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2016年02月15日
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カテゴリ:私のすきなこと

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一昨日俳句の話を書いたが、これには私の悲しい物語がある。

聞いてるほうが悲しくなるかどうかはまったくわからない。

今をさる15年ほど前、ある人がこんな手紙が届いたといって、私に持ってきた。

それには、ある自治体の俳句コンクールの応募用紙が大量に入っていた。

私「これ何?」

「知り合いがこの俳句コンクールを企画したけれど、少しでも応募がなければ困るからなんとか応募してと頼まれた。」

私「それで私にどうしろと。」

「親戚中見渡しても、俳句をやってる人間なんかいてない。自分は短歌やってたやろ。なんとか俳句も作ってえな。」

その当時、私は短歌を数年やっていたが、仕事があまりに忙しくてやめてしまった時期だった。

私「短歌と俳句は素材の切り取り方違うから同じようにはできないし、無理。」と断ったが断り切れず、なんとか努力をしてみると いうことで決着。

それから、私の苦闘が始まった。

とりあえず、季語というものを入れるとか、学校で習ったレベルの知識をもって、自分なりに研究し、頭を絞りに絞った。

人が聞いてなるほどと思う組み合わせか(ただし、こんなの当たり前というのではだめ)、思いもよらない取り合わせ(ただし、シュール過ぎてほとんどの人が理解できないのもダメ)かをアレンジして作ればよいのではないかと自分なりには思った。。作ってみても、どこかで見たようなものになったり、中々思うようにはできなかったが。最初の年は数カ月かかって5句を作ってコンクールに提出した。ほんとに涙がでるほどしんどかった。

同時に勢いで、もうひとつのコンクールにも別に5句を作って応募した。だいたい毎年5月過ぎから1月までに一か月になんとか1~2句つくって、2月まで俳句を考えている。

最初に応募した年に1句が入選、それ以来毎年1句から2句は入選するか賞をいただいている。それで、まったく才能がないわけでもないと変な自信をもって、細々ながら俳句を作り続けている。

まったく独学だから特に傾向というものもない。これからも本格的に習うつもりもないけれど。

 

自分でも俳句らしいと思えるのと、一種のキャッチコピーかと思えるのとどちらもでてくる。 

 ちょこっとだけ紹介してみると

紅梅や 猫抱くほどの 暖かさ

町抜けて 私一人の 月となる

北風よ まっすぐに行け 海に出る

オリオンの 位置確かめる 山の宿 

小春日や この先知らぬ 手まり唄 

かんてきと いうものありき 秋刀魚焼く 

 

好奇心のある方はこちらまで 

http://patora22.web.fc2.com/myu-zunoyakata.htm






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最終更新日  2016年02月16日 10時24分24秒
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