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「寒い、寒い」と言っているうちに、肩に力が入り、体は縮こまります。
身動きとれずにいると、ますます寒くなります。 暖房のスイッチをつければ、ホッ。 設定温度をぐんぐん上昇させて、気づくとTシャツ姿になっていたり? でも足先は冷た~いまま……。 環境省は、温暖化防止策として冬場の暖房の温度設定を20℃と呼びかけています。 暖房に頼りすぎず、寒さに神経質になりすぎず、ほどよい暖かさを味わいましょう。 その1:鍋料理で、部屋も体もあったまる 冬といえば鍋! 家族や友人知人の集まりの食事には、鍋料理をオススメします。 携帯のコンロなどを食卓の真ん中に置いて、鍋をかけます。 そしてぐつぐつと煮込み、できあがったところでふたを開けたときに、立ち上る湯気。 アツアツをハフハフ言いながらいただくうち、体も温まります。 部屋に広がった湯気、鍋を置いたコンロには炎。 そのうちにすっかり暑くなって、「暖房、止めない?」なんて言った覚えはありませんか? 鍋料理は、部屋全体を暖めてくれるだけでなく、体を温めてくれる効果もばっちりです。 その2:体を温める食材を加える ネギやショウガ、ニンニクやトウガラシなど体を温める働きをしてくれる食材を、ひと味加えてみませんか? ショウガはすって紅茶に入れたり、うどんの薬味にたっぷり入れたり。 粉末になっている瓶詰めも市販されているので、持ち歩けば外食でも使えます。 ニンニクやトウガラシを下味にしたいため物などもオススメです。 またかたくり粉や葛などの粉は、汁物にとろみをつけてくれます。 とろみの中に温かさをぎゅっと閉じ込めて胃まで届けます。 その3:冷たいものより温かいものを食べる 冬には、かき氷より肉まんやあんまんを食べたくなる人が多いように、人は自然と体が温まるものを好みます。 日常よく口にするドリンクを、氷の入ったものや冷蔵したものから、常温のもの、温めたものに変えていくと、体が冷えるのを防いでくれます。 アイスコーヒーを頼んでいたら、ホットコーヒーに。 冷たいお茶から温かいお茶に。 外出時、温かい飲み物を保温性の高い水筒に入れて携帯すれば、いつでもどこでも飲めます。 ちなみに水筒は、ペットボトルや紙コップなどのゴミも減らすことに一役買います。 その4:カーテンの生地も衣替え 夏には風通しを良くするため、日差しを防ぐため、窓辺を工夫してきたと思いますが、冬には冬の備えがあります。 せっかく暖めた室内の温度を、外に出してしまうのは、省エネの点からみてもモッタイナイことです。 室内の暖かい空気は窓を通して外に逃げて行ってしまいます。 そして外からは冷たい空気が侵入しようとしてきます。 それを防ぐために、カーテンに一工夫を。夏場の薄い生地から、厚手のものに変えたり。 窓際はやや薄く、室内側はやや厚めの二重カーテンにしてみたり。 室内の温度をキープできるよう工夫してみましょう。 その5:頭寒足熱。足元を温めるだけでホカホカ 最近の地球温暖化防止と省エネの点から、リバイバルしすっかり定着した「湯たんぽ」。 さまざまなタイプの「湯たんぽ」が市販されています。 寝る前におふとんを温めてくれるのはもちろん、せっかくだから起きている間も活用しましょう。 日中のオフィスや家で、座っているうちに冷たくなった足先も、「湯たんぽ」の上に乗せると、ポカポカ~。 さらにひざ掛けを掛ければ、熱もこもって、「即席、お一人様用こたつ」の出来上がりです。 その6:体の中のエネルギーを燃やせば、暑くなる 寒いから動きたくない動かないから寒くなる。 この寒さを「エイヤッ!」と断つためにも、この際、動いてみましょう。 動けば筋肉も収縮し血流も良くなり、体のエネルギーを使うので体が温まります。 駅の移動やオフィス内の移動は、階段を使ってみたり。 家では掃除機を使わずに掃き掃除に切り替え、ぞうきんがけをやってみたり。 買い物もクルマのところを自転車にしたり、歩いて行ってみたり。 その7:一日の最後はお風呂で 日ごろ、シャワーで済ませていませんか? 寒くなりだして「温泉に行きた~い」と思ったら、まず家のお風呂につかってみましょう。 そこで、お湯に好きな香りのアロマエッセンスを一滴落としたり、飲まない紅茶バッグをまとめて入れたり、みかんやりんごなどの皮を干して入浴剤にしたり、もちろん市販されている入浴剤を入れてもいいですね。 せっかく入ったお風呂、慌てず急がずゆっくり入って、体のなかからじっくり温まりましょう。 温泉ほど手足が伸ばせなくても、体を包んでくれるお湯は、気持ちも体もほぐしてくれます。 その8:太陽の恵みをおふとんが吸収 太陽エネルギーが注目されていますが、何もソーラーパネルを屋根に取り付けなくても、カンタンにそのエネルギーを存分に受け取り使うことができます。 昼間のうちに、ふとんを干しましょう。 太陽の熱を、ふとんの中綿が吸い込んでくれます。 乾燥にもなるので、干した晩のふとんは、フカフカでポカポカです。 そして、気持ちいいふとんをヨソに、いつまでも電気や暖房をつけて起きているのは、モッタイナイこと。 夜は早々におふとんに入ってしまいましょう。 その9:体の周りに温かい空気の層を作る~重ね着のススメ 前述で、室内の温度をキープするために二重のカーテンを紹介しましたが、私たちの体も同じです。 温かさをキープするために、二重にも三重にも重ね着をしてみましょう。 ポイントは「層」を作ること。 温かい空気は幾層もあると逃げていくのに時間がかかります。 厚手のものは重ね着しづらいので、シルクや温め効果があるような化繊の薄手のアンダーウェアを利用してみたり。 そして「湯たんぽ」でも同じですが、頭寒足熱のルールを忘れずに。 上半身よりも下半身、足元を温めるようにしましょう。 薄手と厚手の靴下を重ね履きしたり、レッグウォーマーを使ったり。 また温かい空気が出てしまうのが、首周りや手首周りから。 マフラーはもちろん長めの手袋やアームウォーマーも活躍します。 その10:暖房の熱源を木材に。ペレットストーブ 環境問題を考えたとき、石油ストーブや電気ファン、エアコンなど従来の暖房機具を使うことに、ためらいを覚える人もいるのではないでしょうか。 近年、木材を燃料にした、「ペレットストーブ」が注目を集めています。 ペレットとは、木くずを固めた木質燃料のこと。 直径7mm前後、1~2cmほどの円柱の形をした粒状のものです。 木くずの原料は、地域によってさまざまですが、広葉樹の樹皮や、針葉樹の間伐材、スギやヒノキの製材端材などがあります。 ペレットストーブを使うことは、国産の森林利用を促す役割もあります。 またCO2を出す従来の暖房に比べ、温暖化防止に役立つ暖房器具といえます。 使い方は、専用のペレットストーブを設置して、ペレットを燃やします(ストーブのサイズ、種類にもよりますが、1~2kg/hくらい)。 原理はまきストーブと同じなので、ストーブを置いた背面には排気口が必要です。 設置の条件との兼ね合いのある住宅事情、暖房効率などもあり、現状では都心部よりも、山間部など厳冬地域の一戸建てで使われていることが多いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.04 00:12:37
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