令和5年4月文楽公演第2部その6思いは一筋
今日は16度でずいぶんと暖かだった。気持ちよく散歩に出られた。しかし、昼過ぎからは雨になると言う予報だった。午前中までは洗濯物は外に干しておいた。数日間忙しかったので、今日は休養日ということで、特に予定は入れなかった。1時間ぐらい昼寝をしていた。妹背山婦女庭訓妹山脊山の段のつづき桜の花のついた枝が流れているのを見て、雛鳥は「久我之助様はご無事の様子、ずっと元気に長生きしてください。これで思い残すことはありません。母様どうぞ切ってください。」一方久我之助も花のついた枝をみて「女も入内を決心したようで、安堵いたしました。さあ介錯を。」この時定高は、折れそうな心を励まして、裂ぱくの気合とともに雛鳥の首を打ち落とす。清澄はその声を聞きつけて、部屋の障子を引き開け、どうなされたと呼びかける。定高も障子をひき開けて外を見る。「雛鳥の首を切ったのか」「久我殿は腹を召されたのか」定高は気を取り直し「せめてご子息の命だけはと、思いましたが、残念な結果になってしまいました。娘も一緒になりたいと最後まで思っておりました。久我殿の息のあるうちにせめて祝言挙げてやりたいと思います。」清澄「いかにもおっしゃる通り祝言あげさせよう。」定鷹は雛道具を嫁入り道具に見立てて、川に流し清澄は熊手でそれをかきとって、久我之助の傍らにと飾る。最後に雛鳥の首を、人形道具の駕籠に乗せて送る。お互いが相手のことを思いやって、わが子を手にかけた志を感じて、過去のいきさつは水に流そうと和解するのだった。久我之助に「汝の魂魄は父の傍らにあって、朝敵打倒のこの戦を見守るがよい、汝ら二人は夫婦としてこの父が認めるから、来世で早く夫婦として結ばれるがよい。冥土へ行けば忠臣貞女として大手を振って通れよ。」という父の言葉を手をあわせて聞く久我之助だった。そして清澄は介錯して、息子の首を落とした。(おしまい)夏の公演では、次の第4段が演じられる予定で、これからは鎌足側の反撃が始まる。今日右4時ごろから雨が降ってきて、夕方の散歩はいけなかった。今日はお母さんのそばで、何となく気配を感じながら眠ていますbyコロ