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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:家族
うちの次男は実によく体調を崩します。 ちょっと熱っぽかったり、咳が止まらなかったり、下痢をしたり。 鼻づまりくらいならば、市販の薬を飲ませて登校させますが、 咳止めの薬はあまり効きませんし、嘔吐や下痢のときは学校を休ませます。 この秋は、そんなことが続いて、ちょこちょこと欠席してしまいました。 この学区では「5日以上連続して欠席した場合は、説明書類が必要」とされていますが、 小学生のときは「病院には掛かっていないが、他の子供に感染しないように家に置いていた」と 説明して、学校のオフィスから「それならいいです」と言われて済んでいました。
ミドルスクールでは、ちょっと方針が違うようで、(でもきちんと説明もされずに) 不可解に思っていました。そうしたら、先日、学校のナースから手紙(プリント)が届きました。 まず、子供にとって学校教育がどれだけ大切か、出席率がどれだけ大事なことか、を書いたレター。 続いて「ご両親が出欠席を決める目安となるガイドライン」と称するリスト。 そこには、子供の症状別に、 欠席させて自宅安静、 登校させましょう、 医療施設へ、 と記されていました。非常に興味深いと思ったので下記にご紹介します。
口腔での計測で体温が100度(37.8℃)以上 → 複数回に及ぶ嘔吐 → 単発的な下痢 → 中耳炎(痛みナシ) → 軽度の風邪 (鼻水、咳、くしゃみ、喉の痛み) → シラミ、ダニの害 → (治療、処置を始めてから) 口唇ヘルペス → (患部を覆って) 溶連菌感染 → (治療薬服用24時間後から) 原因不明の発疹 → 目の感染症 → インフルエンザ (全身の痛み、発熱、頭痛) → 漠然とした「調子が悪い、気分が悪い」という症状 →
まあ、確かに、あくまでも目安なんでしょうけど、私は驚きました。
まず、熱も痛みもない場合、どうやって素人の親が「中耳炎」とわかるのでしょう?
風邪とインフルエンザの違い、も、どうやってわかるのでしょう?
溶連菌感染(ストレップ・スロート)は、最初は喉の痛みで、それから発熱し、 すぐには風邪と区別が付きません。 病院に行って、喉の組織を採ってラボに送り、初めて診断が下りるのですから。 確かに抗生物質を服用して24時間以上経過すると感染しなくなりますが、 診断される前に、すでに学校で菌をばら撒いてしまってますよね。 ストレップ・スロートは重度になるとスカーレット・フィーバー(しょう紅熱)になる怖い病気です。 実際、うちの長男(ストレップ・スロート保菌者)は学校でスカーレット・フィーバーをうつされました。 Tシャツで隠れる背中やお腹に細かい発疹が出て「?」と思ったら発熱しました。 他の生徒の親がその事実を隠して登校させたのでしょう。
もちろん、うちの次男の場合、精神的なことも考えました。 ストレス性の下痢、というのは存在しますし、 学校で誰かにイジワルされてるのかな、とか、 宿題をやり忘れてズル休みしようとしてるのかな、とかね。
学校側としても、子供の登校拒否を心配したり、 無責任な親が子供の「教育を受ける権利」を妨害してることを考慮したり、で こういうポリシーがあるんでしょうけど、文化の違いを感じました。
ハッキリ言って、 親をバカにしている、と思いました。
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