『母が重くてたまらない』 信田 さよ子
【本日の一冊】母との名状しがたい関係に苦しみながら、それでも罪悪感にとらわれている女性たちが数多く存在している。本書では、カウンセリングの経験に基づいて、墓守娘たちの苦しみを具体的に取り上げた。進学、就職、結婚、介護…。どこまでもついてくる母から、どう逃げおおせるか。NOと言えないあなたに贈る、究極の“傾向と対策”。ああ、ほんとうに。そうなのです。無邪気を装った無神経ぶり、都合のいいときだけ老人ぶったわがまま放題、身体的衰えを材料に娘を脅して言うことを聞かせる…。そんな母親たちが【どこまでもべったりと張りついて離れない墓守娘の罪悪感】を無自覚に利用している。(この無自覚というのが始末に悪い)そして母親から刷り込まれた罪悪感は、なかなか払拭できないのです。世の中の「墓守娘」たちに読んでもらいたい一冊です。そして、少しでも楽になってほしい。。。と切に願います。 同じ墓守娘として。