『アジアンタムブルー』 大崎 善生
【本日の一冊】 アジアンタムブルー 文庫版も出ています。「私が死んでも…」そう言って、葉子は声を詰まらせた。そして、声を振り絞るようにして続けた。「優しい人でいてね」愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。喪失の悲しみと“優しさ”の限りない力を描き出した、鮮烈の恋愛小説。 ※タイトルの「アジアンタムブルー」とは、繊細な観葉植物"アジアンタム"の葉が、茶色くなり、チリチリと萎れはじめている状態を指す。"ブルー"は憂鬱のブルー。泣けました… 主人公は『パイロットフィッシュ』の彼なんですね。『パイロット~』とは別物ではありますが、本書を読むなら先に『パイロット~』を読んだ方がいいような気がします。そして本書を読んだら、また『パイロット~』に戻る、と。(読み返したいけど、手元にないのが残念だわ(--;)本書は映画化されたらしいですね。11月公開予定だとか。阿部寛が主演かぁ… うぅ~ん… うぅぅ… いや、しかし 原作読んだ限りでは『世界の中心で~』より はるかにいい。主演のイメージはともかく… ニースの海など いかにも画になりそうだし。