『かたみ歌』 朱川 湊人 著
【本日の二冊目】 直木賞受賞第一作。 よかった!忘れてしまってはいませんか? あの日、あの場所、あの人の、かけがえのない思い出を。東京・下町にあるアカシア商店街。ある時はラーメン屋の前で、あるときは古本屋の片隅で----。ちょっと不思議な出来事が、傷ついた人々の心を優しく包んでいく。懐かしいメロディと共に、ノスタルジックに展開する七つの奇蹟の物語。 【目次】紫陽花のころ/夏の落し文/栞の恋/おんなごころ/ひかり猫/朱鷺色の兆/枯葉の天使 ホラーテイストですが、ゾッとするような恐怖を感じる物語ではなく、せつなくて、じーんと心にしみる 不思議なお話です。泣けます。この短篇集も一話完結していますが、収録順に読むことをおすすめします。最後の「枯葉の天使」で いろいろなピースがつながりますので。わたしはまだ受賞作(『花まんま』)を読んでいないんだよな~ これも読みたい♪