歌劇カルメンを見てきました
今日はフェスティバルで、スロベニア国立歌劇団の「カルメン」をみてきた。なかなかカルメンもドンホセも歌唱力はあるように思えた。ドンホセを誘惑し、次に闘牛士のエスカミリオに心をうつす私にいわせれば、狩人型で今を生きるというタイプの女性にみえた。彼女が普段しているねこ科の猛獣が、狩りにはいるようなちょっと腕を開いた姿勢が野生的にみえた。言いよる男には興味がわかず、気のない感じだったから、ドンホセを誘惑しとうとう誘惑に負けてついてきたドンホセだけれど、盗賊になった自分の今を後悔している姿がカルメンにしてはじれったい、うじうじ過去にとらわれていると見える。魅力的でなくなってしまって、闘牛士に心を移す。闘牛士もある意味今に生きる職業だ。過去の経験があるから勝てるとは限らない、今の今が真剣勝負。闘牛士に心を移したカルメンに二人で逃げて、静かに暮らそうと誘うドンホセしかし、彼女は冷たく断ります、彼は昔はあんなに愛し合ったのにと訴えるが今に生きる女に響くわけもなし、彼はお前の為に何もかも失ったと彼女を殺してしまう。