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テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:クラシック・音楽・舞台鑑賞
今日のお天気 昨日の成人の日は 午前中にお寺まで山を登って参拝に(少し筋肉痛) 夕方からは急遽 コンサートへ。 左手のピアニスト 「智内 威雄 (ちない・たけおさん)」 (コチラ) 以前 様々な番組で取り上げられ、初めてテレビから流れる音を聴いたとき、 力強さと繊細さと温かさのある音色で、いつか生で聴きたいと思っていた
智内さんは 東京音大を卒業後、ドイツの音大在学中の2001年、 「ジストニア」という病に侵され、両手が動かなくなるが、 4年に渡るリハビリにより、「左手のピアニスト」として演奏を開始し、現在に至っている。 つい先日 夕方の「ニュース・アンカー」で神戸の被災地でのコンサートの様子が伝えられ 関西でのコンサートが14日に行われる!と知り、早速電話予約
完売間近で 下手側の一番前か、中央 最後方しか空席がなく (下手側真ん中が良かった)・・・・・結局一番前の席を予約。
開演前に スクリーンで 「神戸震災メモリアルコンサート」の映像や ドイツのアウシュビッツのガス処刑室 訪問の様子が流れ・・・ コンサートスタート
コンサート中のトークでご本人曰く
「音楽を辞めようと思ったこともあった。 母が声楽家なので声楽の道に進むか、指揮者になろうか、 ピアノ以外の音楽の道を進もうかと思った。
でも、ドイツの音大の先生に リハビリをして「左手のピアニスト」への道を 進んでみては?と言われ、練習を開始した」 との事。
今では 動かなかった右手も 日常生活に支障はない程度まで動くようになったが、 完治まではせず、左手だけでの演奏家としての道を 歩むことに決めたそう。
ソフトな声とにこやかな笑顔の裏で、壮絶なリハビリ生活を送ってこられたと思う。
2曲目以降は、左手だけの演奏であることを忘れるほど 美しい旋律と迫力とキレのある音色。
自分自身を諦めなければ、進む道はある。
人の痛み辛さが分かるからこそ、神戸の被災者の方々や 高齢者の施設で心のこもった音を プレゼントすることが出きるのであろう
これからも 魂のある音を多くの方に聴かせてほしいと感じた。 左手だけの曲が沢山あることを知り、もっともっと聴きたいと思った。
ここからはプログラムなので スルーしてくださ~い お気に入りのシベリウスや吉松隆さんの曲があって 嬉しかった
1曲目・・・吉松隆 作曲 「アイノラ叙情曲集」 第1番~第5番まで シベリウスを敬愛する吉松さんが、想いをはせ作曲した7つの曲集。
2曲目・・・スクラービン作曲 「前奏曲と夜想曲」 ロシアを代表するピアニスト・作曲家で、かろうじてオクターブがつかめるぐらい 小さな手だった。難曲に挑戦し続けたため右手首を故障し、作曲に力を注ぎ、 「左手のショパン」と言われるようになった。
3曲目・・・ショパン作曲 ゴドフスキー編曲 「別れの曲」 ミスタッチが気になったが、左手の演奏とは思えないほど引き込まれた。
第2部 1曲目・・・リスト作曲 「ハンガリーの手」 リスト本人の編曲で左手用として生まれ、戦争で右手を負傷し初の左手のピアニスト として活躍したリストの弟子「シシー」に贈られた曲。 リストならではの難しい曲だったけど力強く、品のある音だった。リストも好き 2曲目・・・ サンサーンス作曲 「左手のための練習曲」 エレジー サンサーンスは この左手の練習曲を77歳のときに作曲。 長生きされていたのですね~
3曲目・・・・ バッハ作曲 ヴィットゲンシュタイン編曲 前奏曲1&3 誰でも聞いたことのある曲。ヴィットゲンシュタインは第一次世界大戦で右手を失い 左手のピアニストとして活躍し、多くの作曲家に左手演奏の曲を委託した。
4曲目・・・吉松隆 編曲 「3つの聖歌」 世界的に有名な名曲を吉松さんが編曲。 5曲目・・・シューベルト作曲 「アヴェ・マリア」 カッチーニ作曲 「アヴェ・マリア」 シベリウス作曲 交響詩 「フィンランディア」
あまりにも美しすぎてウルウルしてきた ココロまで浄化される感じ。 アンコールは・・・・1曲目 吉松さん作曲 「水のパワード??」(聞こえなかった) 神戸のコンサートのために書き下ろされた曲。難曲だけど流れが音になったような雰囲気。 すっかり引き込まれた もう一度聴きたい。 2曲目アンコール・・・・改めて ショパン「別れの曲」 2回目は素晴らしい演奏だった。 以上
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