miffyの酒とバラの日々

私は結婚する時に、日本で自動車学校へ通い、運転免許を取りました。

それは、借りる家が不便な住宅地にあり、バスで駅に出ないと交通手段がなかったから。

優等生で合格したものの、噂どおり、（年齢X一万円）ぐらい、費用が掛かりました。

毎日、車で通勤して2年後に、カリフォルニアに引っ越してきました。

日本ではほとんど車の運転をしなかったこぶ平ですが、アメリカの運転は彼にお任せ。

それでも、車が一台では、毎日の生活が成り立たないので、私の車も買いました。

初めてのハイウェイ。

いっぱい車線があり、みんな車の運転が下手。

そこでなんと、私は、こぶ平の訓えに従うことになったわけです。

まず、ハイウェイに乗ったら、

次の2つのExitで降りる予定がない限り、

どんどん車線を変更して、一番左の高速車線へ行くこと。

そして、テールゲイトされない限りは道を譲らず、人より早く走行し続けること。

私はこれを実践して、いつも目的地に早く着いてしまいます。

私は基本的に車の運転が苦手です。

キョロキョロして、とても疲れてしまうから。

携帯電話が鳴っても、でません。

ところが、カリフォルニアのドライバーは驚くことがたくさんあります。

（１）シグナル（方向機）を使わない。

右折・左折でも、車線変更でも、自分が割り込みたい時以外はほとんど使わない。 

（２）STOP　の解釈。

完全に停止して3秒、かと思ったら、カリフォルニアンは「ブレーキを踏む」だけ。 

（３）YIELD　の解釈。

注意しながら徐行（自分が優先ではない）、かと思ったら、RACE（競争）で飛び出す。

（４）悪天候でもライトを点けない。

濃霧の中、シルバーや濃紺の車がライトを点けずに走っていても、見えない、って。

（４）歩行者のマナーの悪さ。

「当ててみろ」と言わんばかりに、横断歩道でないところを堂々と渡り、

車が止まらないと怒ってわめき散らす。 

駐車場で車が下がってきていても、堂々と後ろをすり抜ける。（怖い～）

（５）携帯電話はもちろん、お皿に乗ったランチを食べながら運転してる人、

お化粧しながら運転してる人、見たことありますよ。

カリフォルニアでは、サングラスは必需品です。

強い日差しの逆光で、ハイウェイのサインが読めないことがあります。

South　と　North　って似てるんですよね。　West とEast　も。 

こぶ平は運転しながらずーっとブツブツ（悪い言葉で）文句を言うのですが、

私は、あまりに危険な時はクラクションを鳴らします。

（カリフォルニアンは「気に入らない」時に鳴らしますが、私は違います。 ）

それ以外は、「きっとあの人はトイレを我慢して急いでいるんだろう」と思うことにして

そういう危険な車からは離れて走行することにしています。

最悪の場合、私は大きなSUVに乗っているので、自分は死なない、と構えます。

おかげさまで、無事故・無違反、保険を使ったことがありません。

古い映画「Fried Green Tomatoes」で、

中年の女性が 混雑したスーパーの駐車場で駐車スペースを探していたら、

やっと一台車が出るところ、シグナルを出して、その車が出るのを待っていたら、

若い女性がオープンカーで反対から来て、さっとそこへ車を停めてしまう。

「すみません、私はそのスペースが空くのをここで待ってたんですけど」と言うと、

「若くて動きが素早い人の勝ちよ」と笑われてしまい、

しばらく途方に暮れてボーっとしてるんですが、 

ムラムラと怒りが込み上げて、そのオープンカーにわざと車をぶつけること8回（？）。

ビックリして飛び出してきた若い女性に

「私は確かに歳を取ってるわよ、だから貴女達よりいい保険に入ってるの」と 

笑いながら、走り去ります。 

どっちが正しいか、間違いか、よりも、事故に巻き込まれないのが一番。

皆さんも、安全運転でね。