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2016年01月09日
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カテゴリ:私のすきなこと

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今回の初春公演は第2部から先に見た。

国性爺合戦 (こくせんやかっせん)

豆知識

父は中国人、母は日本人の子どもとして生まれた鄭成功(九州在住)は7歳の時中国に渡ったが、当時の明王朝が、清(満州族)に滅ぼされようとしたため兵を率いて、清に対する抵抗運動を行った。という史実を近松門左衛門が大幅に脚色を加えてこの物語を作った。これは大ヒットして、当時としては異例の17カ月興行というロングランだった。

メインの舞台が中国と言う事で、当時鎖国で海外事情を知ることができない大半の日本人にとっては、興味をそそられる題材であった。

鄭成功は国姓爺とよばれたが、話が史実とは大分違うので国性爺と名前を変えてある。

大明御殿の段

韃靼国の使者が、今まで争いを続けてきた両国の和睦の印にと沢山の品物を持参してくる。その代わり皇帝の妃を韃靼国の妃に申し受けたいと申し出る。(普通は到底うんとは言えない無理難題、和睦と言うよりは喧嘩を売りに来た言い草)

臣下の李蹈天は、先年飢饉の折に私が内々韃靼国に助力を願って食料をだいぶ送ってもらった恩があるので、言うとおりにしてはと進める。

もう一人呉三桂は、それはそなたが勝手にやったこと、飢餓になれば朝廷・官吏一丸となって、節約し金を作って食料を買いいれれば済んだ事、韃靼国の申し出を受けるべきではないと反論する。使いは怒って、それでは、我々は宣戦布告をするぞと言い捨てて帰ろうとする。

李蹈天は自分の左目をえぐり出し、恩知らずといわれないために命を差し出す覚悟はあると言ったので、使者もそこまでするならと黙って帰っていく。

大明御殿奥の間の段

皇帝の妹栴檀皇女は兄皇帝から李蹈天の妻になるよう言われているが、気が進まず返事をしないでいる。

皇帝がやってきて、今から宮女たちに花軍(はないくさ)させる。梅の軍が勝てば縁談は中止桜の軍が勝てば結婚せよと迫る。(これはやらせで、桜の軍が勝つようにしむけてある)

花軍をして勝ちどきの声を桜の軍があげていると、呉三桂が甲冑を身につけて登場する。宮城でこのような遊びごとをされると、実際に危険が迫った時に、また遊んでいるのだろうという気になってしまい危機管理上問題だからやめていただきたいと皇帝に意見をする。

皇帝は怒って呉三桂を踏みつける。

そこへ呉三桂の妻柳哥君が栴檀皇女を連れて登場「韃靼国が攻め込んできました。李蹈天は寝返り、多くの家臣たちが戦わずして投降してしまいました。」と訴える。

呉三桂は妻に栴檀皇女を逃がすように指示し、自分はわずかの手勢を率いて、韃靼国軍に切りこんでいくのだった。

芦部の段

柳哥君と皇女はやっとのことで、海まで逃げてくるが李蹈天の家来安大人が船に乗って、彼女らを探しているのと出会う、柳哥君は安大人を船から突き落とす。しかし、多くの敵方の兵隊に囲まれたので、皇女を船に乗せ、柳哥君は敵方と戦いなんとか退けるが、自分も重傷を負う。

柳哥君は自分はもう船に乗っていく力もないので、なんとか皇女様がその船でできるだけ遠くに逃げてくれと、船を押し、涙ながらに別れるのであった。 

 

 






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最終更新日  2016年01月10日 13時04分29秒
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