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カテゴリ:つれづれ日記
「村八分」にされたFちゃんは、平然としていました。 相変わらず男子には人気があったし、 とても優しい女子、Nちゃんとだけ行動していました。 自分から他の女子に話しかけることもなく、逆にみんなを無視してるように見えて、 クラス中の女子は更にFちゃんへの反感を強めていました。
ある日、私がひとりで下校していたら、 うちの近所に住むFちゃんがスーッと横を通り過ぎながら、 チラッと私を横目で見ました。(睨みました、に近い感じだったな。) ミ「あら、Fちゃん、一緒に帰る?」 F「へ?ミッフィーちゃんは私に口を利くの?」 ミ「私はFちゃんを無視したことないよ。よく考えてみて。」 F「・・・・・・。ねえ、じゃあ、どうしてみんなが私を無視するのか、 ミッフィーちゃんは教えてくれるの?」 ミ「うん、いいよ、私の知ってる限りの話だけど。 大体にして、本当に理由があるのか、それも怪しいよね。 私は今でも、どうして私自身が無視されてたのか、よく知らないよ。」
(考えてみたら、私が「村八分」にされていた時、Fちゃんも「いじめる側」にいたと思う。)
F「私が何をしたって言うの?Nちゃんにいろんなことを手伝わせてるから?」 ミ「Fちゃん、私は、みんなはただFちゃんと仲良くなりたいんだと思う。 Fちゃんのことを無視しておいて、なんだか矛盾してるけど、 それでもFちゃんから話しかけたりして欲しいんだと思う。 Fちゃんだって、こんな訳のわからないことでイヤな思いをしてるのに、 今まで(私を含めて)誰にも聞いてみなかったでしょ? 」 F「だってみんなが無視すると思ったから。」 ミ「掃除当番や牛乳当番だって、Fちゃんは当番の女子に声を掛けるべきであって、 当番じゃないNちゃんと全部用事を済ませちゃう、って言うのは、逆に挑戦的に見えたよ。 ねえ、もうそんなに意地張るの、やめなよ。」
Fちゃんは キッと口を結んで、私のことを見た。
翌日、Fちゃんと宿題の話をした後、クラスの女子が集まってきた。 女子「ミッフィーちゃん、どうしてFちゃんと仲良くするの?」 ミ「別に理由なんてないよ。じゃあ、みんなはどうしてFちゃんを仲間はずれにするの?」 女子「だって・・・気に入らないんだもん。」 ミ「じゃあ、仲良くしなくてもいいけど、無視しなくてもいいと思う。 私は自分がされてイヤだったからFちゃんにもしたくないよ。 みんなにはわからないんだよ、学校に来て無視される気持ちが。」
その後、Fちゃんも自分からみんなに話しかけるようになったし、 みんなもそれなりに応えるようになった。 学年が変って、Fちゃんとは別のクラスになったけど、 程なくして、Fちゃんは新しいクラスでも「村八分」にされたらしいと聞いた。
うーん・・・、確かに「いじめ」はいけないことなんだけど、 特に日本の学校社会では、それに遭遇しないようにするのが難しい。 おとなしくしててもターゲットにされるし、目立ってもターゲットにされるし、 ターゲットにされない生徒は「いじめる側」に参加せざるを得ないような状況になる。 人が悲しむのを見て喜ぶ、って、一種のサディズムだと思うのよね。 ってことは、「村八分実行委員会」の彼女は、SM趣味か、変態の要素があったのかなあ。 おあとがよろしいようで。
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