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September 6, 2005
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7月29日の日記にも書きましたが、児童文学というのは出会う適齢期というものがあります。
その適齢期というのは、人によって異なりますが、その本がするっと心に入って住みついてくれる時期が間違いなくあるのです。

---フランス文学者鹿島茂さんの言葉より引用-------
一冊の本にはそれぞれ適齢期というものがあり、その適齢期をすぎてしまうと、本来なら開かれるはずの豊饒なパラレル・ワールドへの鍵も渡してはもらえない。いったん鍵を受け取った人は、あとから本を読み返してみても、もう一度楽々とパラレル・ワールドに入っていけるが、鍵をもらいそこなった人は、未来永劫にその世界には入れないのである。
------------------------------------------

最近、私が『鍵をもらいそこなった』本が2冊続けて映画化されました。
『チョコレート工場の秘密』と『ライオンと魔女』(ナルニア国物語)です。

子供の頃の私はとにかく本が好きだったので、家の本は読みつくし(それも何度も)、しょっちゅう図書館に通っていました。

本の背表紙を眺め、中身をぱらぱらっとして、興味が湧けば冒頭部分を少し読み・・・。
そんな風にして新しい本と出会うのは至福の時間でした。

児童文学コーナーの本は相当読んだと思うのですが、なぜか手に取る気にならない本というのがあるものです。
私にとっては上記の2作がそうで、何度もタイトルを目にしながらも、結局読むことはありませんでした。

どちらも児童文学の定番ということで、大人になってから読んだのですが、どちらもイマイチ入り込むことができませんでした。

ライオンと魔女新版 カスピアン王子のつのぶえ新版

「ナルニア国シリーズ」は、まずそのキリスト教的世界観にかなり違和感を感じてしまいます。
十字軍的正義感というか、世界を善悪真っ二つに分けて、正しき者が悪しき者を討つという構図で、キリスト教の私の嫌いな二つの面(他者への不寛容と攻撃性)が垣間見えます。
(私は「偉大なワンドゥードルさいごの一ぴき」のように、悪者と思えた者にも理由があり、お互いは理解しあえるというお話が好きなのです。)

けれども、このシリーズを大切に思っている人が大勢いることは間違いないので、余計な理屈のない子供の頃に読めば面白かったんだろうと思います。
2作目の『カスピアン王子のつのぶえ』まで読んだのですが、先が続きませんでした・・・。全部で7作あります。
自分の子供に読ませたいか、というと微妙なところです。


チョコレート工場の秘密『チョコレート工場の秘密』はナルニア国シリーズに較べると、うんと簡単に読むことができてしまいます。
だけど、チャーリーの家の貧しさは本当に深刻で、これが戦後(1964年)に書かれたお話なのかと思うほどです。社会福祉はどうなっているんだ!?と大人はそんなところに目がいってしまうのです・・・。
アフリカのピグミー云々の箇所も現代人としては気になるし、悪い子達があまりにもステレオタイプでお説教くさいような気も・・・などなど細かい箇所が気になります。
だけどシンプルで痛快なストーリーは、きっと子供には楽しいんだろうなあ。子供のときに読めばよかった。

ちなみに私が読んだ田村隆一さんの訳は現在絶版で、新訳のものが発売されています。(評判はあまり良くないようです。)

ジョニー・デップxティム・バートンの映画はかなり興味あります。
ジョニー・デップのウォンカさん(私の読んだ訳ではワンカさん)はかなり妙で、ジョニーの真髄ここにあり!という感じですね。
男前のジョニーもいいけど、妙なジョニーは更に好き。
私のイメージしてたワンカさんはもっと小さい年寄りキャラだけど・・・。

ジョニーの出世作「シザーハンズ」以来の名(迷)コンビとあっては見逃せません。
(「シザーハンズ」大好き!ウィノナ・ライダーがめちゃくちゃかわいい!)

だけど、わざわざ邦タイトルを「チャーリーとチョコレート工場」にする必要があったのかなあ。
原題「Charlie and The Chocolate Factory」には忠実だけど、日本では「チョコレート工場の秘密」というタイトルが馴染み深いのに・・・。

今回は思い入れのない2作の映画化だったので傍観できましたが、個人的には児童文学の名作はあまり映像化して欲しくないです。

子供は本を読みながら、大きく大きく想像を広げていきます。
好きな本は何度でも読み、その子だけの壮大なイマジネーションの世界があるのです。

映像化されてしまうと、想像しなくても記憶で情景を思い浮かべることができてしまいます。
そこから先になかなか進めなくなってしまうのです。

映像技術の進歩によって過去の名作を映画化する動きはとまりません。
技術は進歩しても、本当に楽しいお話を創りだすという部分に関しては現代のほうが優れているとはいえないようです。





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Last updated  March 5, 2006 09:40:42 AM
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