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***My life with“M”***

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こやまっち☆

こやまっち☆

2009.09.17
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カテゴリ:治療
ムスメ、8月14日の退院以来、初の外来診察日でした。

待合室で、長~~~い時間、待ちました。(笑)
掲示板には"75分遅れ"と出ていました。

でもね、その理由が、今はよくわかります。

この先生は、すごく診察が丁寧なのです。
時間が限られているからといってサクッと終わらせたりせず、
キチンと、患者に寄り添って、丁寧に話をしてくださる。
患者としては、待たされもするけれど、ちゃんと話せるのです。

大学病院には、いろいろな先生がいます。手術推進派、経過観察派。
スタンスは様々でもどちらにせよ、患者が納得いくまで話をしてくれる
というのは、大事なことだと思います。
(時間が限られているというのは、もちろん、重々わかっていますが。
だから、そのためにも、大したことないようなことで、大学病院に
かかってはいけないなぁと思いますね。本当に大学病院での治療を必要と
している人のためにも、地域の診療所、医院、クリニックを利用する
べきだと思うのです。そしてもっというなら、その回数を最低限に
減らせるよう、日ごろのセルフケアというのが肝心なのだと思います!)



ムスメは術前入院をしておきながら、土壇場で手術をやめることにして、
経過観察に切り替えました。
直前に手術を取りやめたということで、「なんで!?」という意見も
あるでしょう。(実際、「え~、なんで?まぁ…、いろいろと考えが
あるんでしょうが…」とおっしゃった方もいらっしゃいました!)

確かに、常識で考えたら、いったん「手術、受けます」と返事をして、
血液検査をして、術前入院をして、麻酔科やらICUやら、いろいろな
各種説明を受けて、あとは翌朝の手術に控えてぐっすり眠るだけ…、
という段になって、看護師さんや先生に相談して、「やっぱりやめます」
というのは、非常識なのかもしれません。
病院に少なからず迷惑をかけたのは事実です。


しかし、その常識の枠に縛られ、本当にこの手術を受ける必要が
あるのかないのか、わからなくなっていたのは私です。

のう胞があるために、将来、頭痛や言語障害などが起こるリスクが
あるのなら、そのリスクを取り除いてあげたいと思って、
(今思えば親のエゴです。)サクッと手術を決めてしまった。
しかし、術前入院をして、細かい細かい説明を聞いたら、
とんでもなくリスキーな部分の手術で(脳だから当たり前なのですが)、
将来起こるかもしれない症状のリスクよりも、手術を受けることによる
目の前のリスクのほうがよっぽど高いんじゃないか!?と思えるくらいで…。
“だけど、いまさらやめるなんて言えない…”と、流されていたのも事実です。

でもオットは、そんな常識よりも、自分の考えで、ムスメに対する
思いから、「やめたいです」と言ってくれました。

その日、オットは夕方すぎからずっと、頭を抱えて考えていました。
そして、面会時間終了のころに、「やっぱり、やめられないかな…」と
私に切り出したので、「じゃぁ、看護師さんに話してみよう」となりました。
そして、たまたま当直でいてくださった担当医の先生とお話しさせて
いただけることになって、消灯時間も過ぎた、薄暗いロビーの
談話スペースで、30分以上でしょうか。
いやな顔一つせず、オットの思いを聞いてくださり、さらにその後、
私も交えてお話をしてくださり、いやな顔をすることも、
突き放すようなこともなく、「じゃぁ、今回は見送ったらどうですか?」
という選択肢を投げかけて下さいました。

「そんなこと、できるんですか?」という問いにも、「全然大丈夫ですよ。
端末でキャンセルすればいいだけの話です。」と私たちの不安を消すように
笑って言ってくださって、本当に、私たちは救われた思いがしました。



そして、翌日は手術をせずに、退院。
ムスメは今のところ、なーんにも問題なく、今までどおり過ごしています。

側頭葉に、ムスメのよりもはるかに大きなのう胞があっても、非常に
優秀な学力を持ち、元気に成人した人もいると、先生はおっしゃっていました。

そして、オットいわく、「たとえもし、言語に障害が出たって、知能に遅れが
出たって、俺たちのところに来てくれたんだから、それでいい。」と。
そんなことすら、私には気付けなかったんですよね。。。

私ひとりでは選べなかったこと、思いが及ばなかったことを、補ってくれる
オットの存在には、本当に、感謝というか、尊敬しています。

って、話がそれました。



そして、今日が退院以来初の外来診察日だったのですが、やはり
多少なりとも、手術をやめたことは気にかかっていました。
しかし、先生は、そんな私の緊張や気まずい思いを知っているかのように、
自分から診察室のドアを開けて、
「はい、小山さんお待たせしました~。やぁMちゃん、久しぶり!元気?」
と、お出迎えしてくださったのです。

つくづく、いい先生と出会えたなぁ…と、感謝してやみません。

今後は、半年から1年に1回、CTもしくはMRIを撮って、様子を見て
いくことになりそうです。






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Last updated  2009.09.20 20:30:42
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