杉本文楽を見てきました
今日は朝からすごい雨で、電車の運行が気になった。電車はなんとか無事に動いていて車窓から見る限りは、サクラは5分ぐらいまで咲いていた。明後日の夜桜見物は期待できそう。杉本博司さんの構成演出による人形浄瑠璃「曽根崎心中」をフェスティバルホールまで見に行った。少し後ろのボックス席に浄瑠璃語りの人間国宝で、引退を表明した住太夫さんが私服で見に来ておられ、報道陣がしきりにインタビューしていた。またそこへ橋下大阪市長があいさつにきてたりで、バタバタしていた。話は 徳兵衛と言う男はお初という遊女と深い仲で、主人で伯父の娘との縁談に気が進まずに断る。主人は怒ってしまい、縁談を断るなら結納として渡した金をすぐ返せと迫られているという背景がある。その金は知り合いにほんの3日という約束で貸してあるのだが、知り合いは悪い人間で、わざと偽の印鑑で借用証を書き、この借用証は偽だから返す必要はないと居直る。金を返せなくなり窮地に陥った二人は心中をしてしまう。心中の道行きの場面で「この世の名残、夜も名残死にに行く身を例えれば、安達が原の道の霜 一足ごとに消えていく・・・」という有名なセリフではじまる。大きな舞台と現代風のアレンジということで、ふりは通常の文楽よりは派手な動きをしているように思われた。余分な話だけれど、会計担当をしている私とすれば印鑑をしっかり確かめないと大変なことになるという教訓。