時を忘れてしまう。

そういえばちょっと前に、フ○フイルムのテレビCMで
坂本龍一さんとかがやっていたな。
プリントは残る。
というようなメッセージの発信を。

今回写真の整理もしていてそれはそうかも、と
改めて思った。
もし、デジカメで撮ったもので、
まだプリントしてなくて、
CDなどメディアにさえ焼いてないものがあったらどうだろう。
HDDに放り込みっぱなしの。
パソコンも普及してかなり経つと思うけど、
使わなくなったパソコンっていうのもぼちぼちあるはず。
どこか調子が悪くなったというのだけでなく、
新しいOSが出たのをきっかけにハードも新しいのに替える、みたいな。
そうなったら、急いでデータをバックアップというのでもなく
HDDにデータを残したまま忘れそうだ。
「まだ動くだろうし、大丈夫さ。またそのうちいつかコピーするさぁ」
と。

何も、数百年後数千年後に発掘して欲しいというわけでなくても
プリントしていると、そこにパソコンが無くても
そこに電気が無くても、
いつだって見ることが出來る。
やっぱりへぼプリンタででもいいから
プリントしておくべきかもしれない。

今はたとえその写真に価値を見いだせなくても、
思い出というのは、時が経ってからはじめて
思い出になりうるものだから。