|
カテゴリ:姫のお戯れ
ずいぶん前、日本に転勤になってて、こちらへ戻ってくる頃。 友達と横浜中華街へ飲茶ランチへ行った。 帰りに、ちょっと時間があったので元町へウィンドウ・ショッピングへ。 私は有名なハンドバッグ店、「K」と「K2」へ寄ってみた。 というのは、その昔、横浜の外資系の会社に勤めていた時、 営業のお兄さんが買ってくれた「K2」の定期入れの代わりが欲しかったから。 とても気に入っていたけど、周りの皮が擦れて、見苦しくなったので 同じものがあれば、と思ったの。
みんなで車でランチに行ったので、オシャレをしてなかった私たち。 私はジーンズ、セーターにL.L. Beanのバーンジャケットを着ていた。 お店に入って、定期入れを探そうとしたけど、 たくさん「ヒマそう」な店員さんがいるのに、誰も寄ってこない。 やっと目が合った、一番「新人ぽい」若い女性に 私の定期入れを見せて、同じものを出してもらった。 その時点でも、他の「ベテランぽい」店員さんたちは 「なーんだ、定期入れひとつ、買うのねー。」という顔で知らん振り。
そこで、性格の悪い、イジワルな私。
「ね、あそこの高い棚にある、トートバッグ、見せてもらえる? この定期入れと同じ色合いで、マッチしてて素敵。」 新人ぽい店員さん、一瞬、固まった。 が、「うそでしょ?」という顔をしながら、取ってくれた。 値段を見て、ニッコリ笑う私。 「折角だから、ついでにコレもいただくわ。」とレジへ。 レジへ行って、お財布(シャネル!)を出した時点で、 周りのベテラン店員さん、慌てる、慌てる。
多分、このお店はお給料プラス売り上げの歩合制なんでしょうね。
そこで、イジワルな私は、さらに、 「あ、そうだ、新しいバックパックも欲しかったんだ。ある?」 と、駆け寄ってきたベテラン店員さんに5~6個、出してもらうも、 「やっぱりやめる、今日はこのトートと定期入れだけにしておくわ。」と 新人店員さんだけに歩合をあげて、お店を後にしたのでした。
それから、2年ぐらい経って、 里帰りの時に、またそのお店に行った。 その時は元町じゃなくて、地下鉄に乗って行く、あの新しいモール。(名前をド忘れした) 母と私とで、姉にプレゼントしよう、とまた「K2」へ、夏物のバッグを見に。 その時も、店員さんたちは知らん顔で、 やっと近寄ってきたのは、「新卒の新人」と顔に書いてあるような若い男性の店員。 姉は私よりもずっと背が高いので、 「ちょっと感じを見たいから、貴方の肩に下げてくれる?」と 彼の肩に下げるバッグの数、6個。 他の店員さんたちは、ヒマそうに、 「あんなにしたって、どうせヒヤカシで買わないわよ。」 という冷ややかな目で私たちを見てた。
しばらく悩んで、 「うん、これにするわ、ご親切にありがとう。それから・・・ 見てたら欲しくなったので、コレは私用に買うわね。」と2個、ご購入。 新卒の男性店員さんは、とても嬉しそうだったが、 周りの店員、慌てる、慌てる。
その時、私が持っていたバッグは、アメリカで発売されたばかりの軽量コーチ。 皮が薄くて、裏にコーチ柄の布が張ってある。 「軽いバックパックが欲しい」と言っていた私のことを覚えていて、 こぶ平が偶然見つけて買ってきてくれたもので、今でも愛用してる。 でも、アメリカの新製品だから、その当時、まだ日本人は知らなかった。 ふたを開けて、裏地が見えるまで、まずみんなコーチだと思わないデザイン。
レジへ行って、コーチのバッグから、またまたシャネルのお財布。 みんなで新製品のカタログとか、あたふたと袋に入れてくれたけど、 遅い、っつーの!
きっと、私は「お金持ってません、見るだけです。」っていう顔をしてるのね。 あー、楽しかった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[姫のお戯れ] カテゴリの最新記事
|