令和4年夏休み文楽特別講演第2部その2女はつらいよ
今日の散歩は、いつもどおりだったが、遠くで私に手を振ってくれている人がいて、はっきり顔がわからなかったが、ご近所の人だったようだ。コロもご機嫌に散歩した。今日できた事11.月曜日に病院の付き添いをするので、病状とか日常の生活ぶりを確認して、メモを作っておく。12.色鉛筆の宿題ざっとは仕上げたが、一応もう少し丁寧に塗を重ね、微妙な線のゆがみなども修正しておく。ただ、コロナの感染者数がすごいので、私の判断で8月の教室は欠席させてもらうことにした。紙屋治兵衛文楽のつづき柵に手をくくられた治兵衛がなんとか紐をほどいているところに、太兵衛が再び現れて「お前を探していた。貸した金を早く返せ」と往来で大きな声を出す。以前に治兵衛が人に金を借りた借用証を、太兵衛が手に入れて、今返せすぐ返せと騒ぎ立てる。往来で治兵衛が恥ずかしい思いをしていると、先ほどの侍(身分のあるものが妓楼などにあがるときは、頭巾をかぶって顔を隠していた)が現れて、借りた金20両を払い借用証を取り返してくれる。やれありがたやと、侍に頭を下げると。侍が頭巾をとりそれが兄の孫右衛門(まごえもん)とわかる。逃げようとする治兵衛を捕まえて、河庄の座敷へと孫右衛門はつれていく。兄は治兵衛が仕事も妻子も打ち捨てて、いれあげる小春というのはどんな女かと、変装して様子を見に来たのだった。治兵衛は女の本心を知ったのでもう未練はないが、よくもだましてくれたと、小春をたたく。孫右衛門は「客を喜ばせるのは遊女の役目、だまされたのなんのと情けない男だな」と意見する。これで二人は縁切りということで、取り交わした起請文(日本でかつて作成されていた、人が契約を交わす際、それを破らないことを神仏に誓う文書)を返すことになる。治兵衛は小春から受け取った起請文を返し、小春は治兵衛からの起請文を孫右衛門を通して返そうとする。そのとき起請文の中に筆跡の違う文が孫右衛門の目に留まる。「それは見ないでください」と小春は止める。その文は治兵衛の妻おさんから小春にあてたものだった。孫右衛門はすぐに事情が分かり「先ほどの愛想尽かしは、この文の人への義理立てか」と聞くと小春はそっとうなずくのだった。小春の真心を知った孫右衛門、心の中で小春に頭を下げるのだった治兵衛は小春にさんざん悪口を言って帰っていったが。一人になった小春は「おさん様が、私のことはともかくとして、小さな子二人の父親がなくなることがかわいそうです。なんとか治兵衛を死なせないで。」と文がきた。「私への恨みつらみがあっても仕方のないところを、一言もそれはなく、私に頭を下げられるおさん様の気持ちを思えば、もし進退窮まることがあれば、私一人で死にます」と返事を出したと独白して涙にくれるのであった。おかあさん表に出たいから、戸をあけてちょうだいbyコロ