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2004.08.17
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東南アジア縦断一人旅  その19  中国




yado宿。えぐいでしょ?

その山頂の宿には、欧米系の老夫婦と、カナダ人が泊まっていた。

僕は、歳が近いこともありカナダ人と仲良くなった。



朝からカナダ人は出かけるらしいので、僕はこの日、一人。

外に出ると、山頂だけあって、霧か雲かわからんけど、辺りが真っ白になっていた。雲の海に僕らの宿がプカプカ浮いてるみたいだった。



もちろん地図はない。

とにかく出かけてみる事にした。

人が一人やっと通れるぐらいの道(ほとんど迷路)を、どんどん進んでいった。

途中、放し飼いのブタ、牛、犬、鶏。こいつらが僕を邪魔してくる。

犬が苦手なので、道で対面したら、スグに目をそらし、じっとして通り過ぎるのを待ったりする。



そんなこんなで腹が減った。

それらしい所があったので、覗いてみると、

壁が無く、テーブルが1つ(しかもちゃぶ台)、そして、あきらかにそこの息子と思われる赤ちゃんが、すでにうどんみたいな物を食べていた。

OK?と聞くと、OK!と言う。

とりあえずちゃぶ台に正座して待つと、(勝手に!)赤ちゃんと同じものが出てきた。

小さなちゃぶ台で、赤ちゃんと僕が対面しながら食事が始まった。

その子は、赤ちゃん流のキッタナイ食べ方を披露してくれて、吐き気をプレゼントしてくれた。

akachanその赤ちゃん。



何とか食べきり(味は良い)、地元の小学校に迷い込んだりしながらも、日が暮れてきた。

ここで僕は真っ青になった。



帰り道が解らなくなった!!


大都会で迷うならまだしも、こんな山奥で迷うと、

さすがにオシッコもチビリそうになる。

とにかく僕は、早歩きで戻ってみた。

街灯はないし、交番なんかあるわけない。目印のなるのは、ポツポツ光る、民家の明かりだけ。

途中、店屋で酒を買って、酔ってみたりもした。

宿の名前すら覚えてなかったので、聞きようもない。

店の主人と、いっしょに飲んでみた。



するとどうだろう!

辺りが明るくなってるではないですか!!



そう、朝までのんじゃった。

言葉は通じないが、とにかく笑っとけ!が役にたったのである。



さすがに、明るくなると、見晴らしが良くなっていた。

帰るべき宿は、すぐ30m先ぐらいに見えた。

ベタなコントを、中国の山奥で実践した僕に拍手を下さい。



その20につづく。。。







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最終更新日  2004.08.17 07:54:42
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