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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:バイリンガルにならなかった娘
昼前に娘から電話がありました。
「ママ、ピーナッツの入ったクッキーを食べてしまったみたい。気持ち悪いから、帰る。」 早退の書類を書き、3分と経たないうちにオフィスを飛び出しました。 タクシーで帰ってきなさいと言ったのに、普通にバスで帰ってきました。途中、嘔吐もあったということで、最初に電話してきた時よりだんだん状態が悪くなっているようでした。 とりあえず、アレルギーの薬を飲ませて様子を見ることにしました。 胃が痛い、吐き気がするということでアレルギーの発作かどうかちょっとわかりませんでした。 娘のアレルギーの発作はこれが2度目です。 最初は2歳くらいの頃で、やはりピーナッツが入っていたらしいチョコレートを舐めた程度で呼吸困難になりました。もともと、ピーナッツバターなどのピーナッツ系には寄り付かなかったのですが食べず嫌いと思っていました。そのときは、口に入れた途端に吐き出したのですが、喘息の発作が出ました。 その後、ピーナッツは避けていたのですが、カシューナッツやピスタチオなどのほかのナッツ類は問題なく、またピーナッツオイルや、ピーナッツの粉に反応するほど重症でもなく、アレルギーなのかたまたまだったのか怪しい状態でした。 アレルギーの程度が軽いので、アレルギーテストは思春期になるまで待ってもよいと言われ、そのまま様子見の状態でした。 その時一度きりのことだったので、内々ではアレルギーではなかったかもしれない、あるいは思春期になって軽くなったのかもしれないなどと思っていたところでした。 そういう経緯だったので、アレルギーの発作なのかどうか本人も親も、しかとわからない状態でした。 家に常備してある季節アレルギー用の薬をとりあえず飲ませ、喘息の気管拡張用のスプレーを片手に様子を見ていたのですが、そうこうするうちに発疹と発熱が見られたので、病院のER(救急外来)に連れて行きました。 子ども病院にするか、近所の病院にするか迷ったのですが、子ども病院にタクシーで駆けつける間があるかどうかわからず、徒歩2分の近所の病院に駆け込みました。 救急では、怪我をして血がダラダラ出ている人よりも、喘息やアレルギーによる呼吸困難の方が緊急性が高いとされ待ち時間が少ないです。看護士による問診と事務手続きはすぐでしたが、医者に会うまでには1時間強待ちました。 チアノーゼやショック症状というまでには悪化しませんでした。 医者に診てもらう頃には、家で飲ませた薬も多少は効いてきたのか痒みは和らいで発疹のピークも過ぎた感じでした。 ステロイド系の薬を2種類飲み、1時間後には空腹を訴える程度に元気になりました。 これを機に緊急用のエピペン(アレルギーの緊急注射)を処方されました。ペン状の注射器具です。次回アレルギーの発作があれば、これを注射し、ERを訪れるようにとのことです。 アレルギーの発作は体調にもよるけれど、繰り返せばだんだん重度になるようです。 調べてみたら、調布市の給食アレルギー死亡事故の生徒もエピペンを携帯していたけれども、躊躇していて間に合わなかったそうです。わずか10分が生死を分けます。アレルギー情報を調べていると、「迷う時には、エピペンを使え」と明記してあります。 注射が怖いからと躊躇するのが非常に危険です。ウチの娘などは、注射を嫌がるのでこの点については重ねて注意しておきました。 うかつといえば、私です。 娘がアレルギーかどうかハッキリしなかったにしても、不快感・嘔吐・腹痛・喘息症状・発疹・喉の痛みというのが複数同時に重なれば、それはアナフィラキシーショックだそうです。アナフィラキシーショックの症状というのを、ただ呼吸困難と解釈していて、前段階がどうなのかということの正しい知識がありませんでした。 ERのドクターによれば、今日の娘の状態は5段階の3くらいの症状だそうです。 今回大丈夫だったからといって、次回大丈夫とは限らないそうです。アレルギーを持つ子供の周りの大人は、不快感・嘔吐のあたりでアクションを起こしたほうがいいそうです。発疹が出てから救急に行くのでは、症状が重ければ遅すぎです。 いろいろ調べていて、調布のアレルギー事故のレポートも熟読しました。 涙をこらえながら読みましたが、アレルギー症状に対処する緊急性が生々しく伝わってくるレポートでした。 もっとずさんな状況で起こった事故だと思っていましたが、生徒が不調を訴えてから心肺停止まで10数分。考えて行動を起こすほどの時間もありません。万全の体勢を構えていてもあのような事故が起こったなら、今日の私のような生ぬるい対応で大事なかったのは幸運以外の何ものでもありません。 レポートを読んでからのほうが修羅場でした。 ERは待ち時間が少なかったので、夕方には家に戻り、夕食時には普通に食事ができるまでに娘は回復しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.27 17:41:10
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