|
カテゴリ:家族
主人の3年間の日本勤務で、うちの子供たちは3年間、軍の学校へ行きました。 ある日、子供が学校へ行っている間に、実家の母を訪ねていたら、私の携帯が鳴りました。 長男の学校のプリンシパル(校長先生、女性)からで、 プ「お宅の息子が校内でケンカをしました。謹慎処分にするのですぐに迎えに来てください。」 ミ「今、外出中なので、20分ぐらいで行きます。」 プ「とにかくすぐに来てください。待ってますから。」 と言うことで、たまたま車だったので、すぐに学校へ行きました。
学校のオフィスに着いて、電話をくれたプリンシパルの名前を言ったら、 ミーティング中なのでヴァイス・プリンシパルが対応します、という返事。
へえー、待ってるからすぐ来い、って言っておいて、なんだこりゃ。
ヴァイス・プリンシパルは温厚そうな男性でした。 一通り、話を聞いて、状況の説明も受けて、謹慎処分に同意し、プロセスを終えたのですが、
ミ「ちょっと質問があるのですが、あと10分ぐらいお時間いただけますか?」 ヴァイス「はい、いいですよ。なんでしょう?」
実は、この「ケンカ事件」の数ヶ月前に、同じプリンシパルから家に電話があった。 プ「お宅の息子がXX(科目)の先生に失礼な言動をしました。」 ミ「そうですか、それは申し訳ありません。本人によく注意しておきますが、それ以外に、 私はどうしたらいいのでしょう? 」 プ「これから先生の電話番号と時間帯を言いますから、 お母さまから先生に電話して謝罪してください。 」 ミ「はい、わかりました。でも、その前に、一体うちの息子は何を言ったのですか? 具体的にどんな言葉を使ったのか、教えてもらえませんか? うちの息子はまだ学校から帰っていないので 本人に聞くことはできませんから。」 プ「・・・・・・・・・ 私は知りません。とにかく謝罪の電話を掛けてください。」
何これ? 内容も分からないことにただ謝れ、って言うの?
それでも子供がかわいいので指定された時間に、その先生に電話しました。 まず、指定された時間が間違っていて、先生は電話に出ず、後で掛けなおして謝罪すると、 先生「私でなくても、全ての大人に対して実に失礼な侮辱的な発言なのです!」と ヒステリックに言いました。 この時点でも私は息子が何を言ったのかわからないまま、 「申し訳ありません。厳重に 注意します。」とひたすら謝りました。
ヴァイス・プレジデントにこのときの話をしました。 ミ「まず、うちの息子が失礼な態度を取った、と言うことに反論はありません。 ただ不思議なのは、一教師が不快な思いをして苦情を申し立てた場合、 (1) 教師が一生徒に個人的に注意して処理できないほどの問題だったのか。 (2) 学校のオフィスから親に連絡するほどの問題だと決めるのに、 プリンシパルまたはヴァイス・プリンシパルに内容を説明して 同意する必要がなかったのか。 (3) 詳しい内容を把握しないで親に連絡し、きちんと説明もせずに謝罪させる、と いうのがこの学校のポリシー(方針)なのか。 を確認したかったのです。学校から帰った息子に話を聞いたところ、 自分の非を認めて先生に謝ったけれど許してもらえなかった、と言っていました。 まあ、子供は子供なりに自己防衛のために全てを正直に私に言ったかどうか 分かりませんが。 だからこそ、電話をしてきたプリンシパルに説明をしていただきたかったのです。」 ヴァイス「 ・・・・・・・・ 」 ミ「ああ、私の英語でのお話、わかりませんか?」 ヴァイス「いえ、お母さまの仰ることは完全に理解できます。」 ミ「そうですか、それならよかったです。では、私を待っているはずのプリンシパルが お戻りになりましたら、その変ったポリシーについて、ご確認をお願いします。」
この会話の間、ヴァイス・プリンシパルはずっと入り口のドアをチラチラ見ていた。 問題のプリンシパルが戻ってきたら、私とバトルになるのを恐れていたんでしょう。
ミ「では、話を聞いてくださって、ありがとうございました。最後に、 今後、またこのような変った、不可解なポリシーで連絡をもらった場合は、 私はこのオフィスではなく、直接DOD(Department Of Defense)に、文書で、 プリンシパル名指しで、問い合わせをするつもりですので、ご了承ください。」
それからしばらくして、用があってスクールオフィスに行ったら、 以前は壁に貼られたプリンシパルの写真の下に名前が表示されていたのが、なくなっていた。
絶対に、他の父兄から叩かれたよね、あのプリンシパル。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[家族] カテゴリの最新記事
|