『前世の記憶』『蒼い記憶』 高橋 克彦
【本日の一冊】前世の記憶慢性的な頭痛に悩まされ、催眠療法を受けた男に甦る、存在するはずのない記憶。遠足のリュックサックの中のバナナ、土盛りのダム、見覚えのない同級生たち、そして場所は暮らしたこともない岩手県盛岡…。それは前世の記憶なのか?表題作など八篇。直木賞受賞の『緋い記憶』に続く、「記憶シリーズ」第二弾。蒼い記憶人はなぜ忘れてしまうのか、あんなにも切なくて、あんなにも恐ろしい日々を…“オゾン”の匂いがきっかけで記憶が甦り、両親が焼け死んだ村を再訪した男が見たものは?待望の「記憶シリーズ」第三弾!珠玉のホラー短篇集。『緋い記憶』がよかったので、シリーズ二弾、三弾も読みたくなって手に入れました。読み始めたら一気にいっちゃいました。自分の記憶は、過去は、大丈夫なのか? な~んて、思わされるお話たち。楽しめました。