『塗仏の宴』 京極 夏彦
【本日の二冊】塗仏の宴(宴の支度) 塗仏の宴(宴の始末)「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り―たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出した東洋風の胡乱な集団六つ。十五年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第六弾。 「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねぇ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとする宗教集団。接点は果たしてあるのか?ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する「宴」の驚愕の真相。 京極堂シリーズ、第一弾から読んでいますが、毎回期待を裏切らない内容です。思いっきり読み応えあります(^^)次は『陰摩羅鬼の瑕』ですな。ポチっといかねば