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明日は3月10日。
東京大空襲のあった日ですね。 郊外ではありますが東京に生まれ育った私にとっては、開戦、終戦、原爆投下の日と並んで戦争を意識する日でもあります。 この時期、強風が吹きあれるような夜には、子供と布団に入りつつ、今空襲が始まって子供と焼け出されたら・・・とつい想像してしまいます・・・。 また東京の被害はもちろんですが、第二次世界大戦期の戦略爆撃のさきがけとなったのは日本軍による重慶爆撃であることにも思いをめぐらせて、日本の被害と加害について考えたり。 私は某首相のような歴史修正主義者ではないので、日本がアジアの解放のために戦ったとか、自存自衛の戦争だったとはまったく思っていませんが、大きな流れの中で見るならば、欧米列強の一方的な論理に押しつぶされないように、がんばりすぎた結果の戦争だったという面もあると言えると思います。 戦争において絶対の正義というものは存在せず、どこの国にも加害者の面と被害者の面があり、加害者であるから被害を訴える権利がない訳ではないし、被害者であるから加害行為が一切ない訳でもない。 日本の加害行為については、どんな件でも必ず「犠牲者を水増ししている」というような主張がありますが、犠牲者の数が多少増減しようとも、例えば重慶を事実上無差別爆撃した罪というのはまったく軽くならないと思うので、なんだか不毛な論争だなあ・・・と思ってしまいます・・・。 といいつつも重慶爆撃についてあまり知識がないので、これからこの本を読んでみようと思っていますが、ちょっと気合がいりそうです・・・。
昨年も東京大空襲のことを日記に書き、イラク戦争の市民の犠牲のことに触れましたが、この1年を振り返ってみると、さらにイスラエルによるレバノンへの無差別的な攻撃があり、たくさんの市民が犠牲になってしまいました。 ―関連日記― ■3月10日は何の日? http://plaza.rakuten.co.jp/peace4earth/diary/200603090000/ ■レバノン攻撃に思うこと・・・ http://plaza.rakuten.co.jp/peace4earth/diary/200607270000/ ■続・レバノン攻撃に思うこと http://plaza.rakuten.co.jp/peace4earth/diary/200607310000/ イラク戦争といい、レバノン攻撃といい、第二次世界大戦の終結から60年以上もたった今でも、子供や病人への区別のない事実上の無差別攻撃が国家によって行われているというのは許しがたい。 爆撃とは異なりますが、不発の子爆弾が地雷化するクラスター爆弾は、戦闘終結後も市民に多きな被害を与え、通常の市民生活への復帰を妨げる「無差別攻撃」といえます。 「人道的な兵器」なんてものがあるとは思いませんが、クラスター爆弾は特に「非人道的な兵器」として、使用を禁止するべきだという流れが世界的に強まっています。 今年2月23日、オスロ・クラスター爆弾会議で、「クラスター爆弾の使用、生産、移動、貯蔵を禁止」といった条項を盛り込んだ条約を2008年までにつくることをうたった「オスロ宣言」が採択されました。 このオスロ宣言には日本は不参加です。 このニュース、私がみた範囲の民放ニュースでは全く取り上げられていませんでした。 よくは覚えていませんが、多分新宿バラバラ殺人事件の妻が起訴されたのが22日だったので、そのニュースばっかりだったんでしょう・・・。 この宣言をどう考えるか、日本はこれに参加すべきなのか、すべきではないのか、もっともっと語られてもいい話題だと思うのですが・・・。 ―関連日記― ■ビッグサイエンス 科学のむかうべきところは・・・ http://plaza.rakuten.co.jp/peace4earth/diary/200509070000/ ところで私の勤務先は東京の下町。 東京大空襲ですぐ近くまで焼失してしまったものの、会社のある辺りは被害を免れたらしい。 下町というのは道路が庭代わり。 びっくりするほど大きな鉢植えが置いてあったり、トマトやきゅうりまでなってたり。 そんな路地裏で、はっとするほどきれいに咲いたミモザアカシアを発見して、思わずパチリ。 緑の多い自宅の周りで見るのとはまた違う、美しさ、たくましさを感じました♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 10, 2007 12:13:07 AM
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