カテゴリ:歴史
初めての歴史カテゴリです。
興味の無い人も読んでね。 今日、ちょろっと本で読んだこと。 太平洋戦争の話しです。 アメリカに戦艦ミズーリという艦艇がありました。 終戦調印にも使われた、当時のアメリカを代表する大和と並ぶ大型戦艦です。 そのミズーリに終戦も近くなったころ、日本の特攻機が体当たり攻撃をかけました。 映像や写真にも残ってる有名な場面です。 特攻機というのは、パイロットが飛行機に爆弾を抱えて そのまま体当たり をするというものです。 作戦とは言いようのない愚作です。 その際の特攻直後、パイロットの体は2つに分かれて 艦上には大破した機体に頭と上半身が残っていたそうです。 その遺体を周りにいた乗組員は憎しみを込めて、遺体を傷つけようと しました。 それを艦上からみていた総司令官のキャラハンが、司令官命令で止めました。 彼に敬意を払い水葬をする。というのです。 乗組員は反対しました。 しかし、キャラハンはその遺体を医務室へ運び きれいに整え 反対する乗組員を諭し、水葬を行ったそうです。 勇敢な戦士を敵、味方を超えて敬意を表したのです。 その、キャラハン、この出来事の2年前に実兄を日本の戦艦の艦砲射撃 で亡くしています。 私念をはさまず、軍人としての誇りを貫いたキャラハンはすばらしい人物 だと思います。 そのキャラハンの戦死した兄の名から名付けられた駆逐艦キャラハンという 艦艇がありました。 その駆逐艦キャラハンは沖縄戦の際、赤とんぼ(日本の練習機、戦闘用では無い)の特攻を受けて沈没しています。 が、そのキャラハンに乗り組んでいた船員が、戦後 キャラハン会という 組織を作って自衛隊と協力し、航海士を育てることなどに尽力したそうです。 不思議なつながりです。 自分を殺しにきた日本のパイロットに敬意を表したキャラハン司令官。 日本の特攻機に沈められながら、戦後 日本に協力したキャラハン会の 方たち。 そんな人たちばかりなら、争いも減るのに。 アメリカの人たちも歴史を振り返る視点を少し転換してほしいものです。 争いをなくすために。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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