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カテゴリ:アメリカ生活
昨日の夜、晩ご飯を終えて、10時のニュースを見てたら電話がかかってきた。
相手は日曜日にチャールストンに帰ったテイナ。 テイナの夫チャーリーとでんは幼なじみで、チャーリーのママ、ルーシーが一人で住んでる実家はうちから5分もしないところ。 電話を取ると、テイナがいきなり「ルーシーが事故ったんだけど、どうも様子がおかしいからちょっとどうなってるのか見て来てほしい。」とのことで、ガレージで仕事してたでんを急いで呼んで来て、二人で車に飛び乗った。 ルーシーは、家のすぐそばで車を電柱にぶつけたらしく、家の周りにはハイウェイパトロール、シェリフ、消防車なんかが所狭しととまってる。 急いで、家の中に入ると興奮状態のルーシーが、消防員なんかにかこまれてる。 オフィサーがわたしたちを見るなり、急いででんを外に連れ出したんで、わたしはとりあえずルーシーの様子を見る事に、、、、 彼女は、興奮した顔でわたしを寝室の一つに連れてくと、「あの子たちに、こんなことされたのよ。」と言って、カーテンやら、本棚やらがぐちゃぐちゃになって、荒らされた部屋を見せた。 え、事故じゃなくて、泥棒?! わたしはわけがわからないまま、話を聞くけど、どうもルーシーの頭は混乱していていくら聞いても話がわからない。 どうやらルーシーは何らかの原因でパニック状態におちいって、チャーリーとでんがハロウィーンさながらに、家の内外でいたずらしまくってると思ってるらしい。 オフィサーの話によると、事故の後ルーシーに事情を聞いてる時も、ルーシーは裏のベランダからそこにいるはずないチャーリーとでんにむかって大声でお説教をしてたらしい。 で、その怒りが頂点に達した時点で、頭を冷やすために車に乗って家を出てから、運転を誤って事故ったみたい。 本人は、チャーリーとでんが自分の家の中であばれて、家具なんかを倒した後、外から窓に向かって石をなげたと信じきってて、それを聞いてたオフィサーが、ルーシーがまた怒りださないようにと、わたしたちが来た瞬間にでんだけ外にエスコートしたってわけ。(笑) 救急車で病院に連れて行ってもらうのを拒否するルーシーをなだめて、少し落ち着いた彼女をでんと一緒に近くの病院に連れて行った。 この時点で11時半くらいだったんだけど、ERはまるでテレビドラマで見るのと同じくらいの混み具合いで、それから3時過ぎまで延々とそこへ出入りする人たちの観察することになった、、、、 待合室で待たされた間に、でんは昔の同僚の黒人のおばちゃんと再会、遅れてルーシーの様子を見に駆けつけて来たテイナのママ、ドロシーともその人は一昔前に一緒に働いてたことが判明。ここで、ものすごい話の花がさいたのは言うまでもない、、、、 その後も、診察室から発作を起こして運ばれて来た女の子を車いすで押しながら出て来たのが、でんママがでんたちが小さい時にベビーシッターしてた子だったりと、ほんと世間は狭いよ。 もちろんこんな田舎だから、ルーシーの家に来てた救援隊の人や、シェリフたちもほとんど顔見知り。 話はそれたが、受付に座ってる金髪のおばちゃんは、どう考えても60歳は過ぎてるけど、ストレートの黒のスラックス、ヒール、「アダムスファミリー」顔負けのお化粧で、ものすごく個性を発揮してる。 背筋をピン!と伸ばした、とてもいい姿勢でヒールをかつかついわせて、待合室を取り仕切ってる。 時折寒さしのぎに中に入ってくる警備員のおじいちゃんに色目を使ってみたり、何十分も電話でボーイフレンドか夫と思える人物を相手に、甘ーい声を張り上げてしゃべってみたり、待合室のみんなのためにコーヒーを持って来てくれたりと大忙し。 たまたまわたしたちの隣に座ってた中年男性は、黒色の金庫のようなものを大事そうにかかえて、話し相手を探して、まわりの人たちの会話にすぐ割り込んでくる。 どう考えてもゲイだろうこの人、でんがイヤそうな顔しながら無視してるんだけど、ドロシーとルーシーは暇つぶしに愛想笑いしながら返事してる。 彼は、セカンドハンドストアーで売ってた70ドルのシャンデリアは、募金として寄付されたものだから、あの団体はぼろもうけしてるのよ~。欲しいけど、そんな品にあの値段は出せないわ、と力説してる。 他にも、いかにも売春婦?って格好の30代の黒人の女の人が、12~3歳の男の子に付き添われて、点滴を腕にひっつけたまま、大騒ぎで待合室をウロウロしてるのとか、レズだと思えるものすごく肥満の20代後半の白人の女性が、この寒い中テイーシャツ一枚と半ズボンで待合室から出たり入ったり、、、、 うーん、テレビで見るのと同じくらい個性が多いわ、このERも。 午前3時前になってやっと待合室から診察室に入れたルーシーは、それから血液検査、レントゲンなんかをすることになり、仕事にいかないといけないわたしは、そこででんに家に連れて帰ってきてもらった。 でんは、その後また戻って、ルーシーの家族から今晩はどうしても入院させてほしいって頼まれてたから、なんとか入院させてもらえるように手配して、わたしが出勤する直前の7時前にやっと戻って来た。 ERに行く事ってたまにしかないけど、いつもながらドラマだったわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.01 10:54:04
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