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2021.11.20
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​「創立三十周年記念日に際して」

1984年5月1日


 お祈り

 愛する天のお父様。一九八四年五月一日、きょうは教会を創立してから三十周年の記念として、祝賀の日をもつようになったことを真実に感謝いたします。思えば今から三十余年前、複雑多難な復帰の摂理のみ旨を前に、世界史的な使命を促求された摂理の途上において『世界基督教統一神霊協会』という看板を掲げて、いつの間にか三十年という歳月が過ぎ去りました。

 今こそ、歴史的な最後の頂上を越えて行かなければならない分水嶺の一つの頂上を目の前に直視しながら、最後の決断をなして天と地に勝利を宣布することのできる時代的な一時点に匹敵するこの時に、三十周年という日が、歴史的な観点からみてどれほど膨大であり、天の摂理的な記念日であるかを今一度心から思い、その期間、天がどれほど御苦労されたかという事実に対して、過去において私たちの先祖たちが犯した罪を回想しながら、また歴史的時代に生まれ合わせたすべての民たちが天の前に犯した過ちと、これからの後代、未来の後孫たちを見つめながら、今後もお父様の愛を通して許しを再び求めなければならないこの息子の姿をかわいそうに思って御覧ください。

 この場に集っている子女たちは、世界各国から集ってきた後孫です。さらにこの国は、ヨーロッパのカトリック(旧教)が新教を迫害することによって、理想的国家の実現を求めて、大西洋を渡り、神の保護圏内で聖別されたアベル圏民族として新教を中心とする国家的理念を唱えるアメリカ合衆国であることを私たちは知っております。

 このようにアベル的民族として立てられ、お父様の聖なるみ旨を世界史的な意味で一時に、国家と国家を蕩減し、勝利の天国にするために、カイン圏の国家を屈服することのできる一つのモデルケースとしてあなたが準備してきたのが摂理的アメリカの歴史でありましたが、アメリカ国民はこれを知らず、またアメリカ自体がそのみ旨の使命において担当すべき責任分担が何であるかを知らなかったため、アメリカが犯した歴史的な過誤がいかに大きかったことかを知っています。

 キリスト教文化圏を中心として、全世界を神のみ旨の中において一つの胸に抱くことができた勝利の版図は、第二次大戦以後にアメリカが対処していた立場を考えてみると、その時天は拍車を合わせ、外的な世界の版図圏を整えた基盤のもとで、内的世界版図圏の基として出発させて、個人的な結束、家庭的な結束、氏族、民族、国家、世界的な結束を七年間に成すことでした。

 キリスト教と自由世界が責任を果たせずして、お父様が準備しておられた完成期間を失ったその日から、神の祝福圏内に立つことのできる道を離脱して、神と背反し、あなたの版図の内的な中心である統一教会に反対することによって民主世界は悲惨なる歴史的罪を犯すことになり、サタンが支配する圏内に入ってしまったのです。これらのすべてを蕩減するためには、韓国における『六・二五動乱』という一つの祭物的な犠牲を通して、自由世界を代表した十六カ国のすべての若者たちが血を流し、共産世界の侵犯を防ぐための一つの橋頭堡的戦争があったことを摂理的な観点から再び思い起こします。

 その時に血を流したすべての哀魂たちは、キリスト教を代表し、自由世界を代表して神の祭物的な立場に立っていたことを、霊界に行ってみて知り、地上の摂理の統一教会の発展を心から祈っております。また、霊界に行った数多くの歴代の聖賢、聖哲、すべての霊たちが地上に来て、すべての宗教を中心としたすべての信者たちに、今までの徹底したキリスト教を中心とした信仰者たちに協助し、心を一つにして摂理的な最終着的な目的のために邁進する統一教会の発展を精誠を込めて祈り、最後の頂上のその一時がこの世界に成されることを祈ってきたという事実を再び回想する時、先祖たちが霊的に祈願していたみ旨と、蕩減の歴史を知らない地上のすべてのキリスト教とこの自由世界の最後の運命を迎える現時点において、統一教会が初めて一つの正常的な立場において世界と人類が行くべき方向を提示し、暗夜の灯台のような一つの宗教的使命を担っていることを思う時、そればかりでなく自由世界の国々と世界のすべての民たちが行くべき最後の理想的ユートピアの世界である地上天国と実践要綱を提示することのできることは、人類の誇りであり、神様の摂理史的勝利の一つの表象であることを知っています。

 このような歴史を残し、このような事実を収拾するため、長い三十余年の期間に残された悲しい事情も多く、天の悲しみと人間世界の曲折のその中において、真の父母の名をもってこの蕩減という悲しみの道を行かなければならなかった行路がどれほど険しかったかを今一度回想しながら、涙と感激の心をもたずにはいられないのが、現在の私の心情であります。

 ここに参席したあなたの子女たちが、そのような心情とならなければならないこのような場であることをもう一度思いながら、きょうより三十年を越えた以後に、最後の頂上を中心としたイエス様の三年公生涯の闘いの歴史の路程が、統一教会の目の前に迫っていることを知っています。これを解放することのできる最後の前線の舞台に向かって勇進する統一の雄々しい群れとなることを許諾してくださることを、父よ懇切に願います。

 統一教会においては、このようにして興進様を霊界に送りました。父母様の代わりに興進様が行くことによって、また彼の祝福によって、今日、五旬節という世界史的国家基準を中心とした一二〇カ国が初めて地上と霊界をつなぐことのできる新しい連結点をもって、国家的一つの父母を中心として、全世界の兄弟国家形態が今やこの中心に向かって糾合してくる歴史的版図と霊界の活動舞台が急進的に展開されてくるこの時であります。

 今や統一教会と統一教会に属しているすべての食口たちは、一心一念一つとなって、内的外的に一つとなって、個人と家庭が一つとなり、家庭と氏族が一つとなり、氏族と民族が一つとなり、民族と国家が一つとなり、国家と世界が一つとなった心情的土台の上に、完全に真の父母と外的なすべての霊界を代表した興進様の一二〇カ国の復活的な五旬節国家形態に連結すべき最後の使命が残っているゆえ、統一教会の祝福を受け、民族を超越したすべての家庭は、国家と国家を代表したアベル的基準で国家的中心である真の父母様と一つとなることによって、外的な自分たちの国家基準に連結することのできる一つの祭壇的、アベル的使命を完結する最後の一戦が残っていることを私たちは知っております。

 このような時点において、真の父母の名を通してすべての霊界に処している善なる主権者興進様を中心としてイエス様が一体となった基盤の上に、天の国の王権を成立させ、そうすることによって、国境とすべての民族を超越した善なる民族を糾合し、この王権基盤に連結させた霊的統一圏世界を整え、地上の統一圏、真の父母の主権圏を形成することのできる時代的使命が残っているゆえに、私たちは今年の標語の『祖国創建』という莫大な課題を中心として前進しているのであります。

 三十周年のこの時間を期して、真の父母の名でもって、霊界と地上が神の権限を中心として霊界国の権限と地上国の権限が内的に結束して、天上世界と地上世界に内的な中心基盤を強固にし、外的に混乱した環境を整えて一つの方向に結束することのできる霊界と肉界の総動員命令を指示いたしますので、父母様の名と神様の意でこの日から実践挙行することができるように神様が祝福してください。

 真の父母の名でこれを宣布しますので、この宣布するすべてが地上におけるだけでなく、天上宣布と同じように、悪なる霊が地上世界の地域ごとに独占しているすべてを撤収させ、神の善なる霊たちが、神の霊的王命に従って配置され、その悪なる支配圏を除去して善なる支配圏に戻すことによって、その圏内に住んでいるすべての良心的な人たちが、太陽が照らしてくるその所に向かって自分の方向を定め、また万物が方向を合わせるのと同じように、良心が太陽の本拠地に向かって自分も知らずに方向を合わせて、一つに結束する新しい歴史的時代に転換することのできるこの転換の日がきょうであることを知っておりますので、真の父母と神様の名でこのことを提示して勝利の天国へと進展、前進することができるように命令しますのでお受けください。また指示してくださることをお願い申し上げます。

 きょうこの記念日を通じて、私たちが一心一体となって神の前にすべての忠誠を尽くすことを誓うこの場となり、霊界の働きにおいて常に主体的統一圏を備えなければならない統一教会と、今日すべての善なる後孫として生まれた良心的な人の心と体が懐かしくて一体となることのできる基盤を形成することができるように、先祖たちが協助支援することができるように、あらゆる方法で後援することのできる自由の雰囲気を許諾してくださることを懇切に乞い願います。きょう全体のすべてがなされ、天と地が喜びの日として記念することができるこの日とならしめ給え。すべての全体の指示においてお父様がお受けくださったことを感謝しながら、すべてを真の父母の名で祝願宣布いたします。アーメン。

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 きょうは三十周年記念日ですので、歴史的な摂理の過程をお話ししましょう。

 皆さんが住んでいる外的世界を見るとき、世界的責任を担っている国、あるいは世界的使命を成す国はどのような国かというと、それは自由世界を代表したアメリカか、それともソ連であると私たちは考えます。そこで、人類歴史の終結のためにはアメリカとソ連が何らかの方法で一つにならなければなりません。一つの国、一つの世界にならなければなりません。それが私たちのターミナル・ポイントであると同時にターミナル・ホープなのです。

 それでは、誰がこのような一つの世界をつくらなければならないのでしょうか? これが問題なのです。それは世界中の人々がつくらなければならないのです。しかし世界の人々はすべてが善い人と言えるでしょうか? そうではありません。善なる人と悪なる人の二つに分かれているのです。では善なる人と悪なる人の定義は何でしょうか? これが問題です。今日、私たちは最も基本的な現実について認識しなければなりません。歴史を通して常に真実であったことは、私たちが二つの世界に住んでいるということです。すなわち、一つは地上世界であり、一つは霊界です。私たちは宗教を信じないとしても、夢を通して、あるいは神秘的な事実を通して、霊界の存在を知っているのです。それゆえにこの地上の肉体をもった人々は、全霊界の善なる霊人、もしくは悪なる霊人によって影響を受けざるを得ないようになっています。ですから善なる人と悪なる人という概念の中には、善なる霊人の協助を受ける人と悪なる霊人の協助を受ける人との二種類の内容をもった人に分けられるという結論が出ます。

 それでは、善なる霊人と悪なる霊人をどうして区別することができますか? 善なる人と悪なる人とはいったい何ですか? 皆さんが善い人と言う場合は、変化しない人のことです。一度約束したら必ず約束を守るし、原理原則的、順理法度に従って、変化しない道を行く人が善なる人です。そして悪なる人とは何かと言えば、順理法度がなく、朝、昼、夜、と一日に何度も変化する人です。このように大まかにみても、悪なる圏内と善なる圏内に分かれているのです。しかし私たちは本来、善であり得る土台があります。たとえ悪なる方向へ行く傾向があるとしても、本来は善なる人間であろうとする心をもっています。そのような変化しない土台があるのです。その性稟を良心というのです。ですから、良心に従って生きる人たちは善人であるということになります。

 古代の東洋の哲学においては、“自分の良心に従って生きる人たちは善人である”と言われてきました。人生には横的な直線と立体的な直線の二つがあり、良心に従う人たちは、実際には立体的な直線に従って生きている人たちです。縦的な線に従って生きる人は、横にもまっすぐに生きることになります。縦と横に調和的に生きることによって、人間を完成させることになるのです。

 それに人間のみが神の被造物の中で二本足でまっすぐに立って生きる唯一の存在となっているのです。なぜなら人間はそのような立体的な縦の直線に従って生きる、つまり良心に従って生きるようになっているからです。それゆえに人間はまっすぐに歩くようになっています。まっすぐに一つの道を歩むのが人間の本来の姿です。ですから、すべての人間は黒人であろうと、白人であろうと、黄色人種であろうと歩むべき道は一つしかないのです。それは縦的にも完全に一致し、横的にも完全に一致する道なのです。皆さんは一つとなることが理想なのですね。心と体が一つとなるためには(先生がしぐさで説明)このようにだんだん一つになるように育ててから、一つになれるのです。九十度、一八〇度、三六〇度を通じることなくしては、物も立つことができません。この『ニューヨーカー』も完全に水平的で垂直的です。そのような男子がいて理想的男性ビルディングを建てることができ、そのような女性が基盤になることによって理想的女性ビルディングを建てることができるということです。皆さん分かりますか? (はい)。高いビルディングとは何ですか? それは理想世界を意味するのです。アメリカは世界的な理想のビルディングを建てましたが、その地下室を見るとすべてがこうなって、こうなっているのです。(先生が手で示される) だから廃墟となってしまうのです。私たちは理想世界を論ずる前に、理想的な人の種をどこからもらってくるかという、人間の歴史において残された課題があることが今日まで分からなかったのです。私たちはどこからそのような男と女を得ることができますか? アメリカは種を必要としませんか? アメリカはそのような種をもっていますか? アメリカはそのような素晴らしい種をもっていますか? (いいえ)。なぜいいえですか? では、共産主義の世界はそのような種をもっていますか? これが世界の問題なのです。

 人類始祖が堕落したので、地上にはこのような種がすべてなくなってしまったのです。それゆえ神はこの種を時になれば送ってあげると啓示しました。善なる霊人はそのような種を望んでいるのに、悪なる霊人が反対し、「ノー、ノー、私たちはそのような種は欲しくない」と言うのです。それで先ほど言ったように、善なる霊人と善なる人とは変わらない歴史性をもったものです。今日宝物が貴重であるというのは、ダイヤモンドが硬さにおいて変化しないことにあり、黄金時代の金は、その黄金の色において変化しないためです。真珠もまたその調和した色において変化しない特徴をもっているので宝として扱われるのです。その宝物を人間がなぜ好きかと言えば、変化しないことにおいて善なる側に立った物であるから好むという理論に通ずるのです。

 このように人類の歴史においていかなる国が、いかなる思想が変わらなかったかという問題を中心としてみるとき、哲学も変わり、国家も滅亡したが、しかし宗教の歴史だけは変わらずにきたのです。これを知らなければなりません。それで歴史上に現れた聖人たちは、そのすべてが宗教的指導者であったというのが事実です。ですから人類は善なる側に行こうとする本心に従って彼らを追慕し、聖人として侍るのです。その侍られる人たちは、ますます宗教的指導者であらざるを得ないという結論です。皆さんもそう思いますか?(はい)。

 サタンは国を占領し、悪なる国をつくっては滅ぼすのです。急に栄えては急に滅びるのです。サタンはこのようにするのです。そこで神様はこれをどのようにするかと言えば、善なる側が責任を果たすことができないことの蕩減条件として活用するのです。善なる国が堕落して、悪なる側に行こうとすれば、打って悔い改めさせて、また善なる側に戻るように、正しい道を行くように、今までの悪なる国々の興亡盛衰があったのです。

 それではこれからの理想世界、ユートピアは毎日のように変わり、年ごとにも変わる世界でしょうか? それとも、永遠に変わらない平和の世界ですか? どちらですか? (永遠です!)。ではその永遠というのは白人中心としたものなのですか? (いいえ)。では先進国を中心としたものですか? (いいえ)。低開発国家にはこのようなものは必要ないでしょうか? (いいえ必要です)。誰もがみんな喜ぶのがこのような世界です。今までこの世界に生きている人たちが良いと言うことは何かというと、自分が良い服を着て、良い家に住み、自動車の良い物に乗って、人に羨ましく思われながら、飛行機を乗り回して便利な生活をすることが良いことだと思う悪い慣習性があるということを知らなければなりません。

 では、そのユートピアは人間だけを中心としたユートピアですか、それとも神様を中心としたユートピアですか、また神様と人間が合わさって共同的目標が達成された立場におけるユートピアですか、どちらですか? 神様と人間のユートピアですか? 人間だけのユートピアですか? それとも神様のみのユートピアですか? (神様と人間です)。では、ユートピアは人間だけが宝として思う世界なのか、神様も宝として思う世界なのかと問われて、神様が宝として思わない世界であるならば、ユートピアは神様には永遠に必要ないのであります。神様に必要ないならばその場にサタンがいつでも入ってきて支配することができるのです。人類歴史の過程において善なる霊人、悪なる霊人がいて、お互いが人間を中心として戦っているのをみると、神様も人間が必要であり、サタンも人間が必要だということです。なぜ人が必要かと言えば、サタンは破壊的な世界をつくるため、神様は建設的なユートピア世界を再建していくための歴史的発展過程であるという結論が出るのです。

 ではここに一つの例を出しましょう。善なる霊人というのはどういうことをするかと言えば、「この野郎め!」「何だ!」というようなことはしません。善なる霊人はどんなに反対する中においても耐え、どんどん入り込んでいくのです。(先生が笑いながら様子を示す) 耐えて、耐えて、誰が対抗してきても耐えて、更に本格的に熱心に活動するということによって、勝敗を決するという作戦がここから始まるのです。そうなると悪なる人はますます挑戦するのですが、善なる側は常に「静かにしなさい」「静かにしなさい」と言って耐えるのです。うるさくするのは悪です。悪なる側です。自分の夫に対して、妻が猫のように引っ裂いたり、かみついたとしても耐える人は良い夫です。犬のようにかみついたりしても、それに対して耐える夫は良い夫です。ブルドッグのようにかみついたりしても(笑い)、その時「マイ・ダーリン」と言えるそのような夫は良い夫ですね。(笑い) そうですか?(笑い) 歴史的にみても、引っ掻いたり、かみつかれたとしても、それに対し“耐えなさい、耐えなさい”という運動をしてくれるのが善なる神の側であり、善なる人たちでした。ですから宗教はいつも迫害を受けたのです。そして迫害を受けるたびごとに発展するのです。それは本当ですか、うそですか? (本当です)。歴史は人々の生活の延長であり、個人の性格を延長しているのです。

 それでは善なる神はどこにいますか? エンパイア・ステート・ビルディングのこの狭い所にいますか? それとも大統領の官邸にいますか? 宗教の土台の上にあるかどうか、これが問題なのです。

 きょうはレーガン大統領とローマ法王とがアンカレッジで会うそうですね。韓国に行く途上で会うということで、大騒ぎをしています。宗教の中においても一番の宗教は何かというと、迫害を受けながら、耐え忍んでいく宗教であるという結論が出るのです。それは正しいですか?(はい)。キリスト教を信ずる人の中でも、善い人と悪い人とに分かれるのです。どちらがより善い人であるかと言えば、厳しい迫害を受けながらも善を保護するために耐え忍ぶ人がより善なるクリスチャンであるというのです。これは正しいですか?(はい)。

 私たちムーニーは一般的には善い人だと言われて、ムーニーであることを誇りにしていますが、その中においても善いムーニーと悪いムーニーに分かれます。皆さんは善いムーニーになりたいですか? それとも悪いムーニーになりたいですか? (善いムーニーです)。では金博士と、一二〇日修練生たちと、どちらが善いムーニーかと言った場合に、金博士ですか? それともアフリカから一二〇日修練会を受けに来た黒人のムーニーですか? それはより苦労し自ら進んでやっている方が善いムーニーなのです。同じようにそれはレバレンド・ムーンにも当てはまります。レバレンド・ムーンがより善い先生であるかどうかということは何で決まるかと言えば、統一教会のメンバーを働かせて、自分一人だけが楽に生きようとしたらそれは悪魔の使いです。しかし統一教会のメンバーよりももっと苦労しようとして先頭に立つ人ならば、神様の使いであり、神様が送ってくださった方であると思いなさい。

 ですから統一教会の指導者は、レバレンド・ムーンの利他的な性質に従って、“為に生き、そして自ら苦労する”という伝統に生きる限り善であり、悪が侵入してくる余地がなくなります。だから先生はこれまでいつも忍耐してきました。先生にはユートピアたる天国を建設するという目標があるからです。このユートピアこそが先生の理想であり、終局目標です。それは変わらないものです。分かりましたか。世界的な峠を越えるためには自ら進んで冒険をするのです。

 先生は昨日でこのアメリカの永住権を得て十一年目になります。アメリカに来てから十一年間先生はいろんな問題を起こしてきました。ある意味で戦ってきたということが言えます。その結果多くの反対を受けました。それはただ単にマスコミからだけではなく、アメリカ政府や、フレーザー委員会などの反対を受けました。そして今や裁判問題として反対されています。しかし先生は「アメリカよ、あなたは神に属する国となりなさい。さもなければアメリカのこれまで受けた祝福は取り上げられて国は破壊され、運勢が悪くなるでしょう。そのような破壊的、破滅とか悲惨なことを防ぐために私はアメリカに来たのです」ということをアメリカに言い続けてきました。

 真実を語ることは常に辛いことです。耳に痛いことです。それゆえアメリカは、常にこれまで先生に対して辛く当たってきました。そしてアメリカの人たちはこのような先生の率直な警告や忠告を聞くときに、「レバレンド・ムーンよ、お前は何者か。我々は白人であり、お前は東洋から来た黄色人ではないか。我々はこの国の主人である。お前の言うことを聞く必要はない」などと言って反発します。しかし先生の警告は決して自分のためではなく、このアメリカのためなのです。これなくして、この国は衰退し滅ぶ虞があるからです。アメリカとしての責任を果たさなかったならば、この祝福は取り上げられてしまうでしょう。

 この世で行うボクシングは十五回戦までありますが、先生はこれまでに三十回戦を戦ったのです。(先生の笑いと拍手) 今度のこの戦いが終わって先生が勝利者となるならば、世界のいかなる所へ行っても、もはや先生に挑戦する者はいなくなるでしょう。それはどういうことかといえば、神様が愛する息子が永遠に変わらない世界のチャンピオンとなることを望んでいるということです。それが神のチャンピオン・シップです。そうなるためには、先生は文字どおりこれまでにあらゆる人々から反対されました。ユダヤ教も反対し、キリスト教も反対し、アメリカも反対し、宣教師を送った一二〇から一三〇カ国のすべての国が反対したのです。それは人々だけではなく、サタンまでもが合わさって反対し、挑戦してきたのです。ですからこれから人類だけが手を上げるのではなく、サタンも手を上げるようになります。サタンの霊的な力とサタンの肉体的な力の両方が降参するのです。その時が今なのです。

 もう一時間が過ぎましたね。きょうは話すことが多いのに時間がなくて困ります。これでやめましょうか? (いいえ)。

 これまで先生が皆さんに話してきたことは、善と悪との明確な定義を知らなくてはならないということです。なぜこれが必要なのかと言うと、歴史の善悪に対する概念だとか、歴史発展においての善悪に対する概念が今までぼんやりしていたからです。これを明確にしなければ何の話をしても混乱が生じるのです。ですからまず、このことを話さなければなりませんでした。

 かつて、先生が個人的基盤を整えるために出発した時でも、韓国家庭基盤のために蕩減復帰をするのではなく、既に目標は全世界を救うことでしたが、その世界という舞台をおいて、世界の中の韓国、韓国の中の家庭、その家庭の中心に立っている私という自主性をもって出発したのです。だから先生の闘いは常に世界的でありました。神のチャンピオンとして常に世界的なサタン勢力によって、反対も受けてきました。ただ単に家庭とか、国家とか、韓国とかいう、そういうレベルで反対を受けたのではなくて、宇宙的、普遍的、世界的レベルでの反対や迫害を受けてきたのです。先生の個人的な基盤における闘いであっても、それは天宙的な世界的な意味をもっていました。そして先生は個人の基盤における闘いを勝利して、次には家庭的基盤の摂理に入りましたけれども、決して単に家庭だけの闘いではありませんでした。サタンも世界的な天宙的な勢力を動員して、その家庭を粉砕しようとしてきました。このように先生は一歩一歩闘ってきたのです。

 先ほど述べたように、人類は本来の理想世界のひな型となる公式、すなわちメシヤを求めてきました。つまりメシヤというのは、真の父母のことです。真の父母とは完全な人間であるということです。そのような内容をもったチャンピオンが現れたので、サタンはあらゆる方法で粉砕しようとするのです。分かりましたか?

 それで全世界から若い男女を集めて接ぎ木するのです。過去のものを切り捨てて、父の芽、母の芽の新芽を植えておくというのが祝福なのです。新しい木に接ぎ木されるためには、古い木はカットされなければなりません。そのために切り捨てられる時においては、“私の身が切られるのだ、私はもはや首を切られ死んだ”と言うことによって、初めて接ぎ木がなされるのです。それで約三年間接ぎ木しておけば、レバレンド・ムーンは私たちのカップルをよく結んでくださいましたと感謝するようになります。このようにして、世界のすべての国家を代表した若い青年たちを選んで接ぎ木して、その国に植えておくのです。

 それでは、ムーニーの故郷はどこでしょうか? 故郷というのは、両親の住んでいる場所です。それは正しいですか? 間違いですか? 子女とは父母が食べる物を食べ、父母が着る物を着、父母が話す言葉を話さなければなりません。(拍手) 父母の言葉を話すことができない人は、「私はあなたの子です」と言うことはできません。このような話を聞くと、「オー!オー! これを見ろ! レバレンド・ムーンは独裁である。言葉までもなくし、文化も国も人種もなくし、大変だ!」とアメリカの人々が大騒ぎするのです。皆さんの両親は、皆さんがこのように座っているのを見ると「あれはレバレンド・ムーンが教えたものであって、アメリカの風習ではない。どこに椅子があるか。それはアメリカの習慣ではない」と言うのです。(笑い)我々は両方を使っています。時にはこのように座り、またこのように椅子にも座ります。昼も夜も働くことができるように両面性があるのです。それが本来の人間なのです。皆さんはそのように座っていることを好みますか?(はい)。 私は信じません。皆さんは英語を話しています。(笑い) 私は皆さんを信じません。先生は韓国語で話しています。それなのに皆さんの使う言葉は英語です。だから愛が分からないというのです。西洋人は父母の愛を知らないのです。野原で好き勝手に生きてきたようなものです。

 皆さんは家庭の次に何がなければなりませんか? 皆さんには故国がありますか? (いいえ)。皆さんが霊界に行くと、まず「どこから来たのか?」と尋ねられるのです。宇宙を代表した地球星でありますから、アメリカとか韓国とか日本から来たということではなく、あなたの故国のことなのです。そうです、父母が生きておられた国が故国となります。人類は堕落したことによってすべてを失ったので、家庭を捜し、故郷を捜し、故国を捜して行くべきこの道を覚悟して、死んでからでも行かなければならないのです。そのような運命なのです。だから全世界の統一教会のメンバーにとって、どこが家庭であるかと言えば、イースト・ガーデンがホーム・ベースであります。全世界の統一教会はすべて、「イースト・ガーデン、イースト・ガーデン」と言うのです。アメリカの人たちはアメリカ的色眼鏡を掛けて、イースト・ガーデンを見てはいけません。

 ですから本来の人類の原型ともいうべき男性と女性が地上に現れなければなりません。絶対的な垂直的線と水平的線が九十度に交わったそのような原型がこの地上に現れなければならないのです。その原型が真の父母なのです。神様は真の父母、真の男と女が現れたことを知っています。同時にサタンもまた、そのことを知っています。それゆえサタンは可能な限りのあらゆる勢力を動員して、真の父母が成功するのを妨害しようとしています。しかしそうなってはならないので、神様は保護するために宗教をつくってきました。そして本来はこのように、上の線と下の線の二つの線が(黒板を使って説明)平行に並んでいました。そして人間は下から上に向かって成長し完成するようになっていたのです。それが堕落前の状態です。しかし堕落によってこの上と下が引っ繰り返ってしまいました。その結果、下にあるべき悪の存在が上に来てしまい、上にあるべき善が下に来てしまいました。ですから復帰歴史においては、善の勢力がだんだんに下から上へ上昇し、悪は上から下へとさがってきました。善なるものが、上に昇っていく歴史過程における闘争路程に立っているのです。何の話か分かりますか? 個人交叉点、家庭交叉点、氏族交叉点、世界交叉点、これを合わせて取り返さなければならないということです。堕落による歴史的な怨恨の宿命が残っているということを知らなければなりません。これまでサタンが原理型に立ってきたので、いくら神様がいるとしてもこれに反抗することができないで、上の命令を受ける下の立場で圧力を受けてきたのです。

 歴史上において、個人的交叉点に勝利した個人時代の勝利者として天と地を代表して現れたのが、イスラエルと呼ばれるようになったヤコブです。ヤコブがヤボク河で天使に勝利して故郷に帰り、十二人の子供の勝利した条件をもって十二氏族が生まれ、イスラエル民族が生まれたのです。暗のサタン世界において、この道についていけば神の勝利圏の保護を受ける(黒板の図を示す)神の国の主管圏です。これを順理的に、原理的にこのように回って(図を示しながら)発展することができるのです。

 それで旧約時代においては、すべてが『やってはいけない』という教えなのです。それはサタンと反対側に立つために、サタンがたばこを吸えば、「たばこを吸うな」、酒を飲めば「酒を飲むな」と、すべてに「するな」と言ったのです。サタンが好むものは個人的圏が(図を示しながら説明)延長されるからです。既に皆さんも知っているとおり、ヤコブがラバンの大家族圏内に入って二十一年間僕として生活し、氏族の迫害を受け、それに耐え忍んで氏族の祝福を受けて、帰ってくる時、エサウが一つとなったことによってイスラエル氏族圏が形成されたのです。そうでなければエサウ民族圏の前にアベルが現れることができないのです。何の話か分かりますか? 対等なる神の民族圏をもって、対等なるサタン圏エサウの前に出て、どちらがより耐え忍んで勝利し、相手を愛するかという観点から、サタンと神様の所有権交叉が起きたという事実を知らなければなりません。

 なぜそうしなければならないかと言うと、神様の世界では本来は長子が祝福を受けるようになっているのであって、次子が祝福を受けるようにはなっていないからです。次子の立場にいる長子を取り戻してこなければ、神の国の息子の立場に立つことができないのです。祝福を受けられる原理基準がないヤコブが、兄が狩りから帰ってきたときレンズ豆とあつものを与えて、長子権を買ったという事実は驚くべきことです。このようにしてヤコブは長子権と祝福を相続するという条件が出来たのです。

 このことについては原理を通して既に皆さんは学んでいますから、詳しくは言いません。今日の重要な点は、神の祝福を受けるためには、長子権を相続しなければならないということです。

 ヤコブの基台は家庭的な基盤でしたから、次にアベルの氏族が家庭圏を中心としてサタン世界に入っていかなければなりません。長子権がサタン世界にあるので、サタンの代表国であるエジプトに入って闘うのです。数多くのエジプト人の迫害を受けるのです。イスラエルは四百年間迫害を受けながら耐え忍んで、神のために出エジプトして、エジプトの国を屈服させてイスラエル民族が神の国を探すことのできる権限をもつために、荒野を経て行かなければなりませんでした。ここでは国を求めることが最高の希望であります。そこには息子、娘、夫、妻、の飢えや死が問題でなく、すべての六十万の人々が倒れたとしても、六十名だけでも残って国を求めるように、皆が死に直面しながらも激励しなければならなかったのです。それなのに混乱が起きて、すべてが倒れてしまったのです。

 モーセが知恵深く、血気に走らなかったなら、一線で働いているエジプト人を殺しはしなかったでしょう。モーセが主権を相続されて王となったら、その後カインの国を復帰した基盤の上で、イスラエルの復帰も自動的になされたのです。モーセが血気に走って、エジプト人を殺すことによって、み旨が途絶されてしまった事実を知らなければなりません。

 当時エジプトは中東地域全体に影響を及ぼすことのできる強国だったので、カナンの七族というのは問題ではなかったのです。すべてエジプトの王モーセの名で平定することができたのです。そのようにしてカナン福地にイスラエルの国家をつくって、祭司長が国家を中心としてモーセに侍ることができたなら、これが一つの統一された国家形態となって、カイン、アベル国家基準を中心とした基盤にメシヤが来られて父母の立場に立てば、ローマ帝国がすべてそこに入ることができたのです。

 このように直行できたのに(図で説明)そうならずして、六十万のイスラエル民族は民族基盤を中心として、すべて国の圏内で迫害を受けることになるのです。本来ならば(モーセの失敗がなかったならば)これが一気にここに上がるのです。それでこの直線を中心として(図で説明)このように民族的に広まって、拡大されていくのです。これが善となり、これが悪となって、ここですべてがメシヤを中心として、真の父母を中心として、カナンの地から永遠に出発すべきであったのが神様の摂理観でした。

 神様はユダヤの国に内的な宗教、ユダヤ教を与えてアベルの民とし、カイン的な立場においては国をつくりました。なぜかと言えば、異邦民族をアベル、カインとするには文化圏が異なり大変難しいのです。ですから一つの文化圏内にアベルとカインの形態をつくったのが、ユダヤ教とイスラエル民族であったということを知らなければなりません。

​ 皆さんがここで知らなければならないことは、兄弟同士が戦う所にはいつもサタンが留まるので、真の父母や神様が臨むことができず、善なる霊も協助することができないということです。なぜなら、真の父母はカインとアベルが一つとなった基盤の上に復帰されるようになっているからです。この原則を中心として、個人的にその原則が適用されて勝利するようになるとき、カインはアベルに屈服しなければなりません。カインがアベルに屈服し、アベルが兄となり、カインが弟の立場に立って、アベルを兄として立てて、堕落しなかった本然の兄以上に従順にならなければ復帰することができないのです。これが原理です。

 なぜそうしなければならないかと言うと、堕落していない本来の世界では、長子が祝福を受けるようになっているからです。次子としては祝福を受けることができないのです。ですからサタン世界に行って、サタンが長子としてこの世を支配してきたのでサタン世界と闘って勝利のチャンピオンの贈り物を持ってこなければ、兄の立場、アベルが兄の長子の立場に帰る道がないのです。このようにして不可避的に個人的なカイン、アベルの闘い、氏族、民族、国家、世界型カイン、アベルの闘いを展開しながら、行ったり来たりして、蕩減復帰の歴史を繰り返しているというこの過程を知る人がいなかったために、今まで数多くの宗教人や数多くの信仰者たちが犠牲となったのです。

 それでは、長子屈服の秘法は何かというと、サタンが言うには、「神様も完全なる神様であるし、あなたが捜しておられるアダムとエバも完全なるアダムとエバであり、そのアダム、エバは、堕落していなかったら本然の天使長である私自身を愛するのが原理の基準である。私は堕落して悪くなってはいるが、あなたたちが善で正しい立場にいるならば、悪い私であっても愛したという条件を立てることなくしては、あなたがたは神様の役をすることはできない」。また「私が、神様の前で降参することがあるとしたら、それはあなたが送った人が私を愛し、神様と一緒になって私を愛する立場に立つことです。もし、そのように愛したという条件を立てなくては、長子の権利を次子がもっていく道はない」と。

 だからイエス様は「敵を愛しなさい」と言ったのです。その敵というのは敵個人ではないのです。敵の家庭、敵の民族、敵の国家、敵の世界を愛することなくしては、敵の世界の長子権を取り戻すことができないのです。神様の復帰摂理の歴史的な路程をよく知っているサタンが主張していることを正しく理解しなければなりません。皆さんは個人基準の長子復帰をした後、家庭基準の長子復帰をするために、必ずサタンが家庭的に迫害し、殺そうとする一線に出て行って闘い、愛でもって屈服させて私たちの伝統のすべてを教えてあげて、自然なる心の感動と涙で悔い改め、「あなたのために生命を捧げて祭物となります」という宣誓をさせなくては、そのカイン世界の祝福圏を取り戻してくることができない事実を明確に知らなければなりません。

 このような闘争的過程をよく知っておられる神様は、歴史上に宗教を立て、旧約時代にはイスラエル民族をして外的闘争国家基盤をなくするために、イスラエルの国がユダヤ教を中心として一つとなった立場においてメシヤを迎えるための基盤を、四千年間準備してきたことを知らなければなりません。ですからユダヤ教とイスラエル民族がメシヤと完全に一つとなって「私たちはあなたを愛する息子、娘です。どうかあなたは父母の道を自由に命じてください。あなたの教えは生命よりも大事で、国よりももっと貴いものです」というように、イスラエル民族がイエス様に従っていたならば、これは理想的な形となっていたでしょう。それが当時のイスラエル民族のなすべき道だったのです。それが原理です。

 しかし実際にどうなったかといえば、イスラエル民族はイエス様に従順になることなく、イエス様に対して「あなたは何者だ。我々はモーセに従ってきた。あなたは悪鬼の頭にすぎない」と、イエス様を退け、拒否しました。つまりこのことはメシヤの子となるべきイスラエル民族が、親に従わなかったということです。そのような状況において、どうしてイスラエル民族を復帰することができましょうか。このようにして完全に選民イスラエルがサタンに奪われてしまったのです。それによる不可避的な結果として、イエス様が十字架にかかることになってしまったのです。

​ 神様の本来の願いは、真の父母の(名)権威を通して、天上天国と地上天国が成立するはずでした。メシヤの名前だけでは地上天国と天上天国は生まれません。今日のキリスト教においてはその点がはっきりしていません。イエス様が神様の子であるということは知っています。しかしそれでいて、なぜイエス様は「自分はパラダイスに入るであろう」と言われ、「天国に入る」と言われなかったのでしょうか。パラダイスは天国に入るための待合室なのです。天国というのは真の父母としての完成と愛の基盤を通してのみなされるのです。霊界の王国を創建するのは真の父母の使命なのです。イエス様は真の父母になることができなかったのです。

​ 今までの堕落した世界では、真の父母の愛を受けた者もなく、真の父母を見た人もなく、真の父母が現れた行跡もないのです。だから霊界にもそのような基盤がなかったのです。真の父母というのは縦的、横的に九十度に交叉する人類の原型です。原理基準にぴったり合うのです。それが公式なのです。右へ九十度の男性と左に九十度の女性が一体化して一八〇度となり、上下に一体化すれば三六〇度になるこのような存在です。また結婚した男女がプラスとマイナスの立場において一体化するときに、そこに子女が生まれて家庭基盤が出来ます。これが家族の原形です。この家庭の核を中心にすべてが集約されます。男の愛、女の愛、息子の愛、娘の愛、父母の愛、神様の愛がすべてこの核の中に入ってるのです。​

 この核の中で、神の愛と真の父母の愛を中心として、父母を愛し、夫を愛し、子女を愛せば誰もが天国なのです。男も女も地獄に行くことができないのです。子女を愛するようになっているし、夫を愛し、父母を愛するようになっているのです。教育も必要ないのです。自動的に天国の市民となることができます。このような核の家庭においては、兄弟同士の意見の違いとか対立があったとしても、けんかをした後にはもっと団結するのです。決して家庭は崩壊することはありません。

 しかしこの世界は、真の父母がいないからお互いが争った後には分裂し崩壊してしまうのです。妻と夫と、父母と子女が縦的に横的に分かれてしまうのです。世界的にそのいい例がアメリカの家庭です。夫と妻の間にも親と子の間にも、一貫性がなくたやすく崩壊してしまいます。両親がすぐに離婚してしまったり、家庭が崩壊してしまいます。

 皆さんは真の愛の定義を知らなければなりません。真の愛とは神の愛と真の父母が一つとなったものです。これが永遠に変わらないものです。なぜならば神が中心であり、真の父母が実体としているからです。それゆえに神なくしては真の愛はありません。ですから、神なくして真の愛を語ることはできません。真の父母がいなければ真の愛はありません。たとえ神がいたとしても、真の父母がいなければ真の愛となることはできません。真の愛というときには、神と真の父母の両方が一体化して両方の愛が一つとなったものでなければならないのです。それが真の愛です。そうですね。(アーメン)。アーメンというのはno a manという意味です。(笑い) では、地上天国を成そうとする人たちは何をしなければならないかというと、真の愛をもって祖父母と一つとなり、父母と一つとなり、夫と妻が一つとなり、三世代がいつも一つの圏内にいなければ、真の愛の圏はあり得ないのです。これが天の四位基台の公式です。おじいさんとおばあさん、お父さんとお母さん、それから子供たち。それぞれに男性と女性が神を中心として一つとなって基本的な公式をつくるのです。

 皆さんは真の愛が必要ですか? (はい)。真の愛は誰のために必要ですか? (あなたのため)。いいえ違います。答えは、まず最初に真の男と真の女がいなければなりません。その次には真の父と真の母です。もし先生が甘いと言ったら、神様は苦いと答えるでしょうか? (いいえ)。真の男と真の女が愛する時に、その愛は甘いものです。その甘さは神様も味わいたいと願っておられます。神様が理想的に味わおうとする愛であることを知らなければなりません。

 先生はもっと話をしたいのですが、時間がたつのが早くてもう二時間もたってしまいました。これで終わりにしますか? もっとやりますか? (はい!)。先生は汗をかいてしまいました。統一教会の三十周年記念日に先生が服を脱いだとしたら、これが伝統として残るためにどんなに汗をかいても服を着ているのです。皆さんがこういう日に服を脱ぐようなことがないようにする伝統を立てるためです。

 皆さんは理想的な世界、ユートピアへ向かって進んでいます。しかし、その目標は、真の家庭のルートを通してのみ実現することができるということをはっきりと知らなければなりません。先生が、原理結果主管圏(間接主管圏)内と直接主管圏内を、また神様の愛と父母の愛を連結した基準があるので、今日その愛の橋を通してのみ霊界と肉界が行き来することができるのです。これを知らなければなりません。皆さんは既に原理的な観点を学んでいますが、神の直接主管圏と間接主管圏というのがあり、この離れている二つの部分をどのようにして一つにするか、これが問題なのです。

 それは真の愛を通してのみなすことができます。アダムとエバが一体化する時に、横的に真の愛が表れます。「ああ、あなたは私のパートナーだ」とお互いが認め一体化するその時に、真の愛がそのアダム、エバのカップルを通して地上に表れます。そこでプラスの愛が、マイナスの立場の人間の愛の上に表れた後は、すべてが自動的に達成されます。なぜならば、真の愛によってすべてが復帰されるからです。すべてが解決され、世界的なユートピアが建設されるのです。そうですね?(はい、先生)。

 人類にとって最大の喜びは、真の父母という言葉です。真の父母がいなければ真の愛を受けることもできず、したがって真の愛を味わうこともできません。それゆえ真の父母がこの堕落した人類に現れたということは、人類にとって最大の福音なのです。(拍手) それゆえに人類の歴史は善悪の交叉点を待ち望んできました。それを通過すれば悪が低下し、善が上昇してそして歴史が終結する、その時を人類は待ち望んできたのです。それでは、いかにすれば暗い世界が追い出されるかというと、アベル圏を拡大する以外には道がないのです。皆さんはこれを明確に知らなければなりません。歴史は常に長子の権限を奪うために、個人のレベル、家庭のレベル、氏族、民族、国家、世界のレベルで戦ってきましたが、準備された国家基盤を中心としてメシヤが来られて、カイン、アベル形態のすべての次元を一度に交叉する時がすなわち終わりの日です。

 メシヤがユダヤの国に来たとき、ユダヤ教とユダヤの国が子女のように完全に絶対服従して、たとえ死の道であってもメシヤが東へ行けば東へ行き、西へ行けば西へ従って行くことができたなら、メシヤは死ぬ必要がなかったのです。イスラエル国とユダヤ教が一つとなり、アラブ圏である現在の中東圏が完全に一つとなることによって、インドの仏教文化圏と、アジアの儒教文化圏の連合運動が自動的に起こるようになっていたのです。宗教的カイン圏を吸収することによって、アジア圏全体が統一されて、ローマは自動的に崩壊するようになるのです。サタン世界のローマ圏よりも神側がより強く優秀であり、ローマを消化することは問題ではなかったのです。それがメシヤを送ってなそうとした神様のみ旨であり、世界の基盤を整えようとした神様の摂理であったのです。

 これがどうなったかと言えば、反対されたためにローマに行ったのです。なぜローマに行ったのですか? すべてがサタン側に立って反対するので、神がイスラエル圏からアジア圏にまでも立てようとされた祝福権を全部サタンが讒訴し、そのすべてをローマに引っ張って行ったのです。それを取り戻すためにキリスト教信者たちは西へ西へと、死の蕩減の道を経て四百年間、あらゆる歴史的失敗を蕩減して、世界統一版図圏をつくっていったのです。それでローマを経て、英国を経て、アメリカを経てどこへ求めて行くのでしょうか?

 本来はイエス様が来られ、アジア文化圏を一つにし、世界を一つにし、本然の世界をつくらなければならないので、西欧の文明はキリスト教文明によって二千年回りに回って、この太平洋とアメリカを中心としてアベル圏のメシヤ基盤を築くために、自由世界の名でもって、サタン世界のすべての条件をもったそのような立場の国家群と戦って勝利した戦争が第二次大戦であったのです。

 それで第二次大戦以後には、キリスト教文化圏を中心に、その命令の前には全世界が従わなければならない統一的文化圏が初めて形成されたのです。そこで政治体制においては国連が生まれたのです。しかしまだ宗教の国連が出来ていません。宗教世界の国連がなければならないのです。その宗教の国連を中心として現在の国連が一つとならなければならないのに、宗教の国連が生まれてこなかったゆえに、現在の国連が共産党の基地となってしまったのです。それは使命を成すことができなかったからです。

 そこで先生はアイゼンハワーに会って「あなたがこのような国連をつくって、この世界を指導する基盤としなければならない」と提案したのです。宗教の国連をつくらなければ共産党を防ぐ道はありません。

 では話を第二次大戦直後に戻しましょう。第二次大戦直後に先生が現れたのですが、先生は結婚した人たちではなくて、堕落していないアダム、エバのような十代の立場を訪ねていく使命がありました。統一教会に若い人たちが入ってくるのはそういう原理原則によるのです。これが復帰の重要な概念です。

 エジプトにおいて、神は、長子を全部殺しました。長子権を主張する者を全部奪ってしまいました。このようにして長子権がなくとも、長子権をもってくるのです。また四三〇年苦労し蕩減条件を立てて、すべての万物をエジプトから持ち出しました。しかし、もし神様がエジプトで長子を打つことをしなかったなら、イスラエル民族が荒野で死ぬことはなかったでしょう。サタンが「あなたが長子を打ったでしょう」と言って打ってきたので、長子の立場、第一先祖たちは荒野の途上でみな死んだのです。ですからカナン復帰ができたのは二世たちだったのです。そうですか?(はい)。このような原則によって歴史は動いているのです。人間は原則を知らないとしても、このような公式的条約によって動いているのです。

 レバレンド・ムーンが現れることによって、このようなすべての秘密が世界に公開され、かつ実践し蕩減して、勝利の基盤の驚くべき立場に立っている統一教会であり、そしてこの驚くべき世界の転換点の頂上を越えることのできる日が三十周年のきょう、五月一日なのです。

 ユダヤ教とイスラエル民族が一つになることができなかったゆえに、アジアを消化してローマを消化することができなかったのです。ですからそれを延長して霊的基盤を代置して、四千年蕩減期間をキリスト教史二千年を通して世界版図圏を拡大しつつ、ローマ圏を経てアジア圏形成に向かって進んでいるのです。西欧を通してアジアに帰ってくる歴史の過程が、二千年キリスト教文化圏であることを知らなければなりません。

 では再臨の時代はいかなる時かと言うと、西欧文明とアジア文明が一つに連結する時なのです。イエス様はアジア文化圏を結成して、西欧文化圏を消化しようとしたのであって、西洋と東洋が再び出合う時が終末となるのです。そして今、このアメリカという国が世界的終末のローマを代表した立場に立っています。しかしそれはサタン側のローマではなく、神の側に立った天使長的ローマです。それが二千年前と異なる点です。それはイエス様と今まで犠牲となったキリスト教の蕩減条件の上に形成されたものです。

 再臨のキリストという言葉の意味は何かと言いますと、それは真の父母が現れるということです。本来真の父母はどこから出発したのかと言うと、エデンの園のアダム、エバから始まったのです。それをイエス様を通して再現しようとしたのが失敗し、イエス様の代わりにこれをなすために来るのです。そのために今日の統一教会とキリスト教とは離れることができないのです。

 イエス様が来られた時には、国家的次元において、ユダヤ教とイスラエル民族が一つになる基準が必要でした。それが失敗して死んでいったイエス様以後の二千年蕩減復帰の基盤の上に立っているこのキリスト教文化圏は今、世界的にカインとアベルが完全に一つとなった立場に立ったのです。世界が神様の統治圏内に完全に統一された時なのです。それですべての外的な国はアメリカと一つとなり、アメリカの文化圏がキリスト教文明圏と一つとなったということですから、アメリカとアメリカのキリスト教が、また、韓国と韓国のキリスト教とが一つとなってメシヤを迎えることができたならば、宗教はもちろん、大韓民国と世界的国家が完全に連結されて、世界の基盤の中心となって、(図で示す)すべてが一時に直線上で一挙になされるのです。

 その時の李承晩大統領は、アメリカの教育を受けて、英語をよく話す人でした。その夫人もアメリカの女性でした。これは不思議なことです。正にキリスト教文化圏を中心とした主権の代表が現れる時なのです。またその時のアメリカの軍事政府の中心がハッチ将軍だったのです。この時、李博士がハッチ将軍の言うことを聞いていたなら大変なことになったのですが、李博士は自分の主張を通しました。これは素晴らしいことなのです。李博士がアジア文化圏の代表となって、西洋文化圏の代表であるアメリカのハッチ将軍に対して民族的自主性をもったのです。皆さんは西洋の歴史は知っていても、韓国の歴史は知らないでしょうから教えてあげましょう。

 韓国動乱の時、北朝鮮の捕虜たちを釈放するということに対し、アメリカ政府の方針はすべて北へ送還するようにということでしたけれども、彼らは北へ帰ることを望まなかったので、アメリカが彼らを北へ送り返すとしたら、それは非人道的なこととして反対されていました。それで李承晩大統領はある晩、ひそかに捕虜収容所のドアを開けて、何万人もの北朝鮮の捕虜を釈放して自由を与えました。これはメシヤ的な考えに従った善い処置でした。

 先生は当時、十代のクリスチャンたちを復帰しなければなりませんでした。そこで十代の若者の復帰のため、先生が訪ねていったのが梨花女子大学です。梨花大学は女性の学校で長女格であり、延世大学は男性の学校です。この梨花大学と延世大学の若い男と女が国家代表として復帰されたら、李承晩大統領を支えるのです。その次は、李承晩大統領が信念をもって神様のみ旨に立って世界の統一を主張し、そこで完全にアメリカと一つとなって世界へ延びていくことができたのです。それを知って、金博士はみ旨に反対したのです。金永雲ほか五人の課長たちが追放され、多くの学生たちが退学処分を受けたりしたのはみな、宣教師たちの名によってなされたのです。分かりますか? これが怨讐です。アメリカが怨讐になったのです。そのため神様の版図として立つべきキリスト教文化圏と、世界の版図圏をもったアメリカが、メシヤのために準備しなければならないにもかかわらず、反対したことによって先生は北韓へ行くしかなかったのです。共産世界を訪ねていって再び捜す条件を立てずしては、南韓に来ることができなくなったのです。

 一九五四年南韓の地に来て、そこから統一教会の縦的版図基盤を整えて、初めて統一教会を中心として、キリスト教が失ったキリスト教国家、世界の自由国家統一圏を再び先生が二十代から六十代までの四十年間をかけて捜し求め、イエス様がなさなければならなかった新郎、新婦の聖礼式を中心として、世界に向かった家庭基盤を世界国家版図として拡大して、アメリカを代表としたキリスト教文化圏と対等になれる時代がきたのです。

 アメリカの大統領、アメリカの国、アメリカの文化圏は、統一教会の基盤、統一教会の一員としての皆さんにかないません。このアメリカとキリスト教文化圏がすべて、アジアに帰らなければならないのに、帰ることができない立場にある以上、アメリカは腐敗するようになるのです。仕方のないことです。そこで先生がアメリカにやって来て、アジアに帰ることのできる道をつくってあげているのです。

 二千年前にクリスチャンがローマに行って、そしてついにはローマを屈服させ連結させたのと同じようにするのです。このキリスト教文化が反対することによって、アメリカがローマのような立場に立ってはならないので先生は、先生の弟子であるアジア人の十二使徒をアメリカに連れてきて、神の主要な摂理をアメリカに連結させて、再びアジアに戻っていくのです。イエス様の時の文化圏の蕩減すべき使命をなしているのです。このことによって、皆さんは神の摂理に参加する資格があるのです。分かりましたか?(はい)。

 皆さんの中で不平不満のある人はいませんか? 統一教会に入ったら、自分には個人的見解もあるのに、何も認めてくれないとか何とか言って、不平を言っている人がいるかもしれません。我々は今、現代の荒野路程にいるのです。イスラエルの四百年間の苦役の路程を、第二次世界大戦後の四十年間で蕩減復帰するのです。この荒野路程の最後の二年路程を勝利しなければ共産主義に滅ぼされてしまいます。四十年間で蕩減復帰するのです。そしてキリスト教文化圏、統一された文化圏、統一された自由世界圏に向かって前進し、私たちの祖国を創建しなければならないのです。

 歴史上において、現代の世界情勢がこのように複雑に変化していくのは、六千年の蕩減復帰路程に合わせるための過程に突入しているからだという事実を知らなければなりません。それは誰を中心としてかと言うと、真の父母を中心としてです。エジプトでも滅びなかったし、ローマでも滅びなかったキリスト教文化圏が、なぜ第二次世界大戦後のこの時代になって滅びていくのでしょうか? それは最終的理念を中心として、すべての宗教が一体化しなければならないからです。

 年取った人たちは、その時代で統一教会に反対しましたが、今の若い人たちは、このたびの興進様の昇和によって世界ペンテコステ時代に入ってきました。四十年前の韓国において、延世大学と梨花大学にペンテコステと言われるような現象が起こり、その時のその火は政府とキリスト教の反対によって妨げられましたが、ここに再び興進様の昇和によって統一のペンテコステが起こりつつあります。

 興進様がなぜ霊界に行かなければならなかったかと言うと、それはキリスト教文化圏と、統一教会の歴史的な家庭と、統一教会の信者たちが先生と一つとなることができなかったすべての内容が汚点となっていたからです。先生がこれを蕩減しなくては行く道がないので、代わりに祭物として興進様を立てざるを得ませんでした。真の父母は犠牲となることはできないのです。それは皆さんも御承知のことと思います。真の父母は世界の中心であり、神様も真の父母を犠牲とすることはできません。

 蕩減はアベルがするのであって、真の父母がするという法はないのです。仕方がなくアベルを代表した世界的な先生の二番目の息子の興進様が犠牲となったのです。先生の家庭もこのような原則に従っていかなければなりません。つまりカインの立場が孝進様であり、アベルの立場が興進様です。神はそのアベルの立場の興進様を供え物として受け入れられたのです。神様はすべての重荷をアベルである興進様に担わせられたのです。先生は興進様が霊界に行かなければならないことを知っていました。しかし、先生は決して涙を流しませんでした。そして興進様に対して、あなたが霊界に行くからには、すべての重荷を持って行ってほしいということで、統一式を行いました。興進様の体を前にしてユダヤ教とキリスト教と統一教が一体化し、韓国と日本とアメリカとドイツが一つになるように、と統一式を行ったのです。そこで「興進よ! あなた一人でこれらをみな担って行きなさい。縦的にはユダヤ教とキリスト教と統一教会が一つになることができなかったこと。横的にはユダヤ国とアメリカと韓国が一つにならなかったこと。そして摂理的にみたとき、韓国、日本、アメリカ、ドイツが一つとなることができず反対したので、これを蕩減しなければならないこと。このすべての献物としてあなたを捧げたのです。孝進様と私の家庭の統一圏を中心として行きなさい。これですべてが終わりました」と、そのような祈りをしたのです。

 神様に代わり、真の父母に代わって、サタンとの一線において勝敗の決定するこの瞬間に宣布したのです。真の父母の愛をもって、真の父母の愛の圏で神の国の大使として送ったのです。このように深刻なる時、先生は興進様が死んでいくことを考える余地がありませんでした。いかにして神のみ旨を立てるかということだけでした。そして『祖国創建』という標語を立てることができたし、そのために『愛勝日』という日を宣布することができたのです。これ以後は、先生と(興進様が)完全に一つとなったので世界的復活圏、ペンテコステがなされるのです。世界一二〇カ国が復活して先生の家庭を中心として訪ねてくるのです。

 二千年前イエス様が十字架で殺される時、イエス様を殺せば神様のみ旨はなくなってしまうとサタンは思ったのです。しかし神様はイエス様を復活させて、今日の霊的世界の版図を立てました。このような版図の基盤の上に復活されたイエス様は、霊界で一二〇名の門徒と共に一二〇カ国家に霊的キリスト教文化創建の基盤を整え始めたのです。それが根となりキリスト教が全世界に拡大されていったのです。それと同じようなことが今日繰り返されています。

 皆さんも知っているとおり、昨年の末に先生は共産主義の前線に立たねばならないと思ったのです。その時、先生だけでなく、シカゴにおける科学者会議に参加した科学者たちに対しても韓国に来るようにと招待しました。そして、七十二カ国のPWPAの議長たちが全員信仰をもって韓国にやって来ました。誰もが不可能な時に神様は命令するのです。そして全員、宣誓文に署名しました。それはサタンにとってみれば大変なことです。それから興進様の事件が起こったのです。先生がもし天理の内容が分からなかったら、興進様は悲惨な犬死にになったことでしょう。二千年前イエス様が復活して新しい霊的基盤の版図をつくったのと同様に、今また(サタンは)二番目の息子興進様を打ってしまえば終わると思ったのですが、興進様は勝利して実体版図をつくったのです。

 では、なぜ先生がこの興進様の犠牲を勝利へと導くことができたかというと、興進様は特別の人であり、先生の家庭に生まれ、真の父母の愛を地上において十分に味わった人だからです。これは霊界の誰もが味わったことのないものです。ですから興進様が霊界に行ったときには、霊界において真の父母の愛を実感として体恤した唯一の存在となったのです。

 イエス様すらも真の父母の家庭と真の父母の愛は経験することができませんでした。そこでイエス様がカインとなり、興進様がアベルとなって、霊界の長子権復帰は完全に決定されたのです。何の話か分かりますか? 霊界において立場が定まることによって秩序が整うのです。イエス様は新婦を求めるのに二千年掛かったのですが、興進様は四十日以内にこれをなすのです。五旬節以内に祝福をしてあげることによって二千年間のキリスト教の蕩減の犠牲を払うことなく、直ちに地上世界と霊界が真の父母の圏内に入っていくのです。これを知らなければなりません。

 興進様が霊界に行き、霊界の王様となった時に、すべての霊界にいる過去の王や女王や元首たちがすべて一体化しました。興進様はこれらの霊界の力を総動員して、地上に降りてきて働くことができるのです。二千年前には霊的母として聖霊が降臨し、一二〇名のイエス様の弟子たちが聖霊を受けて、世界的にキリスト教が拡大するきっかけとなりましたが、その版図を再び復活させて、国家的収穫圏をなし、イエス様とキリスト教が、真の父母の前に捧げることのできなかったキリスト教文化圏と民主世界の勝利圏と、統一教会と統一教会の世界的版図と霊界の勝利圏を真の父母に結束することによって、一つの統一された心情世界圏へと越えていくことができるのです。分かりますか? イエス様がなせなかった蕩減を、収穫を通して再蕩減するのです。霊界においては、一二〇カ国の霊的王権を中心として統一されるのです。そして地上に再臨するのです。一二〇カ国家、これは何かと言うと、イエス様の時代に洗礼ヨハネとユダヤ国家が一つとなった洗礼ヨハネ一二〇カ国家の形態から始まるのです。王権再臨なのです。(黒板の図を示しながら) ではどこに再臨するかといえば、自分たちの国です。一二〇カ国家がすべて協力して、中心となる真の父母の所にどんどん引っ張るのです。イエス様時代においてのサタン世界の文化圏、キリスト教文化圏を越えていくのです。

 それで第三世界圏が統一教会を支持するのは、アメリカの中心的な白人世界は反対しても、黒人とスペイン系の人々がどんどんレバレンド・ムーンを支持するからなのです。また共産主義者が出てきて、白人たちのもっている財産を全部奪い、植民地も奪い、ヨーロッパも奪って、もはや行く所がなくなり、白人たちは「アジアの人を通して、私たちを救ってください。レバレンド・ムーンよ助けてください」と言うようになっていくのです。しかしそうなってはいけないので、韓国と日本とアメリカとドイツをアダム、エバ、アベル、カインの立場として、また怨讐の国家的代表として一つにすることによって、アメリカを再蕩減させて復帰しようとする闘いがこの三年路程であることを知らなければなりません。

 収穫の時に怨讐の国々を先に刈り入れて、一つの家庭にしなければなりません。そのような家庭の夫婦同士が天国の伝統をつくらなければなりません。これは歴史上にかつてなかったことです。怨讐国家を一つとして神の伝統的基地とする闘いを、今、三年路程としてアメリカで展開しているのです。これがIOWCなのです。現代の荒野としての五十州を回るのです。

 この時からアメリカの世論が変化してきています。今後、「レバレンド・ムーンは正にイエス様の言葉である『敵を愛せよ』ということを、真に実行した人である」と記録されることでしょう。その例として先生は法廷闘争をしながらも、『オー、仁川』を作ったり、『ワシントン・タイムズ』を作ったりしています。これはお金をもうけるためですか? 統一教会のためだけですか? (いいえ)。それはアメリカを救ってあげ、自由世界を防御するためです。これは誰もが知っていることです。(拍手)

 アメリカはレバレンド・ムーンに感謝しなければならない立場なのに、法廷闘争で挑戦しているのです。イエス様が三十年の生涯においてユダヤ教とイスラエル国を中心として、ローマとアジア文化圏を統一しようとした基盤を世界至る所に備えているので、統一教会は残されている共産圏だけを救済すれば、世界統一圏を相続できる時に向かって、今や息詰まるほどの闘いの分岐点に立っているという事実を知らなければなりません。

 先生は本来ならば三十歳の時に韓国のキリスト教会を一つにすべきでありました。そして国家的な基盤をつくるはずでしたが、韓国のキリスト教会の反対のため、それが成し遂げられませんでした。しかし今日、統一教会は三十周年記念日を祝っています。つまり統一教会が三十歳になったのです。これから我々は世界的な基盤を築くでしょう。イエス様が国家的次元で十字架上で亡くなるとき、ユダヤ教とイスラエルの国が全部分かれてしまいました。それをキリスト教とアメリカが一つとなる最後の高峰を中心として、蕩減復帰しなければなりません。今日先生の裁判問題は(イエス様の)十字架を復帰するために必要な摂理であります。

 イエス様を中心として左翼と右翼の強盗の闘いの歴史を、真の父母が世界的収穫期に現れることによって蕩減復帰するので、現代は世界的版図で右翼左翼が分かれて闘うのです。そして右の強盗を左の強盗が讒訴するのです。

 イエス様が十字架にかかって死ぬようになったのでこのような世界になったのです。そして統一教会は今、イエス様の十字架の迫害を受けていますが、しかし一つとなった時には、カイン圏の共産主義の復帰は問題ではありません。民主世界と統一教会が一つとなったら共産世界は自動的に滅亡するのです。

 右の強盗の立場で今、全米のキリスト教会が先生を支持しているのです。それで、既に五年前からキリスト教文化圏が必ず支持する時が来ることを知っていたので超教派運動を準備してきました。今や、超教派運動においても統一教会がなければキリスト教の生きるべき道がないので、統一教会に従って来ざるを得ない段階に入ってきました。ペンテコステによって、一二〇カ国家が真の父母様を中心としたこのアメリカに全部入ってくるのです。一二〇カ国家のアベル的人々がこのアメリカに集って一つとなる日に、世界は自動的に一つとなるのです。

 カインとアベルの最終的闘いが終わり、アベルが兄の立場に立ち、カインが弟の立場に立って、一体化がなされるでしょう。それは真の父母を中心とした、真の父母に侍る兄弟愛としての一体化です。これらのことがすべて、今後の三カ年のうちに起こるでしょう。今後七年のうちにすべてが行われるでしょう。

 それで一九九〇年までに韓国語を学ばなければなりません。エデンの園には通訳はいないのです。それはレバレンド・ムーンの考えでしょうか? それとも原理的な摂理観によるのでしょうか? (原理的摂理観です)。皆さんは韓国語を学ばなければなりません。誰もあなたの通訳となることはできません。皆さんは口にテープを貼ったように唖になりますか? ポール・ワーナー、どうですか? あなたはドイツ出身だからドイツ語の方が優秀だと思っているかもしれません。それとも先生の言うとおり韓国語を勉強しますか、どうですか? ポール! あなたは韓国語を勉強していますか? (はい)。先生は信じません! (一同笑い)

 なぜこのような話をするかと言えば、今日が三十周年という歴史的な意義をもった転換の時であるので、先生はメッセージを述べる前に祈ったのです。祈りの中で先生は天に対して、また天と地に対して、先生の自らの息子である興進様を送ったことを通して地上界と霊界が一体化することを宣言しました。サタンが強力な讒訴条件をもっていたがゆえに興進様は霊界に行かなければなりませんでした。しかしその結果霊界を一つにまとめ、今や一二〇カ国が霊界と一体化して、真の父母に近づきつつあります。霊界が自動的に地上界に協助しています。なぜならば、霊界が興進様を通して真の父母の愛と一体化したからです。これがペンテコステです。分かりますか? 興進様は昼夜休むことなく、世界を救う運動の先頭に立っているのです。ですから孝進様と統一教会の食口たちは熱心に興進様を助ける祈祷をしなければならないのです。分かりますか? (はい)。完全に一つとなって祈祷しなければなりません。私が興進様を助けてあげるのであって、興進様の世話になりたくないという考えで活動すれば、世界は瞬時に変わるのです。

 このようにして三年路程を歩むことのできる恵沢を受けたことは、有史以来のいかなる祝福よりも貴い事実であることを知らなければなりません。

 神を愛し、真の父母を愛しなさい。金博士もぶつぶつと小言を言ってはいけません。たとえキリスト教の長老教会の有名な人であっても、悪口を言われて足でけとばされても、「有り難うございます」と言えるようにならなければなりません。そうすることによってキリスト教が生きるのです。一人を代表として、蕩減するために太平洋の中に逆さに入れたい思いがします。鮫に一口で飲み込まれたとしても、「感謝します」と言える覚悟を誰か一人がしなければなりません。分かりますか? 先生は深刻なのです。

 有史以来、この世においてレバレンド・ムーンがやっていることを誰がやれるでしょうか? 先生しかいません。先生しか今日を統一することはできないのです。多くの人々は一人の息子が交通事故で悲劇的に死んだとしてそれがなぜ重要なのか、と言うかもしれません。しかし本当のことを知らないからです。霊界を知らないからです。二千年前にイエス様が死んだことが、なぜそれほど重要だったのですか? それと同じことです。昨日先生はヨーロッパのメンバーから連絡を受けましたが、そこにおいて信じられないような現象が起こっていることを知りました。例えば聖フランシスが霊界から現れて、彼はこれまでイタリアで生まれ、イタリアで過ごし、イタリアで死んだのですが、霊界からイタリアへ降りて協助することができなかったのです。しかしこのたび、興進様が霊界に行って聖フランシスに対して、イタリアのホーム・チャーチをするようにという仕事を与えられ、喜んで地上に降りて来ているということです。またもう一人のキリスト教の篤信者が、この人はドイツの南部の人で、重労働のため死んでしまってドイツへ帰ることができなかったのですが、興進様から「お前はミュンヘンへ行ってホーム・チャーチの責任者となるように」と言われて、喜んで地上に降りて協助しているという報告を受けました。

​ 興進様が霊界に来た時、初め興進様について何も分かりませんでした。何か東洋の青年が来たとしか思えませんでした。しかし驚いたことに、その青年の後からイエス様が付いて来て、その青年に従っているのです。そしてイエス様が振り返って、「私は古いキリストだけれども彼は若いキリストである」と言いました。​

 それでいよいよ洪水のような恵みの時代がきたのです。洪水のように勇気を出して、洪水のように走り、洪水のように闘いましょう。これがきょうの皆さんへのプレゼントです。何事も恐れてはなりません。私たちが行く道には神様が共におられ、興進様が勝利のくさびを打っているのです。

 きょうからは、イエス様が反対されることなく、イスラエルとユダヤの国で歓迎された世界の版図圏に向かって、教会の年齢三十歳時代を迎えた勝利の旗を翻しつつ、勝利の時代へと越えていきましょう。(アーメン)。総進軍いたしましょう。(アーメン)。(拍手)




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。

奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵

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Last updated  2021.11.20 08:10:48
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