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カテゴリ:文鮮明先生み言葉選集(講演文)
「女の道」 一九九四年一月二十一日 済洲研修院 (日本の女性に日本語で語られたもの) 為に生きる道 女性の道には、娘としての道、姉妹としての道、妻としての道、そして母としての道があります。それでは、これらの四つの立場において、立派になろうとすればどのようにしたらよいのでしょうか。それは簡単です。「為に生きる」ことです。 立派な娘とは、父母の為に生きる娘のことであり、立派な姉妹、妻とは、姉妹の為、夫の為に生きる人をいいます。また立派な母とは、子供の為に生きる母のことを意味するのです。それ以外の道はありません。女性の一生は、このような四つの観点を通過して終わるのです。それは地上でも霊界でも同じです。 女性は娘となり、姉妹、妻、母となります。これは公式的に、永遠に変わりません。この四つのカテゴリーをいかに通過するかが問題です。 姉妹のいない女性は寂しいものです。また夫のいない女性は未完成であり、子供のいない女性も未完成です。立派な女性になる為には、この四つの立場を立派に備えなければなりません。 学歴、経済、知識などの外的なものは、努力すれば誰でも得ることができます。しかし内的なものである家族は、自分が願うようになるとは限りません。父母の願う娘になろうとしても、幸福な姉妹になろうとしてもなかなかなれません。さらに立派な妻、母になろうとしてもそれは、なかなか難しいのです。 生涯、女性として、完全で立派な女性になる為には、「為に生きる」道以外にありません。為に生きれば、最初は孤独です。それは自分が他の為に投入すればマイナスになるからです。しかし自分がマイナスになったとしても、全体がプラスになれば、プラスになった全体が自分を包容するのです。 結局、為に生きる者は最初は寂しく孤独であっても、継続して為に生きれば、全体が包容してくれるようになります。ですから為に生きる者は、中心者になるのです。一般的にはこのように思う人はいません。特に青少年は、「自分が犠牲になり、他の為に生きてどうなるのか」というでしょう。自分が中心にならなければマイナスになると思っています。しかし家族がみな、為に生きるという考えを持ったとすればどうなるでしょうか。それは立派な家庭、すなわち模範的、中心的な家庭となります。 これは個人や家庭に限ったことではありません。団体であっても、同じことがいえます。誰かが為に生きることによって、そのグループの中心になります。国家や世界においても同じです。最高に上がれば上がるほど、為に生きたものが最高になります。ですから、女性の道は四つありますが、立派な女性になるためには、為に生きる道しか方法はありません。 老人や壮年、また青年や少年から子供に至るまで、人々から愛される道は、たった一つしかありません。それは、全体の為に考え、全体の為に生きようとすることです。 万民の為、世界の為に生きる 全体の為に投入すればするほど、投入した者が主人になるのです。これは絶対的な真理です。一〇人、一〇〇人、一〇〇〇人、万人から愛される自分になるためには、万民の為、世界の為に生きなければなりません。 ところで、本当に全体の為に生きているのか、自分の為に生きているのか、それは自分がよく知っています。良心に尋ねれば分かります。人間は誰でも、マイナスになりたいと思う者はいません。本能的に自分を保護しようとします。それ自体は悪いことではありません。しかし、その本能的な保護力というものが保護しようとするのは、自分一人を保護するのであり、全体を保護しようとするのではありません。それでは、自分を保護した後にどうしなければならないのかというと、それは次に、全体を保護してあげなければならないのです。 保護するほうは、犠牲になります。すなわち、マイナスになるのです。ですから、人間は保護されることを好みますが、保護することは好まないのです。ところが、保護された場合は保護してあげなければなりません。 宇宙全体からみた場合、私という存在は宇宙から保護されています。人間が成長するために、食物や衣類、また住む環境にしても、すべてが保護されているのです。ですから保護された環境を無視してはいけません。 無視しない立場に立つためには、返さなければなりません。返す時、プラスして返してこそ、全体の為に生きることになるのです。為に生きなければ、自分の立つ所がだんだん狭くなってきます。小さくなり孤独になっていくのです。 今日、世界は自分のことばかり考えるようになってしまいました。そして、すべて自分を中心として終結しようとするのです。ここに息子と娘がいるとします。父母の前でこの二人を比較対照した場合、自分のことばかり考えているほうが悪いということになります。ですから父母に信頼される者とは、全体の為に生きる者をいうのです。もし四人の兄弟がいるとすれば、その中で一番為に生きる精神を持っている者が、父母の希望の中心になっていくのです。 皆さんの三〇年、四〇年の生涯を総合してみた時、人に迷惑をかけてきたほうが多い場合は、いい女性とはいえません。そのような女性は、環境から責められるようになります。ですから、統一教会の「為に生きる」という表題は偉大なものです。 ところで「きょうは運がよかった」とか、「今年は運がいい」といいますが、それは神を中心としたものではなく、自分を中心とした言葉です。運がよいとしても自分ばかり運がよくていいのでしょうか。 公的な運があるとすれば、その運はどこを訪ねていくのでしょうか。平等でなく、平均的でない所には訪ねていきません。天運は公的な所を訪ねていくのです。ですから運がよかった場合には、その人は運が悪い人を保護してあげなければなりません。そして受けた場合は、与えなければなりません。自分が運がよいとすれば、それはどこか欠けた所を補うためなのです。 自分一人が幸福だという場合には、全体の為に補給してあげなければならないのです。もしそうしなければ公平を保とうとする運命にやられてしまいます。 全世界からみれば、日本は経済的に裕富になってきました。しかし天の運勢という観点からみた場合には、自分の国のことばかり考えていては衰退するようになります。ですから、世界の為に何かをしなければなりません。裕福になった分、皆に分け与えなければならないのです。 日本が永遠に豊かであればいいと思っても、そうはいきません。高くなった所は低くなっていき、低くなった所が高くなっていくのです。それは波と同じです。また、南が暑ければ北は寒くなり、北が暑ければ南は寒くなります。さらに、気温も上がれば、いずれは下がっていかなければなりません。 このように、存在するものは、平均をとって平等になろうとします。天の運勢は平等圏をつくろうとするのです。それに逆らった場合は、天の運勢にやられてしまいます。天の運勢は何百年、何千年のペースで平均をとっていくのです。 「自分は不幸な娘として生まれた」ということはできません。自分の何代か前の先祖は、その反対の立場にあったことを知らなければなりません。世の中は平均をとりながら変わっていきます。ですから、いくら貧しくても、為に生きなければなりません。自分を中心として環境を利用しようとすれば、天の運勢と関係のない立場に立ってしまいます。公的な基準に歩調を合わせていけば、自動的に天国に入ることができるのです。それに違反する者は地獄に行くのです。 ですから、生涯において不運の環境から逃れる道は、為に生きる以外にはありません。いくら自分が不幸でも、より不幸な者を助けようとする者は、絶対に滅びないのです。必ず上がっていきます。ところが、自分が不幸な場合、より不幸な者の為に何かをしようと考えなければ、後孫はさらに小さくなり、平均をとろうとする世界において除外され、消えていってしまいます。それは恐ろしいことです。不幸な立場の者が為に生きようとすれば、すぐに幸福につながっていくのです。 為に生きる者は保護される このように考えた時、日本にいて日本ばかりを考えていた者が、アジアを越えて黒人の世界に行って、アジアの為に尽くした、それ以上に生きたとすればどうなるでしょうか。行ったり来たりすれば、天運の最高の立場に立つ道につながれるのです。 ところで、たくさんのものを持とうすれば、多くの苦労をしなければなりません。投入するものに比例して、自分と関係する因縁圏が結ばれるのです。投入しなければ、自分と関連する因縁の世界が、だんだんなくなってしまいます。自分のことばかり考えていると、狭くなってくるのです。自分の環境を超えて、すべてを投入していくところには、自分が立つ基盤はなくなりません。拡大されるのです。ですから、歴史を通してみても、天の運勢からみても、為に生きる者は保護されるのです。 牢屋の中では、誰も全体の為に掃除などしたがりません。しかし、全体の為にきれいにしようとして、三日間、一週間掃除をし続けた場合には、必ず自分がしようとする者が現れてくるのです。それが一人、二人と増えることによって、革命が起こるのです。 何の報酬もなく、何も認められないような環境においても為に生き続けていった場合、良心のある者が相対する立場に立ちます。「自分にやらせてください」と近寄ってくるのです。自分一人を中心として、何人、何百人、何千人という人を為に生きる人間につくり上げることは、生涯において価値あることです。 伝道する際にも、伝道したくてたまり切れない心情でするのと、「伝道しなさい」といわれてするのとでは、天地の差があります。立派な人生路程の基準になるこの道に、天国の国民の一人として、何とか案内したい。このように思って、子供を生む時に苦労する以上に苦労し、関心を持ち、祈祷しながら歩めば、必ず伝道することができます。春になれば花が咲くように、人の為に生きた場合には自分が引っ張らなくても、天運が援助することによって導くことができるのです。 真なる主体が生じれば、周辺の相対的存在は引き付けられるようになっています。それと同じように、人を救いたいという、親の心情以上の心情を持ち続ければ、必ず伝道することができます。「来るな」といっても近づいてくるのです。 ですから、すべての為に準備する者は生き残ります。しかし、自分の為に準備する者は、全体が歓迎しないので、全体が逃げていきます。そうなれば、自分の心は寂しくなり、孤独になるのです。そして存在できなくなってしまいます。 宇宙自体も保護する力を持っています。人間生活も同じです。為に生きる者はいつも守られ、そうでない立場は一方的、一時的で守られません。為に生きる者は、四方八方と共に永遠に守られるのです。皆さんは、生涯どのような生活をするのですか? (為に生きます)。神様はそのようなおかたです。 人間は親が亡くなれば、自分の為に生きていった親のことを思い出し、涙を流します。また夫に対しても、妻がその相対的な立場に立つことができず決別した場合は、一生涯その女性は、その夫に対して済まない心情を持ちます。一生涯為に生きなければ、夫婦関係を持つことはできません。為に生きた者は慕われ、近くなります。このように、夫婦が為に生きれば別れることはできません。いくら別れようとしても一つになるのです。 では、なぜこのように為に生きる生活が必要なのでしょうか。それは、霊界がそのような世界だからです。また、なぜ霊界のような膨大な世界が必要なのでしょうか。一日で体験できるような生活圏であれば、一回行けばそれで終わってしまいます。霊界では無限に発展する道があるのです。霊界は三段階になっていますが、下から高い霊界に向けて、為に生きながら発展していくのです。全体の為に生きることによって、だんだん上がっていくのです。 世界の為に働けば自動的に発展 統一教会が、今まで以上に、飛躍的に発展しない理由はどこにあるのでしょうか。全体のことを考えず、みな、自分に固執しているからです。ところで、神様は今でも全世界の為に生きておられます。ですから、神様の子女として、全世界の為に働くようになった場合は、自動的に発展するのです。ある部落が、統一教会を中心とした部落になったとします。しかし、統一教会がその部落を利用しようとすれば発展しません。 私たちは、何の為に統一教会に入ってきたのでしょうか。多くの人は、入教して、祝福を受けることが最高の目的であると考えます。しかし、そうであればそれ以上は発展しません。祝福を受けてから何をすべきなのでしょうか。祝福を受けたのは全体の為です。模範的な家庭を築き、自分の家庭を、破壊された家庭を接ぎ木することのできる家庭にするためです。 夫婦が、互いに世界の為に生きるという思想を持ち、「あなたは私をおいて、世界の為に行ってください」と語り、互いに励まし合うような祝福家庭にならなければなりません。自分のことばかり考えていた場合は、自動的に反発されるようになります。ですから、天地どこにでも通ずる標準は、為に生きる道以外にはないのです。 手は何の為にあるのでしょうか。全体の為にあるのです。目も鼻も口もすべて、全体の為に働いています。五官はこのように為にあるのに、自分は自分の為に存在しているといえば五官は反発します。女性は男性の為に、男性は女性の為に存在しているのに、自分の為だといえば、目や耳は泣いてデモをするでしょう。ですから、為に生きるという観念を徹底して持つことにより、すべての勝利圏を受け継ぐことができるようになるということを、はっきりと知らなければなりません。 皆さんが、学生時代に友達の為に生きたとすれば、たとえ卒業してからも友達は、皆さんを訪ねてきます。大学を卒業した後に、生命を懸けて訪ねてきてくれる友達が何人いますか。あの女性はかわいい顔をしていたが、個性が強くて個人主義的であった。もう一人の女性は美人ではなかったが、全体の為に生きたので周囲に及ぼす影響は大きなものがあった。そうなれば、自分の立派な兄さんを紹介したい、となるのです。 為に生きる女性を妻に迎えれば、その家庭は幸福であり繁栄します。ですから、為に生きる婿や嫁を迎えたいのです。このことは否定することができません。 ところで、「為に生きていますか」といえば、「為に生きたいのですが、肉身がいうことをきかないのです」というのです。良心的な人と肉身的な人では、どちらが善なる人でしょうか。良心は、為に生きても、さらに為に生きるよう無限に命令するのです。それに反して肉身は、為に生きることに無限に反対するのです。このように自分の中に、地獄と天国を抱えているのです。ですから天国を残して、地獄を処理してしまわなければならないのです。そのためには、奉仕、犠牲、為に生きる道以外はありません。 生涯を自己の為より、全体の為に生きたとすれば、自動的によい世界に行くようになります。気球において、空気よりも軽い水素を入れた場合、より高い世界に上がるのと同じです。 きょうの話の題目は何ですか? (「女の道」です)。娘として、天宙的に為に生きたいという標題を持っていますか? (はい)。本当ですか? 子供は父母の世話になってきました。しかし、父母が年を取れば、親子の関係が逆になるのです。父母が子供になり、子供が父母の立場に立つのです。父母を子供のように世話したい娘は何人くらいいますか? 統一教会の原理が分かれば、そうならざるを得ないのです。 世界の為に成せば、いかに反対されても天運が擁護してくれます。さらに反対されれば、かえって逆に上がっていくのです。光は暗い所であればあるほど、光の効果を表します。反対されることは、反対されないことよりもよいのです。ダイヤモンドを光らせるためには、磨かなければなりません。統一教会の人たちは、ダイヤモンドと同じように、昼夜磨かれることにより、幸福な価値が生まれてくるのです。 神様に近づく道は全体を大切にする道 ところで、自分の故郷で有名人になりたいですか、それとも無名な人になりたいですか? (有名人になりたいです)。故郷に何かをプラスしてあげることができるように、たくさんのものを蓄えておかなければなりません。それは、為に生きる道以外に絶対にできません。 故郷には、笑っている人ばかり住んでいません。泣いている人も住んでいます。また死のうとする人も住んでいます。自分が笑う時に、泣いている人がいることを忘れて笑う人は、消えていくのです。笑う時でも、泣いている人を自分と同じようにしてあげようという思いを抱いて、笑う人にならなければなりません。 皆さんは、故郷の地に行って、神様の代わりにその部落に対して、涙を流しながら叫び続けたことが何回ありますか。故郷のおじいさんやおばあさんは、間違いなく地獄に行くのです。 部落を再創造しなければなりません。ノアの箱舟と同じように、船に乗らなければ救われない、このように本当に思ったとすれば大変なことです。部落で、毎日挨拶するような環境にいて、無関心に過ごした者が霊界に行った場合どうなるでしょうか。 「あなたは、統一教会がこんなに立派だということを知っていたのに、なぜ黙っていたのか!」「口を開いて話しかけてくれれば、自分もこのような立派な所に来ることができたのに!」となるのです。統一教会は自分のものではなく、世界万民の為にあるのです。 自分にとっては自分の家庭が大切ですが、神様にとっては世界が大切なのです。神様に近づく道は、自分を大切にする道ではなく、全体を大切にする道です。神様の相対圏に立とうとすれば、家庭を超え、部落を超えて、世界の為に生きるようにならなければなりません。 このようにして、実績を積んで国に帰った場合は、国自体もその道に連結されるのです。ですから、先生は包囲作戦をしてきたのです。世界を救済すれば、国が救われます。韓国は、四八年間先生に反対してきました。しかし今日、世界が歓迎しているのに、自分たちが反対していることが分かるようになってきたのです。それで「文先生お願いします」といって頭を下げているのです。また、アメリカの有名な牧師が先生に会いにきました。そして、「自分たちは分からなかったのです」というのです。このようなことが今、起きているのです。 皆さんは、人を心から愛したことがありますか。自分を愛する以上に父母を愛してきましたか。お父さんやお母さんの為に、一週間断食することができますか。弟や兄を心から愛したことがありますか。愛してこなかった場合は、今からでも愛していかなければなりません。 自分のことを妹として恥ずかしい妹だと思ったことはありますか。姉ならば、母親の代わりの立場でありながら、弟に対して無関心であったことを済まないと思ったことはありますか。妻ならば夫に対しても、夫が夢の中でさえ、妻に感謝せざるを得ないような妻になっていますか。 自分の夫より美男子な人がいた場合、あの男性と一緒になりたいと思う人がいるでしょう。統一教会に入って、祝福を受けてまでも嘆いている人がいます。そして、文先生が悪い、統一教会が悪いからと責任を転嫁するのです。自分のことばかりを考え、主体の立場に立たせるようなことは正しいでしょうか。祝福はそのように易しいものではありません。 イエス様も二〇〇〇年間、祝福を受けることができなかったのです。祝福の一日を迎えるために、ローマをはじめ、世界のあらゆる地において、血を流してきた殉教の歴史があるのです。 先生は、今日の世界で立派になることを願いません。後世を考えるのです。ですから、堕落の種を変えなければなりません。それは一代では変えられません。三代以上続けなければ、変えることができないのです。祝福を受けて不平をいった人は手を挙げてみなさい。祝福を受けて不満を抱いた人もいますが、祝福を受けなければもっと悪くなるのです。蕩減の道がいかに厳しい道であっても、この道以外にはないということが分かった場合には、行かなければなりません。 夫婦においては、子供を二人ぐらい生めば、顔は関係なくなります。顔がきれいな女性は心が浅いのです。みんな平等になっています。顔が蛙のような顔をしている女性は、心が広く深いのです。美人の心は浅いので、一週間ですべてが分かってしまいます。醜女の妻のほうが心が深いのです。 顔を見て愛する者は、冷めていきます。心を見て愛する者は、熱くなるのです。自分の顔について心配する必要はありません。心の世界を開拓していけばよいのです。美人を探し回った三〇代、四〇代の美男子は、美人の顔は嫌がるのです。美人の心は浅く、変わりやすいからです。 お母様が先生の基盤を相続 それでは、お母様はどうですか? (美人です)。先生の話では、美人の心は皿のように浅く、変わりやすいといいましたね。ですから、お母様は先生によって訓練を受けたのです。先生の影響を受けているのです。女性は、先生が美人のお母様と結婚したので幸福だと思うでしょう。そうではありません。まずもって、先生とお母様の年齢が二三歳違うのです。そのような相対を迎えた先生はかわいそうなのです。統一教会の教祖の妻になることを考えてみれば、先生は喜んだと思いますか。寂しく思ったと思いますか。皆さんは何も知りません。 男性が女性を消化させ、女性が男性を消化させることは、簡単なことではありません。消化させる最短距離は、「為に生きる」ことです。夫は妻の為に、妻は夫の為に生まれてきたのです。 お母様は天宙復帰について何も知りません。零点に対して百点のように尊敬することは、簡単なことではありません。このたび、お母様は一年半で、先生が一生懸けてつくった基盤を相続しました。先生はお母様に、韓国でも全土を巡回するように、とは言わなかったのです。大きな都市だけを趣味的にやってみなさい、と言ったのです。そして一〇か所終えたならば、もう一〇か所やりなさいと言ったのです。 公演をしてみると、自信がつき、大衆の歓声を聞くと神秘的な思いがするのです。そして、「救ってください。お願いします」と聞こえてくるのです。ですから本気で祈り、自分の語っていることが、このように影響があることを知り、口を閉じていることが罪であるように思えるのです。そこまで通過しなければならないのです。 アメリカでもお母様に、私が一二回講演するのでついてきなさいといって、その後、お母様に任せたのです。お母様の講演も、どこへ行っても盛況です。それは気持ちが悪くありません。ある所では、賞杯を三七個ももらったのです。市長たちが、レバレンド・ムーンの夫人が来られるということは、今後二度とあるかどうか分からないということで、三七の賞杯が集まったのです。しかし、それを受け取ることができません。一つ受け取るのに一分かかるとすれば、三七分もかかるからです。ですから、祝福家庭の子供たちが、その賞杯を受け取ったのです。そのように歓迎されたのです。 先生はお母様に、アメリカの講演の後は、日本、韓国を巡回講演しなければならない、とは言いませんでした。最初からこのプログラムを言えば、中間で倒れてしまいます。ですから、作戦が必要なのです。戦略戦術があるように、計画を立てて、疲れないようにコントロールしなければなりません。 お母様は世界を巡回して戻ってきて、「お父様が、ご苦労されたことがはっきりと分かりました。今まで準備が成されていなかったとすれば、このようなことはできませんでした」と感謝しているのです。 ですから、何をするにしても、自分がやらなければならない、と決心するようになりました。先生が地上にいなくても、お母様だけいれば、統一教会はそのまま存続していきます。お母様は、たくさんの国を通過して、たくさんの食口たちに話しかけてみて、指導者とはこんなに難しいものか、ということが分かるようになったのです。そのような基台のうえに「真の父母と成約時代」を発表すれば、成約時代は神様と共に生きるという話です。分かりましたか? (はい)。 先生は、お母様に対してよいことをしたのでしょうか、悪いことをしたのでしょうか? (よいことです)。悪いこともたくさんしました。ずいぶん涙も流したのです。原理を説明する道を行った場合、それに対して責任を持って正してやらなければなりません。先生がいない世界を考えてみれば、教訓の中心になるのです。歴史を相続することは、たやすいことではありません。統一教会の指導者になることは、簡単ではないのです。難しいことです。 理想的な女性を迎える道 今、「女の道」という、先生の話を聞いてみて、皆さんは神様の娘になりたいと思いますか? (はい)。神様の家庭の兄弟になりたいのです。神様がとどまるような夫婦になりたいのです。神様の後孫を残すような父母になりたいのです。 そのようにみた場合には、一つの家庭において、父母や兄弟を中心とした因縁があります。しかし、世界や神様を中心とした娘、兄弟、その全体を代表する夫婦がいて、神様の代わりに、自分の後孫を神様の子女として養育していく父母になることは、簡単ではありません。これらは、すべてを消化し、乗り越えたあとにできるものです。 皆さんは、日本の環境を乗り越えていますか? (乗り越えています)。本当ですか? (はい)。ですから先生は逆のことを考えました。蕩減復帰は逆を行く道です。 先生は、美人のお母様(妻)を願ったでしょうか。その反対の女性を願ったでしょうか。普通の男性は、自分よりももっと立派な女性を願います。しかし、そのような女性はいません。そうであればどうしますか。そのような女性を満たすためには、これを引っ繰り返し、一番底にいる女性を自分の方に引きつけるようなことをしなければ、復帰はできません。 理想相対は、自分とピッタリ合うものではありません。一八〇度違うものが、一体となることが理想です。このように考えるのです。立派なお母様がいるとも思いません。女性であればいいのです。その女性も、一番大きい女性、黒人で馬のような女性を、自分は最も愛する相対(妻)として愛することができるかという訓練です。真の父になるためには、自分の相対(妻)に対して、「いや」という言葉を残すことはできないのです。 ところで、鉱物も植物もすべて、愛を中心として相対を求めています。神の愛を代表した再臨主が来られたとすれば、それは愛のプラス世界の王様です。その王様の相対になる人はいません。 復帰は一番下からですから、八〇歳以上の人が先生に、「あなた様」と歓迎しなければなりません。お母様が先生の相対の立場に立ちましたが、すべての女性からみた場合には、韓鶴子女史は幸福だと思うのです。 しかし幸福ではありません。すべての女性がみな讒訴するのです。自分の代わりに「再臨主を取ってしまった女性だ」ということになります。全女性の主体である、たった一人の男性として来られるのがメシヤです。女性たちは、候補者として、志願する特権があるのです。ですから、総動員して募ってくるのです。 韓国においては、八〇歳のおばあさんが先生に対して、「私の夫ですから、いつでもいらしてください」というのです。それらをすべてなだめて上がっていって解放します。そのようにして、お母様の年齢の一〇代までいかないと、八〇代から一〇代までの女性が、お母様を中心として先祖のようにずーっと並んで讒訴するのです。孫のような者が、自分の席を取ってしまったと、讒訴するのです。それを消化しなければいけません。そのために三年から、三年半以上かかったのです。 皆さんも祝福を受けて三年、三年半以上聖別生活します。ですから、お母様もお父様の所に来られないのです。行ったり来たりしたら問題になるのです。 蕩減復帰は、先祖が子供になるのです。お父さんが子供になるのです。アダムとイエス様をみた場合、イエス様はアダムの後孫です。しかし、その子供がお父さんの所に上がるのです。そうでしょう? その娘がおばあさんの立場に立つのです。一番最高のおばあさんです。それが「転換復帰」です。 そのように考えてみた場合、先生が真のお母様を迎えるためには、醜女を相対として考えるような思いを持たなければ、相対者をもらうことはできません。自分のおばあさんや、お母さんより以上に考えなければ、理想的な妻を得る道はありません。 真のお父様になるおかたは、はじめから美人の女性を考える男性ではない、ということを原理的観点からも考えなければなりません。一番悲惨な女性を相対に持つということを考えずして、理想的な女性を迎えることはできません。 そのようなことを考えれば、皆さんは幸福です。夫を迎えるにしても、妻を迎えるにしても、先生が中間に入り、何の蕩減もなく、先生がつくった軌道に乗って運転だけすればいいのです。 祝福家庭の中で、不満を持っている家庭があるようですが、祝福家庭は不満を持てるのでしょうか。不満を持ったとすれば、それを清算するには、悔い改めなければなりません! 女性が男性を無視することはエデンの園での過ちの反復 真のお父様は、女性の世界におけるすべての悪いこと、よいことの十字架を背負って、それを解放するための仕事をしてきたのです。その仕事をされてきたかたが、真のお父様であるというのです。ですから先生は、女性の心情をよく知っています。 聖進様のお母さんによって、さまざまな迫害を受けてきました。それは言葉で表現することができません。生涯を懸けて女性の解放圏を成して、真のお母様を迎えるようになったという歴史があるのです。ですから、厳格な歴史の背後に、絡み合う蕩減の道があったということを忘れてはなりません。 女性が男性を無視することは、エデンの園での過ちを反復することになります。ですから、そのようなことは許されません。エデンの園で、アダムを無視して堕落したその復帰路程に立って、皆さんは夫を再び否定するような立場に立てるのでしょうか。 背後の歴史の通念に対して、面子が立たないことをしているのです。それは恥ずかしいことです。終わりの世界において、一八〇度違う態度を執らないと世を清める道はありません。勝手な女性は、この世の中を滅ぼすのです。 自分の生涯において、先祖のエバの失敗を蕩減復帰する道は、反対の道を絶対順応していく道であることを知らなければなりません。自分一人を解放するために、先祖はもちろん、神様は歴史を通して何千、何万年苦労され、また先生も生涯懸けて苦労してきたのです。 夫に対して反対するようなことがあってはなりません。祝福家庭で問題を起こすのは、女性が多いのですか、男性が多いのですか? (女性です)。男性は、一度決めた場合は、それに順応する性格を持っています。 女性はそうではありません。東西南北、冬が嫌いで春ばかりを願うのです。女性は脱線しやすい気質が強いのです。ですから、女性たちは自分に警告しなければなりません。分かりましたか? (はい)。夫を無視した女性はたくさんいました。真の女性の歴史において、そのようなことはあってはならないのです。先生が女性を復帰するために、どのようなことをしてきたのでしょうか。 為に生きることを通しての世界平和 けさは「女の道」を説く時間です。女性は、地獄を天国に生み変えなければなりません。ですから、世界的な宗教歴史で、先生のように全世界の女性を苦労させた教祖はいません。死ぬような境地、息が切れるような立場においても、神様とお父様に感謝していかなければならない女性の道が残っていることを忘れてはいけません。かわいそうな女性です。先生は同情します。しかし、皆さんは知らないので真剣ではないのです。 お母様の代わりに海外に行くことは祝福の道である、と考えなければいけません。ですから、お母様の分身として行かなければなりません。 女性はどこに行っても、為に生きなければなりません。男性も同じです。それ以外に世界平和は永遠に来ないのです。今、みんな個人主義になってしまいました。ですから、社会も国家も必要ではなくなっているのです。また、男性も女性を必要としないのです。 家庭を持つことが重荷になります。家庭がなければ、電話で一年間のフリーセックスのプログラムを組むのです。このようなことをしているのです。そうなれば、夫も妻も必要なくなり、情欲はどこでも満たされるのです。子供も必要でなくなるのです。そうなれば終わりです。子供が必要でないとすれば、人類は滅亡します。そのような時代を迎えようとしているのに対して、統一教会は、生めよ、ふえよというのです。 二〇〇〇年になれば、アメリカも大変です。大学なども三分の一に減ってしまうことでしょう。ですから、統一教会はアメリカの大学を占領してしまうのです。 天使長は、子供も必要としません。男性と女性も必要としないのです。必要とするのは堕落行為ばかりで、異性は堕落行為の延長のために必要とするのであって、それ以外の何ものでもありません。そのような者は、地上から消えていくのです。 フリーセックス、ホモセクシャル、レスビアンなどをする者は、消えていきます。一代で終わりです。統一教会は、これらの行為を許しません。たくさん子供を生みなさい! お母様のように、たくさん子供を生むのです。 もし、お母様が一三名の子供を生まなかったなら、大変なことです。ヤコブのように四人の女性を中心として子供が生まれたとすれば、大変なことになります。統一教会はどうなりますか。愛の戦争が起きてしまいます。 それで神様は、二〇年間、地上にそのようなことがないように総動員したのです。そのことに感謝しなければなりません。お母様は帝王切開を何回しましたか? (四回です)。一〇人、一二人以上子供がいなければ大変です。そう考えれば、お母様に感謝しなければなりません。どんな苦労の道でも、十字架に生命を懸けるような基準の道でも、行かざるを得ません。先生の道は、そのような計画に沿って、生涯を犠牲にしてきたのです。 そういうことを考えれば、皆さんが日本を救い、世界を救う過程において、同じような公式として、自分なりの位置に比例する蕩減の道があることを忘れてはなりません。父母様と平行の位置に立たないとぶつかり、霊界に行った時に引っ掛かってしまいます。小さいけれども、平行の位置に立つのです。 中心は一番大きいのですが、円周へ行くにつれてだんだん小さくなります。(黒板の図を指して)ここはゼロになります。鉱物世界の相対、植物世界の相対、動物世界のオス・メス、人間世界の男女関係、みな、平行になっています。 平行になっているから、ぶつからないのです。平行にならないと中心にぶつかるので、天運が離れてしまうことになります。皆さんは先生の家庭生活を標準として、それに平行の位置を自分なりの基準において保っていかなければなりません。平行にいかずにぶつかってしまえば、必ず父母様から離れるようになります。それ以降の道は、蕩減が永遠に残るのです。 子供を生んだことのある人は、手を挙げてください。三分の一ぐらいですね。その子供は神様の子供だと思いますか、それとも自分の子供だと思いますか。(神様の子供です)。本当ですか。神様の代わりにその子供を養育しているということを、実感しないといけません。天の王子様を養育するような、天と同じ気持ちです。皆さんのだんなさんは王様であり、自分は女王様です。 そういう立場にいるのに、夫に対して「ああ、あんな男は死んでしまえばいいのに」と思ったら、大変なことです。自分の立つべき所が崩れて、永遠の洞穴に落ち込んでしまいます。女性は男性の為に生まれました。一から百までそう思うのなら、どこにでも通じます。男性も同じです。 ですから、夫婦生活も女性は男性の為に、男性は女性の為に出発するのです。だんなさんが出かけて行って再び会う時には、為に生きる愛を成すために会うのです。自分の愛ではありません。後孫に残し得る、世界に残し得る愛を存続させるために、夫婦が共に愛し合うのです。世界的拡大のために会うのです。 子供を一人きりではなく、たくさん生むために夫婦関係を持つのです。それが人間の特徴です。無限の天国を充実させるためには、たくさんの子供が必要なのです。人間の特徴、特権がそこにあります。地球を超えて愛することができるのです。 春夏秋冬、人間はいつでも子供を生むことができます。動物の繁殖期は春であって、いつでもというわけではありません。ただし、うさぎなどはそうではありません。うさぎは動物の獲物になるので、たくさん繁殖します。 為に生きる者が中心者となる では、そろそろ結論を出しましょう。女性の道は貴い道です。女性の道があれば男性の道もあります。同じことです。立派な男性になることは、そう簡単ではありません。女性も立派な女性になるのは簡単ではないのです。それは、生まれる動機が為に生まれることにあるからです。行く道は、永遠に神様のそばにどんどん近づく道です。神様から出発して、神様に帰るのです。 故郷で生まれた男性も女性も、故郷の父母と同じように一家を率いる立場に立って、故郷に帰るのです。そうすることによって、すべての先祖と対面するのです。最高の先祖は神様であり、神様の願いにかなうような一族となるのです。そのように、為に生きる以外に生きる道はありません。 為に生きるようになれば間違いなく、中心者になります。青年たちにはまだ分からないでしょうが、これは歴史を超えた永遠の真理です。歴史は、この真理を超えることはできません。 ですから、神様はご存じなのです。いかに悪魔が扇動し、破壊工作をしたとしても、為に生きる者に完全に制覇されてしまうのです。それは、はっきりしていることなので、心配することはありません。ゆえに、神様は決定的な勝利者になるのです。分かりましたか。 先生のように七五歳(数え年)になると、もうすぐ八〇歳代に入ります。ですから、今は出発するような思いになります。最後に決着をつけて、霊界に行くのです。決心をしたら、それをつなげないといけないのです。つないで、大きくならないといけません。 つないで大きくなるということは、大変なことです。一点から出発して、つなげて大きくなる。いくら大きくなってもいいのです。無限に大きくなるのです。自分という者は、このように、為に生きることによって大きくなることができるのであって、為に生きない者は小さくなるのです。間違いなくそうなります。 日本は、先生にとって怨讐でした。しかし、終戦以来ずーっと先生は、日本人に対する怨讐の心を超越して、日本人のために生命を懸けてきたので、日本の若者は先生のために生命を懸けるようになったのです。 それは、天宙を治める公式です。アメリカがいくら反対しても、反対する者のために成した場合には、そのアメリカがひざまずくようになるのです。ゴルバチョフ旧ソ連大統領も、金日成主席もそうでした。あらゆる宗教も、先生の前にそうならざるを得ません。先生が自分の宗教を超えて、自分の民族を超えてやってきた道は、天運が行く道ですから、天運に逆らって立つ者は、地上から消えてなくなるようになっているのです。 したがって、統一教会はいくら反対されても大きくなってきたのです。歴史の中に生きている人々はその原則を知らないので、なぜそうなったのか説明できないのですが、統一教会員はその原則が分かっているのです。為に生きれば生きるほど、回れば回るほど大きくなるのであって、小さくはなりません。 今は女性が先頭に立つ時 今、先生は日本を生かすために、先頭に立ってやっています。もし日本が悪くなれば、それは先生の責任です。み旨の道を考えるのではなく、自分のことばかり考えている日本であれば、日本には希望がありません。 そのために、もう一度日本の女性五万人を教育しなければなりません。今、ソウルに五〇〇〇人を収容できる修練所を準備しています。ここ(済州島)では一万七〇〇〇名の女性指導者に対して二週間の修練会を続けながら、ソウルでは五万人の三泊四日の修練会をしようとしています。 五万名を連れてくるのは日本のエバ国家の使命であり、彼女らを訓練するのはアダムの使命なのです。それは先生以外にはできません。アダムの特権です。エデンの園で誤ったことが分かれば、それが当然と思えるようになるのです。この世の中で、乱れきった女性たちを立たせることができるのは、先生以外にはいません。 今は女性が男性の前に立つ時です。昔は男性が先に立って、女性が引っ張られたのですが、今は女性が男性を引っ張って行く時です。それが蕩減復帰なのです。エデンの園において、エバが天使長に引っ張られた蕩減なのです。日本において、女性たちは男性たちの前に立っていますか、後ろに立っていますか。(前に立っています)。先頭に立っています。完成したアダムに付いて、先頭に立っています。 それは、国家も何もありません。国家という観念があった場合には、堕落の因縁を残しているということです。日本民族という観念があった場合には、堕落した民族性が残っているのです。真の愛を求める者には、民族という観念はありません。真の愛を中心として因縁を結んだ後に、家族と民族、そして国家が生まれるのです。 それを得ない以上は、まだ女性として立つ所はありません。先生を通じて第二のエバの立場に立つことによって、祝福されるのです。第二のアダムをつくるために、皆さんは第二のお母さんの立場に立っています。先生を慕うのは、お母様と心情が同じだからです。 三段階の祝福 教会の祝福の次には、国家を得れば国家の祝福があり、世界を得れば世界の祝福があるのです。先生がお母様を迎えた時は、三代目でした。家庭的祝福の失敗、国家的祝福の失敗のためです。三回目に成功しました。皆さんも、世界を超えての祝福を父母様と同じような立場で、家庭的祝福、国家的祝福、世界的祝福を得なければなりません。三段階が残っています。 だんなさんが誤って家庭的祝福に失敗した場合、国家的基準においていくらでも祝福してあげます。神様もそうです。アダムの家庭、イエス様の家庭、先生の家庭で、三回目です。ですから、皆さんが家庭を持った時に、その家庭は国家を救わなければなりません。家庭を犠牲にして国家を救わなければ、統一教会の真理の行くべき道がありません。それは本心の主流の道です。 世界を救おうとすれば、世界に出かけて行かなければなりません。日本の女性たちだけではありません。韓国からも伝道師が出かけて行きます。一〇人は、東西南北を意味します。イエス様の一二弟子と同じ立場ですから、一二人でもいいのです。天的エバを連れていって、祝福してあげるのです。家庭基準と国家基準とにおいて祝福してあげます。 一二人の六倍は、七二人です。イエス様の一二弟子、七二門徒、一二〇門徒は、家庭を持っていませんでした。それを蕩減復帰しなければならないのです。一六〇人を祝福することによって、世界一六〇か国の基準を蕩減復帰しなければなりません。 同じ結晶体にならなければならないのです。結晶を溶かした場合には、みな同じ溶液になります。それを冷やして結晶に戻すと、同じ結晶になります。それと同じで、そうしないと一つにはなりません。相対的に立つ立場がないので、世界的な基準においては、家庭完成圏を天から移すことができないのです。 ですから、サタンが一番困るのは、氏族メシヤの制度が生まれたことです。氏族メシヤを中心として全部収拾するようになっているからです。氏族メシヤがいなければ、再び生まれる道につなげないのです。絶対的、世界的な真理として公認せざるを得ない時が来れば、氏族は一体にならざるを得ないようになっているのです。 今は知らないので、「自分は何も関係ない」と思っているかもしれません。しかし、知った者が氏族メシヤの権限を知らない者の世界にまで適用させておけば、知らない者にとっても条件になるということです。 どんな苦労があっても氏族メシヤをしなければなりません。それまで、統一教会を信じて天上の栄光の立場にいたとしても、下っていかなければなりません。信じない者と同じようにです。それは大変なことであり、恐ろしいことです。どんなことがあっても、氏族メシヤは宿命的使命なのです。宿命というものは逃れる道がありません。皆さんをメシヤの使命で守ってきたのですから、再臨の時に完成するまで待たざるを得ません。再び来て、それを成し得て合わせていかなければ天国に入る道はありません。 二万の氏族メシヤ教会 皆さんを二万人まで教育して、二万の氏族教会をつくります。これは三年前にすでに神山(名誉会長)と話し合ったことです。日本において、なぜ二万なのでしょうか、三×七=二一、二一数です。縦的二一数を横的二一数に合わせなければなりません。ですから、エバ国家として二万教会を早くつくらなければならないのです。 二万教会に一〇〇名ずつ集えば、何人になりますか。二〇〇万人はすぐ必要です。二〇〇万の一〇倍は二〇〇〇万人。二〇〇〇万人あれば日本は完全に消化できます。二〇〇万人でも日本は消化できるのです。 一教会が一〇〇人を集めて、二〇〇万にします。一〇〇人は問題ありません。日本はそれが可能な時期に入っています。今年よりも、来年はもっと容易になります。今、五万人を伝道できれば、一年以内には一〇〇万人を超えるのです。 女性が二〇万人になれば、男性は間違いなく二〇万人になります。蕩減復帰の原則によって、何としてでも男性を連れてこなければなりません。堕落は、天使長がエバを反対の道に引っ張って行ったのですから、原理的に女性は天使長を連れてこなければならないのです。 女性二〇万を勝利した場合には、男性二〇万は自動的に生まれてきます。皆さんは、奥さんとしてだんなさんがいるでしょう。女性解放時代になったのですから、女性を駆り出すようになっているのです。「あなた、行きましょう!」と言えば、反対することはできないのです。二週間修練した場合には、みな完全にこちらに回ってしまいます。 女性が二〇万人になれば、二〇〇万人は問題ありません。女性が五万になれば一〇万になります。祝福家庭もたくさんいるし、そうなれば自動的に二〇万になります。二〇万になれば一〇倍の二〇〇万は問題ありません。二〇〇万になれば二〇〇〇万は問題ありません。二〇〇〇万もいれば、日本はきれいに統一された社会になるのです。先生がそう願っているのに、皆さんはどうですか。(願います)。いかなる苦労をしようとも、やり抜きますか。(やり抜きます!)。そうしなければ日本はどんどん難しくなり、世界は救われません。 来年は一九九五年です。一九九二年から三年目です。一九五二年から一九九二年までが四〇年で、一九九五年までは四三年間です。これは、エジプト苦役の四三数と同じです。この三年間で世界をまとめていくのです。今年は「真の父母と成約時代安着」を発表したのですから、安着時代に入るのです。 統一教会に反対する者はみな、霊界に連れていくのです。不思議です。韓国においても卓明煥氏が死にました。政界において、先生の指示を無視して政党をつくろうとした者も、同じ日に死にました。恐ろしいことです。 皆さんは、霊界から呼ばれても行かない自信がありますか。いずれはみな、霊界に行くのですから、準備しなければなりません。皆さんの中で、祝福家庭でありながら故郷に帰らず、氏族メシヤ活動をしていない者がたくさんいるでしょう。いけないことです。 これからの趣味産業 日本から釣りに行く場合、韓国の済州島が一番近いのです。たくさんの種類の魚がいます。火山脈があるので、プランクトンが豊富で、たくさんの小魚が集まるのです。そこへ小魚をえさとする大きな魚がやってきます。えさが多いので、一年中たくさんの種類の魚がいるのです。 それで、このような二週間の修練生のために、今二〇〇隻の船を造らせています。皆さんがその船に乗りたいならば、運転を習わなければなりません。白い手袋をはめて、さっそうと運転するのです。日本でも知られている地帰島は有名な所で、先生は二〇数年も前に買っておきました。地帰島、地球に帰っていくという象徴的な名前の島です。 この島を買う時は、韓国のお金で何百万ウォンだったのですが、今では何億ウォン出しても買えない所です。船に乗って釣りをしてみると、みな、またそこへ戻っていきたくなります。「年に一回は来なければならない」、そういう思いになるのです。 この中で、アラスカのコディアックに行った者、手を挙げてみてください。また行きたい者、手を挙げてください。(行った者全員手を挙げる)今から、先生によって趣味産業が始まります。日本の趣味産業はパチンコです。男も女も子供も、みなパチンコ玉のかごを抱えてやっています。文化的生活だけでは息が詰まってしまうので、人間には趣味が必要なのです。 西洋にはカジノがあります。日本ではパチンコ。誰もが入れるようにして、組織的、団体的にやれば賭博にはなりません。どこどこの団体は何月何日に行く、というようにして、回数を年に三回ぐらいに決めればよいのです。そして、赤字にならないようにしてあげるのです。失ったお金の半分以上は、宝くじの券を分けてあげるのです。そうすれば、その人は絶対に破滅状態にはなりません。 ところが、ラスベガスなどでは、すべてが奪われてしまうのです。父母からもらったお金や、ダイヤモンドなどの宝石類を、全部売ってしまうはめになるのです。元金を取り戻そうという思いは、復帰観念に通じます。失ったものを取り返そうとして、最後には一ドルまでも欲しくなります。一ドルを賭けて二ドルを取り戻そうとし、二ドルで四ドルを、四ドルで一〇ドルを……というようにしていけば、一ドルが何万ドルにもなるのです。 ですから、賭博というものは発展するようになっているのです。したがって、一人でやって破滅しないように、団体でやる世界的なクラブの組合をつくって、一年に何回と決めて、それ以上はさせないようにします。 このように、人間の性格には賭博性があります。掛け合いの思いは、賭博性に通じるのです。それは、最高の神様を占領しようという基準からそういう現象が分立されて、賭博性が現れてくるのです。 次に、スポーツです。素質のある者は、「やるな」と言ってもやるようになっています。きのうよりもきょう、きょうよりもあす、誰にも負けたくありません。夜帰ってきて、寝ないで準備をするのです。趣味というものは、無限に発展する要素を持っているのです。世界から戦争がなくなれば、スポーツの世界において競争になります。 それから、ハンティングと釣り。釣りは幼子から老人までやれます。しかし、ハンティングはそうはいきません。お年寄りには難しいのです。ハンティングは、逃げる鳥や獣を追いかけていって撃つわけですが、それは本当に刺激的であって、釣りのように魚の方から掛かってくるのを待っているのではありません。ハンティングは、自分の堕落性がいっぺんに取れてしまいます。無邪気になって、本来の自分に返るからです。 天宙主義 済州島では、アメリカの海軍、空軍両方の基地をつくることも不可能ではありません。そうなった場合でも、アメリカには侵略的な精神はありません。キリスト教精神があるからです。 しかし、日本はそうではありません。すぐに侵略を考えます。日清、日露戦争は日本が始めました。大東亜戦争も日本からです。韓国を侵略しようという動機で日清、日露戦争を始めました。大東亜戦争の動機も、韓半島が中心にあったのです。 今、その蕩減復帰をしているのです。日帝時代には日本は他の国の人々に東方遥拝(天皇崇拝)をさせました。アジアの国々は皆そうさせられたのです。今、皆さんは反対方向を向いています。西方遥拝をするようになりました。韓国におられる真の父母様は日本から見て西方ですから、西方遥拝をしています。当時の日本は韓国に対して東方遥拝を強制しましたが、先生は強制はしません。皆さんが自発的にしているのです。統一教会の教えは、それぞれが自発的に一体となる所です。 このような思想のもとに、交差結婚をするのです。この中で、韓国人と結婚した者、手を挙げてみてください。ここには一人しかいませんが、将来、交差結婚は有名になります。韓国人と交差結婚することを、日本では何と言いますか。(韓日祝福と言います)。日本人同士の結婚は何と言いますか。(日日祝福です)。世界的に結婚したら、何ですか。(国際祝福です)。それでは、日本という名前がなくなってしまうではありませんか。世日祝福ではないですか。面白い言葉が生まれてきますね。 結局、世の中は先生の言うとおりの方向に行きます。「世界を一つにするには文先生のしている国際結婚が一番理想的です」と、世界の歴史学者が言うようになりました。「いやぁ、文先生は偉大なことを発見し、実行、成功させている。だから、その思想は素晴らしいに違いない」と言っているのです。 次は、宗教圏を中心に、儒教、仏教、イスラム教、キリスト教を超えて祝福しようとしています。「それを文先生が願われるなら、やりましょう」と、歩調を合わせて、その方向にまとめようとしています。彼らは、「統一教会のメンバーと結婚するのはいいのですが、他の宗教団体の者とは願いません」と言うので、「では、統一教会のメンバーとの間で祝福しましょう」ということになったのです。 一三の宗派がそれぞれ一〇〇人ずついるとすれば、その一三〇〇人に対して立派な統一教会の相対者を組んであげるのです。宗教圏内で合同結婚をするようになれば、みな統一されていくのです。間違いありません。 他の宗教圏には理論がないのです。出発が漠然としていて、家庭観がはっきりとしていないので、終結点もはっきりしないのです。ところが、統一教会ははっきりしています。為に生きる思想は、現実の社会に通じるのです。ですから、将来はみな、統一教会の原理の道をたよらざるを得ません。 そういうことを皆さんは感じていますか。(はい)。五万人の女性はどうですか。五万人の女性は、先生の教えたとおりの方向にみな、向いています。家庭建設、国家建設についても、統一教会の思想は天宙主義であって、世界主義を超越しています。今までの世界主義というのは、現実を破壊してしまって、破壊した中から世界主義を唱えてきましたが、統一教会はそうではありません。統一教会の国際主義は、そのまま天宙主義に通じるのです。 日本人が統一されやすいのは、天皇を中心として一つになっているからです。その天皇中心の観念も、宇宙の中心が神様である、ということが分かった場合には、天皇も神様の子供であることが分かるようになるのです。ですから、天皇に侍った同じ心で神様に侍れば、すぐつながります。したがって、世界の先頭に立つように、天皇を中心に内的因縁が準備されていたのです。 統一教会の女性を、神風特攻隊以上の神側の特攻隊につくり変えようとしているのです。第二次大戦で、日本がサタンの立場で、天に反対した特攻隊の、蕩減の道をたどらねばなりません。そのためには、男性ではなく女性が、神様のためにそうしなければならないのです。それが、今先生がなそうとしていることであり、日本の六〇〇〇万の女性をみな、神風として、神様を中心として、悪魔を吹き飛ばすために用いようとしているわけです。 その精神が一致するのです。愛を中心として、方向が反対になったのと同じように、行動も同じ行動でもって、これまでは反対の方向に行くように、サタンは利用してきました。八紘一宇の精神は、天宙統一の精神と同じなのです。大東亜共栄圏というのも、神様の栄光の世界と同じです。 日本を中心として、東洋ばかりを対象にしたので、その内容は違うのですが、従順という統一教会の伝統精神をもともとよく訓練された日本人は、回れ右をすれば、すぐ先頭に立つことができるのです。内容が通じるのです。 乃木大将の奥さんに見るように、日本の女性は夫を支え、たとえ死の道であっても、夫の行く道を共に行く伝統的精神を持っています。一身を犠牲にして、栄光の道に消えていく精神です。これは天に通じる精神です。 ゆえに、日本はアジアの一角に勝利圏を成し得て、アジアに影響を及ぼすようになりました。それは、一面では神様の側で成すべき内容を備えていたからです。したがって、愛を中心にそのような権限を授けざるを得なかったのです。 四大心情圏の完成 きょうの題目である「女の道」というものがどういう道か、分かりましたね。(はい)。しかし、まだ立派な神の娘にはなっていません。それを悔い改めながら、立派な神の娘になるようにしなければなりません。それは、女性として最も頼もしい道です。そうしてこそ、妹や弟を神様の娘、息子として愛せる立派な姉になれるし、立派な兄弟姉妹を持つようになります。 神様を中心として、永遠不変なる理想、すなわち一組の男女を中心として成し得る道を行くことができるようになれば、女性として正しい道を行くことになるのです。そうした三つ(娘、姉妹、妻)の過程を通過して子供を持つようになれば、その子供は昔、自分たちが育ててきたのと同じ伝統を歴史に残すことができるようになります。そうすることによって、立派な父母の使命を果たすことができるのです。 神様を中心として成すべきことは、四大心情圏の完成です。それが最も立派な女性の道なのです。四大心情圏は、結婚して愛の因縁を結ぶことによって成されます。愛はそれほど偉大なのです。結婚というものは偉大なものなのです。 結婚は半分のものを完成させます。結婚は、そこから男女を完成させ、人間ばかりでなく、神様をも完成させるのです。そして女性は、男性の世界を占領することによって、神様の世界を占領するために、神様の世界の中核になっている愛を占領するために結婚するのです。また、地上天国と天上天国を支配する中心は愛なので、地上天国、天上天国をつないで、愛の主体なる神様を占領するために結婚するのです。 愛は、個人の愛を出発点として家庭愛、天宙愛を備えて、神様までも占領し得るのです。愛の道は為に生き、生命を投入して忘れていくように、それ以上でなければ、神様の愛の理想郷を自分の中に確立することはできません。自分の為に生きるという思いでいれば、みな失ってしまいます。はっきりしているのです。 ですから、女性として世界のために出て行く。それが開拓伝道の道です。伝道師になりたい者、手を挙げてください。(全員手を挙げる)なりたければ、なれるようにしてください。立派な伝道師になれるかどうかは、先生が認定します。落第生がたくさん生まれてくることでしょう。三年後には、半分帰ってくるかもしれません。 先の者が後になり、後の者が先になる現象が起きるのです。将来は、さきがけて伝道師をどれくらいたくさん輩出したかということが、その国を評価する基準になります。 韓国から伝道師が行くのですが、なぜ日本の伝道師も行くのでしょうか。エバ国家であるからしかたがありません。蕩減復帰の原則があるから、しかたがないのです。 いくら立派な女性であっても、男性がいなければ大変です。蕩減復帰の原則によって、将来は、四か国の人々が、コンドミニアムで生活するのです。そうすることによって、自分たちの子供を自分たちの子供としてではなく、世界の子供として、親が違っても四大国の親として、共同し合って育てるのです。そうしなければ、世界は一つになりません。自分の子供のように、責任を持って育てる心情を養わないと、世界は統一できません。自分の子供と隣の子供とに差をつけるようなことをしたら、一つの家庭で生活するようになると問題が起きるのです。 先生には八人の兄弟姉妹がいました。立派な兄弟姉妹です。しかし、兄にも姉や妹にも、原理のことを一言も語っていません。父母に対しても、一言も語っていません。それで、私がどういう使命を持っているかを誰も知りませんでした。 ただ、兄だけは知っていました。兄は霊界に通じていましたから、日本がいつ戦争に負けるかも、ちゃんと知っていたのです。啓示で教えられていました。ですから、兄は私が弟の立場でありながら、世界にまたとない弟である、ということだけは知っていたのです。世界にたった一人しかいない弟は、歴史を代表している、ということを知っていたのです。それは、再臨主である、ということと同じ意味です。 日本の行くべき道 しかし、蕩減復帰の道において、兄弟に先に教えるわけにはいきません。サタン世界のカインを、みな復帰してからでないとできないのです。カインが復帰されて、アベルを愛するようにならなければ、父母につなぐ道がありません。ですから、復帰は難しいのです。 そのような観点から見た場合に、日本はこれまで反対の道を歩んできました。任命されて、「自分がアベルだから絶対服従せよ!」という命令をしてきました。それは原理から見ればまるっきり反対です。カインに、いかにして天国に至る道へ行けるのかを教えてあげなければなりません。親の立場に立って兄さん姉さんたちにすべてを教えてあげて、完全に相続させた後に、初めてアベルの立場に立つことができるのです。アベルは、カインが復帰される途上において、初めてアベルという位置が決定するのです。 日本の統一教会は、それが分かりませんでした。アベルとして任命されたのに、何もしていません。信仰的、霊的世界において復帰した主体的内容を持たずして、完成した立場のアベル圏の権限を振るうということは、大変な問題なのです。 ですから、それが問題となって、カイン圏が引っかかっているのです。必ず自分自身を否定する世界を通過しなければなりません。男性は、自分を否定しなければ責任を果たせません。女性も責任を果たせません。 このような現状のもとで、自分が死ぬことをいやがって、自分はさておいて「君たちがやれ!」と言っているのです。今の状況はそのような状況です。それは間違いです。先生から見れば、全世界のカイン圏が自分は何もしないで「服従せよ!」と言っているような状態です。それでは服従するはずがありません。服従してもらえるような基盤をつくってあげないといけないのです。 先生は、生涯を懸けて先頭を切ってやっているのに、日本は反対のことをしてしまいました。日本は、日本ばかりを中心として、エバ国家を中心として天宙を復帰しようというのですか。そのようなことはあってはいけません。祝福家庭はみな、自分の家庭を中心にして権限を振るったのですが、そうはいきません。 先生の言うことを聞かなければ、日本は大変なことになります。日本列島は海に沈んでしまうかもしれません。絶壁の上に立っているような日本です。海溝で一番深い所は一万二〇〇〇メートルありますから、日本は、一万二〇〇〇メートルの断崖の上に立っていることになります。 みな、きれいになくなってしまいます。ソドムやゴモラと同じです。神様が日本から離れるようになれば、家庭が崩壊し始め、大変なことになります。統一教会が日本の地になくなってしまったら、何の希望もありません。四〇年間築いてきた世界的基地を、その地に残す何の理由もないのです。将来、そうなるのはそう遠くありません。先生がエバ国家として任命したので、神の摂理によって祝福され、今まではそうなってきたのです。 エバが、神のものをすべてサタンのものにしてしまったのですから、エバを中心として、全世界の万物を神のもとに復帰しなければなりません。そういう時代が来たにもかかわらず、日本人はそのようなことを知りませんから、今、経済力がどんどん下がっているのです。自分自体が打たれていることを知らないで、真っ正面から統一教会を打っているので、ますます大変なことになります。 為替レートが一ドル一一〇円から六〇円になったら、日本は大変なことになります。日本経済は動かなくなってしまいます。天運が離れたら、そうなります。アメリカも大変だし、日本もドイツも大変です。統一教会を迫害するようになれば、自分が反対にやられてしまうのです。 日本の子供が乱れてきます。ポルノに走って、子供から打たれてきます。学校にも行かなくなります。西洋人は、行ったり来たりして、帰ってくることもできるのですが、東洋人は行ってしまったら帰ってくることができません。もっと悲惨になるのです。 日本は、性教育の問題が大変でしょう。子供に性交の絵を見せて、「性的体験はいいことです。二一世紀はセックスの時代になります」と、サタンは宣伝するのです。今までとは逆に、アジアにおいて教育界が問題になっているのです。そういう本は追放しなければなりません。天運が去れば、そうした現象が起きるようになります。 そういうことを考えれば、統一教会の祝福家庭はずっと幸福ですね。祝福を受けた家庭として、幸福に思う者、手を挙げてみてください。(全員、手を挙げる)みな、そう思いますか。先生が国際結婚とか、変わったことをすれば、その女性は親からしかられて大変ですね。そういう伝統がつくられました。国際結婚などできないと思っていたでしょう。 国際結婚によって民族の怨讐を超える 先生から見れば、日本と韓国は、古代から同じ民族です。東洋の統一は誰がなしますか。家庭を誰が連結しますか。国家が連結されるのではありません。根底から家庭が一つになる基盤をつくらなければ、東洋は一つになれません。 そのためには、結婚が問題になります。韓国人同士、日本人同士、中国人同士が結婚しても、東洋は一つになりません。それぞれの民族のままです。日本民族はアジア民族から恐れられています。日本に政治的に支配されていたし、アジアの女性は日本の男に蹂躙されていたので、日本民族と結婚したいとは思わないのです。 先生が、日本人との国際結婚を勧めようとすると、以前でしたら、韓国人は一番いやがりました。しかし、それ以上のものはないので、先生を信頼して頼んでくるようになったのです。「すべてをお任せしますので、よろしくお願いいたします」というように。ここまで来るには大変でした。 そうしなければ、世界を一つにして救う道がありません。結婚すれば、半分ずつ人種が変わっていきます。日本人、韓国人の怨讐観念がなくなっていきます。二代続けばみなきれいになくなってしまいます。そのためには、四〇年かかるのです。三代目になると、六〇年かかります。 このように反対されてきた国際結婚は、今や世界的に公認されるようになりました。アメリカ人は、国際結婚を悪く思いません。日本人もそうでしょう。昨年、日本国中は大騒ぎで、統一教会はペチャンコになると思われたのに、ペチャンコになるどころか、逆に上がっていくのです。皆さんもそうです。 先生に指導されてペチャンコになると思ったら、大間違いです。反対になっていきます。先生の言うとおりにすれば成せる、ということが分かってきたでしょう。「成せば成る、成さねばならぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」という有名な言葉があるではありませんか。それは、人を中心として唱えているのですが、神様を中心として成さなければなりません。先生はこれまで一人ぼっちでした。友達もいません。相談する者もいません。 しかし、皆さんには相談する人がいます。指導してもらえる主体がいます。お父様が皆さんを指導しています。先生は主体もなく一人ぼっちでしたが、問題の多い世界を収拾してここまで来ました。客体である者が、主体である先生を疑って、絶対的相対基準に立てなくてふらふらするのですから、主体圏が立たずに、皆ペチャンコになってしまうのです。 皆さんは、何が心配なのですか。先生に比べれば、何も心配いりません。心配すること自体がおかしいのです。こんなに詳細にまとめて教えてあげているのですから。原理的思想体系から、家庭にまで一致する内容が解明されているし、そのような立場に自分を立てていれば、天下の中心になるのは間違いないというのに、何が心配なのですか。 お金がなくて心配ですか。お金は、神様がいくらでもつくることができますし、必要以上につくってくださいます。公的なお金を絶対に必要とするような、価値ある体験をしなかったので、できないだけなのです。 統一教会に反対する者は罰せられる 先生が言うように三年前からしていたら、統一教会はすでに世界的になっていたはずです。先生一人で頑張ってここまで来ました。日本が先生の背後を援助したからではありません。今は、世界を統一するところまで来ているのです。 今後の新規五万人の教育はどうなりますか。それは、日本のためにするのです。先生が誰よりも日本を保護しています。日本を救うためにするのです。 ですから、日本人が覚醒されてきました。この気運を絶対に消してはいけません。皆さんは、長子権復帰を強く要求されているのです。本当に神様の立場から訴えるなら、相乗の相対圏が生まれてきます。無関心、無関係の立場で考えるから、それが成せないのであって、本当に神様の代わりに立ってなすのならば、皆さんの主張することはみな、聞き入れられるようになります。お金が必要ならば、お金が生まれてきます。人が必要であれば、本当に、失った子供や夫を涙ながらに求める心情があるならば、その相対圏が、どこでも得られるようになっているのです。先生はそういう生涯を送ってきたのです。 国家が、先生に依頼せざるを得ないような時代が来ます。アジアの周辺の列強国家間を結びつけることは、韓国政府にできなくても、先生にはできるのです。皆さんはそれを知りません。近いうちに分かるようになります。 日本が反対すれば、どこまでも日本が蕩減復帰しなければなりません。先生は日本民族に蕩減させたくないので、それを統一教会が蕩減するのです。世界的な運勢が、どんどん世界に広がっていきます。ですから日本は、世界に拡大していかなければなりません。そのために、女性が世界に出て行くのです。 今の現状以上の基台が確立されれば、日本は栄えます。先生が、日本に関心を持たなければ、日本は衰えてしまうのです。先生の言うとおりになるかどうか見ていてみなさい。先生は恐ろしい人間です。 海外に行こうとする人々のいる、第一回目の修練会ですから、多くの心情を込めなければならないことを知っています。先生は負債を負いたくはありません。先生の生涯において、いくら難しいことをやっても、統一教会のメンバーの世話にはなりません。 今、霊界では、先生に働かないで休むように命令しています。しかし、休まないでもっと働けば、より蕩減の価値が立体的なものとなります。皆さんの大半は、祝福家庭ですね。(はい)。祝福家庭が苦労して責任を持てば、祝福されていない者が苦労するより、蕩減の量が大きくなります。 先生は自分の欲望のためではなく、全人類の解放のために歩んでいます。ですから、サタンも讒訴することができません。サタンは、人類壊滅のためにやってきましたが、真の父母は、神様の解放のために働いてきたのですから、反対することができないのです。 今まで神様のほうは、条件的蕩減をしてこられました。一〇〇〇ドルのものを一〇〇ドルや一〇ドルで、犠牲の血を流し、涙を流す条件でもってカバーしてきたのです。しかし、今からはサタン世界はそうはいきません。サタン世界は条件的ではありません。一対一より以上に蕩減していくのです。これからの時代に、統一教会に反対する者はよくありません。統一教会に反対する者は神様に罰せられるというのです。その時期を先生は、延長してあげているのです。 お母様は、皆さんが行く道を世界的に準備するために、四〇か国を巡回しているのです。これから皆さんが世界に行っても、あまり苦労しません。その国にも基盤をつくっているのです。こうすることによって、日本が受けるべき神の裁きを、世界的に平面にして減少させるのが目的です。皆さんが苦労することによって、たくさんの人が救われます。日本がやらなければ、日本がやられるのです。 霊界が援助する公式 時間が長くなりました。朝食の時間になってきたので、眠そうな人がたくさん見えてきました。(笑い)イスラエルのゲッセマネの地で、イエス様は弟子たちに、眠らずに起きて祈りなさいと言われましたが、みな眠ってしまいました。 イエス様を守るべき、最後の峠を越えることができずに眠った者は、すべてイエス様を裏切るようになってしまいました。先生は、その時のイエス様と同じような気持ちがします。 何も知らない者は、このように眠気がするのです。真剣でないからです。先生が長く地上にいるのがいいのですか、早く霊界に行くのがいいのですか?(長く地上にいるのがいいです)。先生は、もう地上に長くいなくてもいいのですが、こうして地上にいるのです。それは、お母様と子供のためです。 これ以上地上に長くいても、先生自身に対しては、何も助けになることはありません。それで今、霊界に行く準備をしているのです。 ですから、米国や日本においても悪なるものを整理しているのです。そのようにして、お母様を訓練し終わり、先生の子供たちにもみな、訓練しているのです。 この世の人たちの関心は、文先生が亡くなれば、誰が教祖になるのかと思うのです。今、お母様と子供たちの歩みを見ると、その心配がなくなりました。お母様が教祖のように堂々と行っています。世界のどこを巡回しても、先生と変わらない思いを持つようになっています。子供たちも同じです。 そのようになった場合、統一教会は、先生がいなくても問題はありません。『ワシントン・タイムズ』とか『ワールド・アンド・アイ』、『インサイト』、テレビ会社を中心として、すべて関係を持つようになったので、これ以上の基盤はありません。今まで、科学者世界には、言論界に通じる道がなかったのですが、先生によって皆つながり、堂々たる基盤になってきたのです。晩秋になり収穫を終え、穀物の種をまとめて倉庫に入れる時期を、先生はよく知っているのです。 全体のために活動しないで、自分を中心として考えれば、霊界は援助しません。滅んでしまいます。霊界が援助するためには、公式があります。霊界は、自分を中心として考えるところには、同調しません。神の公式にかなうような相対圏に対しては援助しますが、それ以外のところには援助しません。だから恐ろしいのです。 今まで、皆さんは命を懸けて、親戚や兄弟を伝道しませんでした。カインはアベルを殺し、強制的に地獄に連れていったのです。今はその反対の時代です。サタンがやった七〇倍までやっても罪にはなりません。 ですから氏族的メシヤは、その氏族を総動員して、自分がメシヤとして立ちました、という大会をするのです。その大会をすると同時に、二世はすべてつながらなければならないのです。氏族的メシヤの内容は知っていますね。(はい)。 ですから、日本に帰ればすぐに、家で原理の本を読んで説明するのです。自分の家から女性がお嫁に行ったとすれば、それらの親戚をみんな、何かの記念の日を中心として集めるのです。そして、立派な愛国運動をしましょう、というのです。 このようにして、親戚や兄弟圏を救ってあげなければなりません。分かりましたか?(はい)。涙を流し、徹夜祈祷や断食を重ねれば重ねるほど、それは立派な勝利の方法になるのです。いかに立派な訓練を受け、涙をどれほど流しましたか。 また県や郡に対して、どれほど責任を持ち、考えたでしょうか。そして、どれほど憂える思いで真剣になって、国を愛したことがあるでしょうか。それは将来、越えなければならない峠なのです。霊界に行っても、それを成さなければ、その峠を再び越えていかなければならないのです。女性の道は、そのように貴い道であり、皆さんは、最後に世界万民を、自分が抱えて生まなければならない、エバ国家の使命を持った国民なのです。 自分の一身すべてを犠牲にし、また、自分の本家はもちろん、三代の先祖たちのすべてをその国に持っていき、その国が自分の国よりも栄えるように祈って、帰っていかなければならないのが、海外に行く人の行くべき道なのです。 祭物は所有観念を超越していくのです。所有観念を持った場合には、祭物になれません。自分の国が犠牲になっても、自分が行くその国が、栄えるように祈って帰ってこなければなりません。 先生も米国に行って、二一年間そのようにしました。自分の一族や韓国を犠牲にして、投入するのです。世界を代表したアメリカを救うためには、一国を犠牲にしても、やむを得ないのです。ですから、先生は韓国を犠牲にして、米国に行ったのです。しかし、そのようにしたからといって、韓国は犠牲になりません。 カインを完成させた場合には、カイン圏のすべてがアベルのものになります。二つの国が自分のものになるというのです。世界の中心の米国と、自分の国(アベル国家)が一つになれば、二つの国は自分の国になります。分かりましたか?(はい)。米国での使命を果たさないで、自分の国のことばかり考えていた場合には、二つとも失ってしまいます。先生は、韓国を犠牲にしながら今日まできました。ですから、神様は韓国を守ってくれるのです。 一番難しい時は、必ず韓国へ行くのです。韓国に行って、たくさんの問題を解決したのです。ですから、政府はみんなそのことを知っています。「文先生は不思議な人です。国が一番困っている時に来られて、それを解決しては帰っていかれる」というのです。神様がそのようにしてくれるのです。ですから、韓国は滅びません。みな滅ぶと思ったのですが、そのような渦中で発展してきたのです。 韓国人と日本人の国民性の違い 韓国は、日本に負けません。日本が開発したものが市場に出てきた場合には、三週間以内に、それらすべてのものをつくることができます。そういう才能を持っているのです。梨泰院(イーテウォン)という所を知っていますか。世界のもので、ないものがないのです。世界のもので、一番立派なものと称えられるものは、すべて梨泰院にあるのです。それは偽物なのですが、本物とそっくりのものです。しかし、値段は五分の一にもなりません。米国の有名人も梨泰院に来てみて、「いやー、こういう所があった」といって、たくさん買っていきます。(笑い) また、韓国人は、就職した一日目から専門的な仕事をすることができます。仕事が異なれば、一週間とか二、三週間かけなければできない、というのが常識です。しかし、韓国人は数日で覚えてしまいます。それで、米国では問題になっているのです。韓国人が、米国にどんどん行った場合には、米国人がみな職を失ってしまいます。韓国人にやらせるほうが早いのです。 韓国は、歴史的に見ても弱小国家でしたから、一〇〇パーセントのものを必要としません。絶えず周辺国家に侵略されていたので、いつも移動しなければならなかったのです。完全なものをつくって住もう、という者はいないのです。どうせ移動すると思うからです。七〇、八〇パーセントで十分であると思うのです。そのような国にされてしまったのです。ですから、七〇、八〇パーセントになっていれば、一〇〇パーセントのものとだいたい同じなのです。それで、韓国人はすることが早いのです。その中で一番代表的な男性が先生です。(笑い)先生が一番早いのです。 先生は、八〇パーセントのものはつくりません。完全なものをつくります。ですから、文先生が手を出すと、韓国も恐れるのです。日本も先生を恐れているのです。文先生を恐れているということを知っていますか。皆さんは先生を恐れないのですか?(笑い)統一教会のメンバーは、文先生を恐れながらも近づこうとするのです。恐れたら、遠くならなければならないのですが、近づいてくるのです。 今から一〇年後には、韓国人が米国の政財界に進出していくだろうと、最高クラスの人々が考えているのです。韓国人が行っていない所はありません。韓国人は、狭い国に行って住みたいとは、絶対に思いません。そのような男らしい気持ちを持っているのです。日本人と全く違うのです。韓国の女性も全く違うのです。日本の女性は、一つのことしか考えません。しかし韓国の女性は、それ以上のことを考えるのです。そのように考えるのですから、中心者になるのです。韓国人と日本人は、国民性が違います。 韓国人は外国に行って、自分が飢え死にするようなことがあっても、韓国大使館に行かないのです。大使館を訪問するのであれば、自分が反対に、助けてあげるような立場でなければならない、と考えるのです。そのような伝統を持っているので、五〇〇〇年間、国を守ってくることができたのです。 チンギスカンは、韓国において負けたのです。チンギスカンは、歴史の中で負けたことがないと言っていますが、そうではありません。韓国に完全に負けたのです。江華島に行けば、そのような歴史的な事実が残っています。韓国人が結束すれば、恐ろしいのです。しかし、今まで、韓国人を結束させた人はいません。それは、先生によって結束することができます。一つになった場合は恐ろしいのです。 皆さんに、僑胞を伝道するように言いました。一番伝道しやすいのは、韓国人です。これからは、日本人はもちろんですが、韓国人をどんどん投入します。日本の副教区長は韓国人でしたね。日韓祝福、交差結婚した家庭は、将来、みな中心の家庭、教区長になるのです。そうならざるを得ないのです。 韓国の副教区長は、説教などもしてきました。教会の指導方法からすべて訓練されています。ですから、することすべてが経験の上でするのです。今、経験の少ない人はどうにもなりません。説教をするにしても、自分が直接なした経験において語るので、日本語で語るようになれば、その影響力が強いのです。 また、韓国人は日本語を学ぶのが速いのです。日本人が韓国にいて三年、四年たっても、韓国人が日本にいて、日本語を習う一年の重みに負けるのです。南米においても、日本人たちが五年間いても、説教はできませんが、韓国人は一年半でも十分説教ができるのです。ですから、日本人は、韓国の伝道師と比べると負けてしまいます。今から負けないように決心してください。(はい)。 縦的霊界の援助体制を固める 海外に行く皆さんは、周辺から注目されます。日本の女性と分かれば、男性たちはみんな近づいてきます。そのような複雑な環境の中で、いかにして自分の体を守っていくかが大切です。 女性は、自分の保身のための秘訣や内容を持たなければなりません。そして一瞬にして、それを使えるようにしなければなりません。日本と違うのです。そのようなことは、考えもしないでしょう。このように、いろいろ難しい問題があるのです。 そのようなことに対応していくには、神様の援助が必要です。神様が守ってくれます。ですから、祈祷して、啓示で次の日に何が起こるかを知らなければ、生き残ることはできません。 開拓伝道をする場合には、みんな教えてくれます。詳細に教えてくれるのです。ですから、「神様はいない」と否定することはできません。皆さんは、何も見ることができないのです。ですから、祈祷しなければなりません。縦的な霊界の援助体制を固めなければいけないのです。ですから真剣な話です。断食して、夜通し祈祷しながら、その世界を開発していくことによって、自分の使命を果たさなければなりません。それでイエス様も昼夜、祈祷したのです。山に行って夜通し祈祷したのです。 国を救うための摂理を始めた以上は、敗北者になってはいけません。勝利しなければなりません。先生は公式をみんな知っているので、神様に祈る必要はありません。計画的なプログラムを組んで、それを成すための時間が欲しいので、祈る必要はありません。 ですから、先生の御言を中心として果たしていけば、神様は間違いなく援助してくれます。先生と一体にならなければ、援助を受けることはできません。神様が援助できなければ、成功することはできません。先生がここまで成功するようになったのは、「為に生きる」原理を知っていたからです。 牢屋に行くような場合でも、神様に依頼するような思いは持ちません。神様をいかに慰めるか、という孝行息子の思いが、神様の心を独占するので、神様が逆に守ってくれるのです。それは不思議なことです。 先生が黙っていた場合、周辺の者たちが、みな啓示を受けて先生に報告するのです。興南の獄中でも、一八人の弟子がいたのです。みんな霊界がつなげてくれるのです。そこには兵舎が三つあり、先生は一番前の第一舎に収監されていました。朝、働きに行く時、弟子たちが第二、第三兵舎から這うような足どりで、先生の所に来て挨拶して帰っていくのです。ですから、神様が共におられれば寂しいことはありません。 獄中では、食べ物が問題です。ですから、食べ物といえば、生命懸けです。そのような環境で、同じ監房の人が親族と面会して、はったい粉を持ってきます。そのはったい粉をもらった場合は、一さじずつみんなに分けてやるのです。そのように分けてもらったものは食べないで、それを餅のようにしてから水に入れて、翌日先生と共に食べようとするのです。はったい粉を食べないで、監舎に持ってくるのです。そのようなことは、今でも忘れられません。 一粒のご飯が落ちても、拾って食べるような状況です。そして、囚人たちは食べながら死んでいくのです。その死人の口の中に残っているご飯を取り出して食べるような境地で、自分の生命より以上に貴いものを、先生と共に食べようとするのです。 ところで、はったい粉を隠す所がありません。それは男性の三角地帯の後ろに隠すのです。それで一里(約四〇〇メートル)はあるところを、歩いて行ったり来たりするのです。そのようなものを分け合って食べた因縁というものは、忘れることができません。そのようなところまで神様が守ってくださった、ということを考えてみた場合には、神様に背くことも、回り道するという思いも、夢にだに抱くことはできません。 いっぺんに跳躍する道 自分の生命をささげ、一滴の血でも神様の栄光のために流す、という一念以外にありません。一片丹心の思いを持つことによって、神様のみ旨は復興していくのです。そのような経験が必要です。ですから、苦労が悪いのではありません。神様の前において誓ったその一念の心が、永遠に自分の死闘の、その力になっていくというのです。それはありがたいことです。 ですから、心配することはないというのです。そのような体験が必要です。開拓しながら、迫害を受ける環境でなければそのような体験はできません。伝道によってそれは体験できるのです。分かりましたか。(はい)。そのような体験をした者たちにしか分かりません。そのような体験をつなぐ所が霊界です。ですから、霊界をつなげることによって、皆さんには何段階もいっぺんに跳躍する道が待っているのです。それをいかに把握するかということが、伝道師としての目的なのです。それは、お金で買うこともできないし、自分の努力でもって霊界につなぐ道もありません。 孤独な立場に立ち、責められながらも、そのようにして完成されていくとともに、神様との深い内的因縁の交流がなされるのだということは、普通の人には考えもつかないことです。しかし、開拓伝道を生涯懸けてやってきた者たちには、それは理解できる話なのです。どう思いますか? 思いもよらないことが、自分の目の前に展開していくのです。 今日、「真の父母と成約時代安着」ということを宣布した、この成約圏においては、そうならざるを得ません。それは、どんどん先生の前にも現れてくるのです。大変なこと、世界的なことが起こってくるのです。皆さんもいつかは分かることでしょう。「ああ、こういうことだったのか」と。今の統一教会の、このような状況で終わるのではありません。分かりましたか。(はい)。いつ天下が引っ繰り返るか分かりません。そのような基盤も、既に外的につくってあるのです。 大勢の大統領や王様たちが、先生を慕っているのです。そういう人たちに天的な命令を下した場合、一日でその国が回るような環境は、いくらでもつくってあるのです。分かりましたか。(はい)。そのように因縁を既に結んである所に、皆さんが行って伝道をすることにより、その国の復帰が二倍も早くなったとするならば、皆さんにとっていかに栄光あることでしょうか。その感激はいかばかりでしょうか。 何もない、つまらない一人の女性として伝道に行き、その地で万民をつなげて、目標を達成して、花火を打ち上げてその伝道を終えることができるならば、それ以上の栄光はありません。そのような大きな希望を持ってください。分かりましたか。(はい)。自分の精誠を尽くして、真の愛によって天下は溶けていく、というような思いで一〇年、二〇年でも続けるという決意が必要です。 死してこの地に自分の骨肉を埋めるために、何の憂いもなく、喜びながら、地上に神様を歓迎することのできる基盤をなして死ぬことが、天の娘として果たすべき生涯の使命なのです。そのような思いを持たなくてはいけません。分かりましたか。(はい)。「女の道」を全員に拡大します。そのような希望を持って、一生懸命にやってください。もう一度お願いします。分かりましたか。(はい)。 きょうでグッド・バイしましょうか。それともあすの朝グッド・バイしましょうか。(あすの朝に)。きょう、先生は病院に入院する予定になっているのです。先生はもう七四歳になったのです。今日までとても無理してきたのです。しかし、これからもずーっと頑張らなければなりません。そのためには、体全体をチェックしないといけないのです。そういう時になってきたのです。 どのくらい休めばよいのかということを、自分なりに数理的に計算して決めないといけないのです。ですからチェックするのです。二二日の土曜日に入って、二四日以降に退院します。三日間ぐらい、全身について診断してみます。それは必要なことなのです。ですから、この次に来る人たちにはもう、先生は会えないのです。 ああ、いい雪ですね。(と言われて、窓の外の降りしきる雪をごらんになる)健康に気をつけて、一生懸命闘って、勝利の旗をその国に立てて帰ってくることができるように願っています。その勝利の旗を持って帰ってきてはいけません。(笑い)(先生も笑われる)日本の兵隊が勝利して、その勝利の旗を持ってこようとしてもそうはいきません。天国の国民、将兵、精兵たる者は、勝利の旗をその国に残してくるのです。ですから、滅びないし、後が切れないというのです。分かりましたか。(はい)。 先生も、アメリカにたくさんの実績を残したのですが、みんな残してきたのです。先生がその気であったら、それらを全部売って、そのお金でも持って来れたのですが、そうはいかないのです。精誠を尽くして、涙ながらに伝えたものは、その国民の精神の伝統として、その地に植えていくのです。それは、いつか必ず花が咲くのです。それは、普通の人間とは違うところなのです。 皆さん、日本の女性が、先生に協力したからといって、それで先生が幸福になるとか、祝福されると考えても、それは違います。先生が祝福されることは、既にみんな知っていることです。みんなそう思っているのです。 為に生きることによってすべてが完成 その最高の祝福を皆さんに伝授してあげるために、死なないで勝利する道を準備してあげたのです。立派な子供を立派に教育しなければ、国を治めることができない、ということと同じです。ですから、先生は皆さんを立派に教育しなければなりません。それで、先生は、先生の生涯で初めて、先生の持っている秘密の内容、その真理を日本の女性にすべて打ち明けたのです。分かりましたか。韓国の教区長たちも、会長も知りません。 今回、この日本の女性たちに、すべて詳細に教えました。そういうことを知りませんでしたか。小山田もずいぶん勉強になりましたね。(はい)。みな、教えてあげました。天的な秘密です。みな、教えてあげたのです。真剣に教えてあげました。教えられた者たちは、真剣な態度でそれを決意しなければなりません。それが教えられた者たちの使命です。 伝道師として出発しても、先生のように、自分の一番貴いものを、その国とその国の人々の中に発見して、その国を後にする時には、その発見した貴いものに、自分の出した実績をさらにプラスさせて祝福して、その国の万民と共にそれを残すようにしてあげれば、その国は決して滅びません。どんな時にも、そのことを先生が忘れない以上は滅びません。先生が残した実績が生きている以上は、革命を起こしても、それはその国に残るようになっているのです。分かりましたか。 日本の女性によってそのことを成すために、お母様にすら話さなかったことを、一番貴い子供である日本の女性たちに、精誠を尽くしてみな教えたのです。分かりましたか。(はい)。ですから、立派な奥さんになって、立派な子供たちを教育し、立派な世界の人々を指導するように、立派に教育してあげるのだ、ということを忘れてはいけません。 堕落した人間の世界を復帰し、本然の世界を探し求めてくるためにこのような道を開拓し、先頭に立ってきた先生の苦痛が、いかばかりのものであったか、その苦痛を知らなければなりません。それは誰も知りません。その先生の心境を教えてあげたいのですが、自分たちで体恤しなければなりません。そのように体恤しなければならないのが、エバ国家の使命なのです。本当に立派なエバ国家になるでしょうか。皆さんは、どう思いますか。 皆さんの両親は、皆さんのことを誰よりもよく知っています。その自分の両親が、皆さんの決意、状況を見た場合、それをどう見ると思いますか、と先生は聞いているのです。日本はどんな立派なエバになれるのか、というのです。(なります)。そのためには、四大心情圏を完成しなければなりません。それは通り過ぎる話ではないのです。完成しなければなりません。 先生が「真の父母と成約時代」を宣布する時に、先生自身の家庭とお母様を中心として、すべて比較対照して検討してみた場合に、恥ずかしくないような立場に立たなければなりません。そのような内容をもって、夫婦愛を地上で完成したのは、先生とお母様を中心として成されたのが初めてである、と考えるのです。それは真剣な話です。 「女の道」が分かりましたか。(はい)。それは、娘と、妹と、奥さんと、母という、エバの行くべき道です。それは環境的には、個人的、家庭的な愛の往復になるのです。このように為に生き、拡大することにより大きくなるのです。しかし、自分を中心としたならば、引っ込んでしまうのです。なくなってしまうのです。それは間違いのない真理です。先生が生涯において成し得た、実証し得た経験の上で語る言葉です。「為に生きる」ことによってすべてが完了するのです。分かりましたか。(はい)。それを大きな声で言ってみてください。(為に生きることによってすべてが完了する!)。それが「女の道」なのです。 一休さんのような機知(トンチ)ではありません。 奇知=人とは異なる知恵 世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.30 15:10:03
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