『若くない日々』 藤堂 志津子
【本日の一冊】五十二歳で突如結婚を思いたち、なじみの居酒屋でよく会う独り者に同居を持ちかける蓮子(「夢ふた夜」)。かつて歯牙にもかけなかった同僚にほだされる自分に戸惑う八千代(「フレンズ」)。人知れず抱えてきた女のプライド、処世で身についた妥協と諦念…。もう若くはない女たちの、やりきれないけど愛おしい日々のかけらを精緻に描く短編集。 【目次】夢ふた夜/フレンズ/ドリンカー/若いひと/オープニング うんうん、私もこっち側の人間だもんなぁ~、としみじみ。 妥協と諦念の毎日だわ(笑)