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2005.09.05
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カテゴリ:大学院生活
来年から論文制作に入る予定のわたし。



論文制作にあたって、色々と文献を読んで、テーマを絞り込んでいる最中なんだけど、やっぱり日本で義務教育を受けて、アメリカの公立小学校で教えてる立場としては、アメリカと日本の教育制度におおいに興味がある。



博士課程に入って以来お世話になってる担当教授が「数学専門」ってことで、わたしも自然と幼児/初等教育課程で数学専門にしたんだけど、わたしの中学/高校時代の先生に、こんなの知らせたら、思いっきり笑い飛ばされそう、、、(^^;)



なんていっても「文系」の生徒でしたから。



今でも、もちろん「微分/解析」とか言われた時は、さっさと話題を変えさせてもらいます。(笑)


数学だいっきらいだったし、わけわかんなかったんだもんなぁ。(←今もそう)



でも、小学生に教える算数なんかは、おもしろいと思う。



生徒の考え方なんかは研究材料にもってこいだし。



教育専門家課程の卒論は、「幼稚園児の算数理解力とその表現について」。



この研究、やっててかなりおもしろくて、博士課程でも数学専門でいくことに決めることにした。



でも、わたしの担当教授は、昔ながらの数字のデータのみを重んじる「Quantitative Research」専門の人。



わたしのやりたいアメリカと日本の小学生を主にした研究は、数字じゃなくて、研究対象になる人たちの意見を中心にした「「Qualitative Research」。



研究方法での意見の食い違いなんかがあるのに、その教授を中心に論文進めると、卒業できないことになるから、必修科目を取り終わって、筆記試験(コンプリヘンシブイグザム)を最後に、他の教授を担当教授にして論文制作に入るつもり。



でも、今の担当教授がデパートメントヘッドで、うちの学部から出る今年の奨学金をわたしにくれたから、何となく言いづらくてまだ彼女には言ってない、、、(苦笑)



それでも、卒論を担当してくれる教授と、着々と論文制作に向けて準備をすすめてるわたし。



最近読んだ本で、すごくためになったのがあった。



James StiglerとJames Hiebertの書いた「 The Teaching Gap」。



アメリカ/ドイツ/日本の8年生(日本だと中学2年生)の数学の授業をビデオで観察して、3国の数学教育事情について研究したもの。



読んでる最中同感することいっぱいで、本の中はハイライターでびっしり。(笑)



教育制度のリフォームがテーマになって何十年も経つのに、まったく進歩が見られないアメリカ。



著者によるその理由は、




「文化の違い」(そんなん言われんでもわかってる!ってたたかないで~)



教えるってことは、文化だから、そうそう簡単にはリフォームできないってとこから始まって、日本の学校、日本の学校の違いをあげてる。



その中でもおもしろかったのが、アメリカの学校でよくあるスピーカーによる全校放送。



これ、よく考えたら日本でないよねぇ、、、、



こっちの学校では、この全校アナウンスメント日常茶飯事で、授業中何回、うっとうしい、それもしょうもない放送にジャマされることか、、、



同僚ともしょっちゅう文句言ってるんだけど、これはこっちのどこの学校で教えてる人と話しても、出てくる話だから、アメリカ中でこんな感じだと思える。



アナウンスメントの内容と言うと、、、、


まず朝一番に、全校で「プレッジ(国旗継承)」、その他色々と雑用のアナウンスメント(ランチメニューの変更、職員会議の時間などなど)、その日が誕生日の生徒の名前を放送。(プレッジ以外は、Eメールで知らせても大丈夫じゃん???ってことばっかり)




それから先生の呼び出しとか、生徒の親が帰りの方法(バス/徒歩/車でお迎え)変更を電話してきたのを連絡、忘れ物を親が届けてきたのを連絡、落とし物を見つけたとかの連絡、、、、



延々と続くのだ。



で、一番イライラするのが、




「00先生探してるんだけど、どこにいるか知ってる?教室にいないのよ。」



知りません!!!(怒)




「生徒の00くんのスナックのお金がオフィスに届いてるから、後で取りにきてくださいね。」



00くんって知らないんですけど???




「え、そこのクラスに00くんいないの??」



いません、、、、



「変ねぇ、、、」



変でも何でもいいから、ほっといてくれよぉ、、、、(涙)



って、話はかなーりそれたけど、この本かなりおもしろいんで、教育関係に興味のある方是非読んでみてくださいませ♪





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Last updated  2005.09.06 04:58:58
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