224969 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

mana+mana

mana+mana

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

Recent Posts

Comments

mana+mana@ Re:ゆきころひめさん > 私もこういう北欧系デザイン好きなん…
ゆきころひめ@ いいな~  私もこういう北欧系デザイン好きなんで…
mana+mana@ Re.masu-tonbodamaさん >カキコ_〆(゚▽゚*) 致します。(☆≧∇゚)ノ …
mana+mana@ Re.ワーキンママ >そうそう、何だかわかります。最近、衝…
masu-tonbodama@ Re:子供を叩けという人々(05/21) カキコ_〆(゚▽゚*) 致します。(☆≧∇゚)ノ …

Favorite Blog

白菜の芽はやはり今… つるひめ2004さん

専業主婦の子育て日記 enaoriさん
古稀琉憧(元昼寝の… しっぽ2さん
サラリーマン馬券の… ちっぱ0815さん
たのしい☆くらし ゆきころひめさん
*Sowing Seeds In H… Sakura_sakuさん
海人とーちゃんの元… 海人とーちゃんさん
ひなつのひとりごと ひなつにっきさん
ナチュラルエコライフ うきうきゆいママさん
頑張らなくても大丈… ワーキンママ@テレワーク 改名検討中さん

Shopping List

Headline News

June 8, 2006
XML
テーマ:本日の1冊(3692)
先週、ついに日本の合計特殊出生率が過去最低の1.25を記録したと報道されていました。

少子化対策というのは本当に難しい問題で、仮に成功したとしてもせいぜい「下げ止まり」で、
増加に転じるのは至難の技のような気がします。

大体、政府の少子化対策ってなんか的が外れているような・・・

結婚の条件小倉千加子の『結婚の条件』は、あの酒井順子の『負け犬の遠吠え』と同じ2003年に発行された本です。
どちらも『結婚しない女性』をテーマにとりあげていますが、内容的には断然『結婚の条件』のほうが面白いです。

『負け犬の遠吠え』は結婚しない女性を「本当は人生を楽しんでるけど、そういうと周りがうるさいから、自分からおなかをみせておこう」というスタンスで書かれた軽いエッセイ的なもので、『負け犬』というインパクトの強い言葉にひっぱられてベストセラーになったに過ぎないような程度の内容でした。


『結婚の条件』は著者が大学の講師でもあり、その内容は講義のようです。
といっても、堅苦しいものではなく、現代の女性と結婚について、データを織り交ぜながら、かなりの辛口で論じます。
それが「そうそう!そうなんだよね!」という感じで、女性としてとっても共感できるのです。
自分の中で、なんとなく思っていたことを、きちんと論理的な文章にしてもらった快感が味わえました。


大体、保育園を充実させる、なんていうのが、子供を産むきっかけになる人なんて、今の日本では多分少数。
少子化を牽引しているのは、女性の非婚、晩婚が進んだ結果ともいえますが、「結婚したら夫の収入だけで十分暮らしていける人と結婚したい」と思いつつ、そんな相手はなかなかいないので、結婚を逡巡している女性のほうがたくさんいるのかも・・・。


日本で女性が本当に求めているのは「子供が生まれても安心して働ける社会」ではなくて、「子供が生まれたら夫の収入だけで普通に暮らしていける社会」で、しかもその「普通」「持ち家に住んで、車を持って、子供にいくつか習い事をさせて、子供を中学から私立の学校に入れて、年に1回くらいは家族でハワイに」といったハードルの高いもの。
その幻想と折り合いをつけられた人と、幻想を実現させられる人が結婚していくのかな・・・なんて思ったり。


小倉千加子の文体が、断定的で女性像も類型にカテゴライズされているので、多少「そこまで言うことないんじゃないの」とか「極端すぎる」と思う箇所もなきにしもあらずですが、それを差し引いても十分面白い1冊です。


少子化対策をたてる立場の方々には、ぜひ一度読んでもらいたい本でもあります。
これを読んでピンとこない人は、少子化対策を立てても税金の無駄遣いになる恐れが・・・。

といっても、これを読むと少子化解決への糸口がみえてくる訳ではなくて、むしろ「もうどうにもなんないかもね」という諦観がわいてきます。


世界規模でみるならば、人口減少はむしろ好ましいこと。
もうあきらめて、現役世代が少なくて老人が異常に多い過渡期の社会をいかにして乗り切るか、というほうにお金を使ったほうがいいかもしれません。


ちょっと長いのですが、目次だけでもかなり面白いので載せておきます。


【目次】
東京で起こることは全国で起こる
 すべての鍵は「結婚」が握っている
 少子化の国際比較
 日本は世界一の晩婚国
 東京で起こっていること
「純愛」の消滅」
 1940年体制と恋愛の統制
 恋人の条件と結婚相手の条件
 中流階級の娘の「お嬢様化」
生存・依存・保存
 晩婚化と最終学歴
 高卒者の結婚意識
 短大卒女性の結婚願望
 四大卒「勝ち組」女性の結婚の条件
母と娘の間
 娘に期待すること
 結婚した女性の三つの身分
 既婚女性の四つのコース
 労働からの総撤退
勝ち組の主婦たち
 自分は関口さとみではない
 女の子の二つのタイプ
「VERY」な生き方
 就職難と結婚難
 ロマンティック・ラブの復活
「VERY」から「STORY」へ
 お見合いとロマンティック・ラブ
 四十代の意味
 「STORY」世代
新しい働き方
 十五年後の同窓会
 「STORY」なお仕事感覚の読み取り方
秋保仁美さんの謎
 秋保仁美さんという人物
 結婚というビジネス
 決して語られないもの
だめんず・うぉ~か~
 くらたまを分析する
 シロガネーゼへの欲望
腰掛総合職
 梅宮アンナという生き方
 総合女性職の選択
娘の結婚は父親と国で決まる
 高すぎる理想と長すぎる処女歴
 父への憎悪
恋愛とフェティッシュ
 愛されたい欲望
 「学者」対「作家」
「うっかり・しっかり・ちゃっかり」の法則
 恋愛センスとギャグ・センス
 女性の偏差値
拝啓、西村知美様
 汚いことは母がする
 成功恐怖
夢追う男
 男子学生の結婚の条件
 女性のフェチ・男性のフェチ








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 8, 2006 06:52:29 AM
[本(小説以外)の話] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X