ママのCity Hall日記

　聞き流せばいいのだけれど、ちょっとモヤモヤしたので聞いてください。

　先日、同年代くらいの人たちがたまたま集まった時に、介護とか老後というような話題になりました。お互いのバックグラウンドを知っているほど親密な付き合いでもないし、真剣な相談というのでもなく、世間話の延長です。

　我が家の場合は、ダーリンの父母がすでに亡くなっているのでカナダ側での介護の問題はありません。
　私の両親は、妹と同居しています。

　両親が妹と同居していることを「いいですね」と言われたのですが、私的にはこれがモヤモヤです。
　妹はシングルマザーなので安心どころじゃないのです。
　もちろん、同居していれば何かと手の掛かることは妹がしなければならないのですが、妹にも生活があります。妹が介護しなければならない状況になると、妹と姪の生活が回らなくなるからです。

　先日、妹と長電話した時に、私の仕事は長期の介護休暇（無給）が取れるから将来、単身日本に帰ることも考えていると言ったら、「無収入で戻ってこられても足手まといになって困る。それなら、しっかり働いてたくさん送金してくれる方がいい。」と言われてしまいました。
　現実そうするしかないだろうし、それが一番いいのかもしれないです。本当のところを言うと、妹にそう言ってもらえると私も助かる、というか救われます。

　シングルになってから幼児を抱えて再就職という苦労をした妹です。甘ったるい感情的なことは言いませんが、両親の身近にいて、一番冷静に現状を捉えています。その昔は、泣き虫の末っ子だったのですが...。

　両親が元気な今はいいけれども、高齢なだけにこれからどうなるのか頭が痛いところです。

　そういう話はわざわざ他人に説明しませんが、「いいですね」と言われてしまうとつい言葉に詰まります。

　男きょうだいが両親と同居していても、「いいですね」という状況とは限らないですよね。
　嫁姑の問題もあるし、介護以前の同居の段階で挫折する家族もたくさんいます。実の親でも喧嘩になるのに、義理の仲なら上手くいくほうが奇跡です。

　「いいですね」にモヤモヤしますが、上を見ても下を見てもキリがないし、老人が私の実家だけ１組しかいないのはたしかに「いいですね」なのかもしれないです。
　我が家だけじゃなく、他の家庭もそれぞれに人に言うほどでもない事情を抱えてモヤモヤしているかもしれないですね。