カテゴリ:韓国と韓国歴史&韓国語etc..
昨年2005年の世界の総移民(移動)人口は1億9千100万人、世界人口の3%だったそうです。
そのうち30-40%は違法移民と推定されています。 主な移民先は アメリカ 3千5百万人 ヨーロッパ 730万人 フランス 630万人 イギリス 400万人 サウジアラビア 530万人 カタール・UAE 合わせて全人口の60%は外国人労働者 主な移民出国元は 中国 3千5百万人 インド 2千万人 フィリピン 8百万人 全人口の10% 『移民』は一般的に、「過剰人口・高い失業率・生活水準の低い国」から、「少子化社会・低人口・高生活水準国」へ流れる傾向が見られます。 ヨーロッパでは、イギリス人の60%は外国へ移住したいと望んでいると言われますが、主な理由は気候の悪さとも言われます。 ヨーロッパ連合諸国内では、ポーランドなど経済成長率の低い国から、イギリス、北欧、イタリア等への労働移動が激しく、社会問題化しつつあります。 例えば、同じ技能の労働でイギリスではポーランドの5倍の賃金になると言われています。 ロンドンで働くフィリピン人の医者は、自国での給料の12倍を得ることができます。 事実上、フィリピン経済は在外労働力の仕送りによって成り立っているとまで言われているくらいです。 一方、湾岸アラブ諸国の様に、天然資源に恵まれながらも自国の労働人口が極端に少ない場合、外国からの輸入労働力に依存せざるを得ず、アジア・アフリカ・ロシア・中東欧の流出労働人口を吸収しています。 度々触れてきましたが、UAE、特にドバイは総人口の80%は外国人と言う、ある種不自然、不均衡、更には高リスクでさえある現実があります。 砂漠の国土で、石油以外の何ものも生み出さない国土と過酷な自然風土。 そんな土地に住み続けれなければならない人々の苦悩は、四季と自然に恵まれ、豊かな水と温暖な気候、富裕な土地がどんな作物も植物も生み出してくれる様な土地に住む人々には、到底想像だにできないことでしょう。 自分の生まれ育った土地が食物を作り出してくれて、その土地で一生を静かに暮らすことができる条件が整っている、そんな土地に住んでいられる人々は恵まれていますね。 年間に2億人近い人々は、自分の住む場所を離れ、多くの場合家族を背後に残して外国へ働きに出なければならないのが世界の現状です。 ワタシは『出稼ぎ』と言う表現は嫌いです。 『稼ぎに出かける』と言うレベルではなく、生き延びるための命懸けのギャンブルの様なものだからです。 何の保障もないけれども、自国で貧窮し、果ては飢えるかも知れない情況よりも、明らかに仕事を提供してくれる外国へ出かけて行くことに賭ける決断をもって家族を残して出立する人々が世界にはこんなに多いのです。 ドバイには全世界185カ国以上の国々から多くの人々が働きに来ています。 最も近いお隣の二カ国の人々とさえもお付き合いが上手ではない日本社会、日本人... 毎日の仕事場で会う人々は数カ国の外国人、通りがかりに聞こえてくる人々の話は何ヶ国語もの外国語...街を歩いている人々の服装は様々な民族衣装... それがドバイの街の風景です。 労働移民を世界中から受け入れることでしか生き延びられないドバイの弱点は、同時にその魅力でも強みでもある様に展開していった知恵も手腕も持っています。 日本が『勝ち組負け組み』発想に興奮している時、ドバイはウィンウィン シチュエーション=『勝ち組勝ち組』情況を造り出す解決策を生み出していたのでした。 画像は一部 ガルフ ニューズからお借りしました。 転載元: ドバイで商売 -Personal version お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.23 10:38:39
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