『ピアニシモ』 辻 仁成
【本日の一冊】ピアニシモ僕にはヒカルがいる。しかし、ヒカルは僕にしか見えない。伝言ダイヤルで知り合ったサキ。でも、知っているのは彼女の声だけ。あとは、冷たい視線と敵意にあふれた教室、崩壊寸前の家庭…。行き場を見失い、都会のコンクリートジャングルを彷徨する孤独な少年の心の荒廃と自立への闘い、そして成長―。ブランク・ジェネレーションに捧げる新しい時代の青春文学。 辻さんはこういう作品も書いていたんですね~恋愛ものよりいいかも。設定はややありがち…という感じですが、短いお話の中で、少年の心の不安定さが巧く描写されています。本書の続編が出たようなので、そちらもそのうち読んでみようかと。ピアニシモ・ピアニシモ