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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:海外雑感
20年前の今日、カナダに来ました。
初めてバンクーバーの空港に降り立ったときは20年後の自分を想像する余裕もありませんでしたが、当初は1年半ほどの滞在予定でした。結婚も永住も想定外、自分がこういう風に変わっていることもまったくの想定外でした。 20年というのは、生まれた子どもが成人となる時間です。私の20年も1人の人間が成人となるのと同じだけ、中身の詰まった時間だったでしょうか? 個人的には、やることはやったしそれなりの見返りもあった、自分でも成長の感じられる20年ではありました。 私がここに来た頃、日本ではまだバブルの余韻が残っていました。 景気は悪くなってきていましたが、まだまだバブル時代の蓄えも生活習慣も残っている時代だったので「日本にいさえすれば…」と思うこともありました。20代だったので再就職も容易に思われました。 カナダに残りこの年になってくると、カナダでの生活は本当に生きやすいです。英語その他を含めて自分のライフスキルがあがったこともありますし、日本の景気が低迷していることや日本の中年女性の労働環境が恵まれていないことと比べている面もあります。 カナダで短期滞在した後に日本に帰っていたとしても、当時私が思い描いていたような「日本に帰れば…」というような明るい未来は待っていなかったはずです。それを思うと、いい時期に切り替えができたのでしょう。 バンクーバーの地図とガイドブックだけを頼りに心細くカナダ入りしたあの頃、20年後の自分がどんな風に生きているかということを知ることができていたなら、困難な時をも楽しめたかもしれません。 今日もきっと誰かがカナダに初めて到着し新しい生活を始めるのでしょうが、その人たちにも私が過ごしたようなすばらしい年月があり、20年後、30年後にも明るい未来があることを願ってやみません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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