カテゴリ:きみょうなもの(peculiar)
何ヶ月か前のこと。 ロングアイランドに住むYちゃんと一緒にランチをした。 Yちゃんの家と、私の家は、100キロくらい離れているので 真ん中辺りの街で落ち合ったのである。 食事の後、 一緒に、近所の大きなスーパーに行こう という話になった。 私は、その辺りの土地勘がないので Yちゃんが先に運転して 私が車でYちゃんの後をついていくことにした。 最終的な場所はわかっていたし ナビもあったけれど Yちゃんの車が近道を 誘導してくれることになったのだ。 最初のうちは、道路がすいていたので Yちゃんのちっこい緑の車についていくのは簡単だった。 最初の信号で、後ろにすぐつくと ショートカットのYちゃんが、 私に向かって手を振っているのが見えたので 私も手を振り返した。 ところが、そのうち道が混んで来て 横入りをする車もいて Yちゃんの車との間に 何台か車が入ってしまった。 途中の大きな交差点で 巨大なSUVが入って来たので Yちゃんの車は全く見えなくなってしまったが 信号が青になると その巨大なSUVが曲がって行ったので ちっこい緑の車がまた目の前に現れた。 私が手を振ると ひらひらと手を振返しているのが見えた。 信号を渡りきったところで まだまだ曲がるのはずいぶん先だと思っていたのに ちっこい緑の車は、突然商店街の 駐車場に入っていってしまった。 変だなと思ったのだけれど もしかしたら、 急にYちゃんはこの商店街に用ができたのかな? と、思って私も曲がり 駐車場に停めた。 2011 Tabitha All rights reserved. すると、ちっこい緑の車のドアが開いて ショートヘアーではあるけれど Yちゃんとは似ても似つかない おにーちゃんが、運転席から降りて来て 私の車に手をかけて 「ねぇ、何か用?」 と、聞いた。 私は、わけがわからなくて、 ちっこい緑の車を見たが それは、絶対にYちゃんの車と同じ車だった。 あの、巨大なSUVが私の前に入り込んできた間に Yちゃんの車と、 そのおにーちゃんの車が 何故か、入れ替わってしまってたんである。 しかも、私は そのおにーちゃんに自ら手を振って 誘ってしまったらしい。 私は、えへらえへらしながら 「えーっと。人違いでした。さよーならー。」 といい、 慌てて、駐車場を出た。 スーパーに着くと 「すごく遅かったねー。何やってたの?」 と、Yちゃんに聞かれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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