カテゴリ:カテゴリ未分類
駅で誰かが大声を出していた。
声の主は駅員を罵倒し、汚い捨て台詞を吐いて、足早にホームへ向かっていった。 ・・・ああ、又だ。 自分のつまらないストレスを、人にぶつける事でしか解消出来ず、 自分の権利は死守するが、人の権利は踏みつける輩。 歪んだ正義感を持っていても、声の大きいものの主張が罷り通る、 ・・・この世の何と生きにくい事か。 ********* ケースバイケースではあるが、 私は、法律上でどういう規定があろうとも、 人を怒鳴ったり、罵倒する事は、立派な傷害罪だと思っている。 中には名誉毀損や侮辱罪などという罪科もあるけれど、 腹に据えかねて訴えを起こしたところで、 発言主が大きなペナルティを負うものでもない。 とても不平等だ。 傷を受けた側が、常に相手を許さざるを得ないなんて。 許していなくとも、気持ちに折り合いをつけねばならないなんて。 関西私鉄の駅員が、数人の乗客から取り囲まれてドヤされている際、 誰も彼を助けてはくれなかった。 通りすがりの一般人には決して立ち入れない状況であるから、止むを得ないとも言えるが、 「彼の不適切な行動」により、電鉄会社は謝罪を余儀なくされたし、 今後、何らかの処分を下さない訳には行かないだろう。 電車の遅延によりお客様に迷惑をかけた、と言う状況により、 お客様に真摯に対応せよとの会社の方針から、彼はギリギリまで堪えたのだと思う。 人身事故の発生によって止まった電車について、一介の駅員が何を言える? 何処まで我慢せよと? 逃げるなと? 彼(駅員)のパーソナリティが原因という人が居るが、・・・どの口でそれを言う? 関西の鉄道事故発生率の多さは異常だ。 彼は、その度に、同様の目に遭わされて来たんだ。 「死なせてくれ」と叫んだと一部で伝わっているが、 多分、心の底から、そう思ったんだ。 人から無意味な罵倒を受けるとね、 脳の一番深い部分がすっ、と冷たくなるんだ。 本当に、何か分泌されてるのかな、・・・氷のように冷たいんだよ。 色んな感覚が遮断される。 正面から受けたら、壊れてしまうから。 耳と目を閉じ(閉じられないけど)、口を噤んで、 「スミマセン」、「モウシワケアリマセン」を繰り返す、ぶっ壊れたロボットになる。 雑木の下でびしょ濡れのまま嵐をやり過ごす気分に似ている・・・ ・・・多分ね。 ・・・だからね、 私は、どんなに非科学的と言われようとも、 彼(駅員)を嬲った連中が、何らかの報いを受ける事を願ってやまない。 ・・・ 連中についているであろう倶生神にお願いしたい。 「報い」がキョーレツな「こむら返り」であろうとも。 個人的に、 今回、報道を聞いた多くの人が、飛び降りて大怪我を追った駅員に同情的なこともあり、 会社も、そう厳しい処分は下せないだろうと思っている。 だが、彼を追い詰めたような、さもしいメンタルの人間が居る限り、 (そして、「お客様はカミサマ」などと言う妄言が出回る限り、) 悪意をぶつけられて心を壊す人はこれからも出続けるだろうし、 ・・・精神を病んでしまう人は決して居なくならない。 ・・・会社は決して守ってくれない。 誰も、守ってはくれない。 心についた傷は、手当もままならない。 ・・・繰り返しになるけれど、 人に対する罵詈雑言は、正真正銘、傷害という罪なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|