『百鬼夜行 ― 陰』 京極 夏彦
【本日の一冊】百鬼夜行ー陰「妖怪」はいずこより来るのか…。人の心は闇にあらねども、揺るぎないはずの世界が乱れたとき、その裂け目から恠しきものが湧き出し、取り憑く。他人の視線を畏れる者、煙に常軌を逸した執着をもつ火消し、「海」を忌む小説家…。日常に潜む恐怖を描く十の短篇から成る「京極堂サイドストーリーズ」。 【目次】小袖の手/文車妖妃/目目連/鬼一口/煙々羅/倩兮女/火間虫入道/襟立衣/毛倡妓/川赤子 本書は「京極堂サイドストーリー」で、これだけでもおもしろいのですが、既刊の京極堂シリーズ各編の内容とリンクしている部分も多く、登場人物も「あの話のあの人」「あの事件のあれ」・・・といった繋がりがあるのでまずは京極堂シリーズを読破してから、本書を読まれることをおすすめします。