『こうばしい日々』 江國 香織
【本日の一冊】こうばしい日々ウィルミントンの町に秋がきて、僕は11歳になった。映画も野球も好きだけど、一番気になるのはガールフレンドのジルのことなんだ…。アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った表題作「こうばしい日々」。結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりの、甘く切ない恋物語「綿菓子」。大人が失くした純粋な心を教えてくれる、素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。【目次】こうばしい日々/綿菓子 どちらも主人公は10代初め。 男の子と女の子の視点を通して語られています。そしてこの主人公たちは どちらも「恋心」を抱いていますが、やはり女の子の方が早熟に描かれていますね。小学6年生の女の子に「女って、哀しいね」と言わせてしまう江國さん、すてきです。