サウナにて。
毎週土曜日はたいてい、夫と一緒に近くのスーパー銭湯に行きます。週末はどちらも疲れが溜まっているからね。最近はドライブがてらの温泉もなかなか行けないので、今の私たちのささやかな楽しみになってます。さて、こういうスーパー銭湯にはたいてい常連さんが何人かいて、よく顔を見る人(おばちゃん)同士が、サウナ室でおしゃべりしながら時間を過ごしています。まあ、次から次へといろんな話が。おばちゃんって、ほんとに話題が尽きないのよね~。(私は黙って聞いているだけで、話にはほとんど参加していません)そこで今日の出来事。サウナに身体の大きな年配の女性が、孫娘らしき小学生を連れて入ってきました。例えて言うなら、トドのようなおばあちゃんに、子どものアシカのような孫娘。2人が中に入ってしばらくしたらアシカちゃん「ねえ、もう出ようよ~。」トドばあちゃん「何言ってんの。まだ十分あったまっとらんがね。」アシカちゃん「・・・・・」見たらアシカちゃんの顔は真っ赤っか。そりゃそうでしょ。子どもは体積が小さいのだから、サウナ内の高温ですぐ熱くなってしまう。でもトドばあちゃんには、それがわからないようです。しかたがないから隣りにいた私は「子どもさんは身体が小さいから、すぐに熱くなりますよ。」と言ったら、なんか面白くなさそうに、子どもの手を引いてサウナ室から出ていきました。その光景を見ていた常連おばちゃんたち。すかさず、「なに、あれ? 自分はまだ熱くなくても、子どもがかわいそうだがね。」「あの人は脂肪がたっぷりついとるから、なかなか熱くならんのだわ。」「あはは、ホント。あれじゃあ自分はあたたまらないわ。」「子どもを連れてくるなら、ちゃんと身体のことも気をつけたらんとね~。」まあ皆さん、厳しいというか辛らつというか。ごもっともなことばかりなんだけど、見て聞いてすかさず言葉が出てくるところが、さすがはおばちゃん族だわ。私はおしゃべりすると、最初はいいけど、だんだん疲れてきます。でも、おしゃべりがストレス発散になる人は、聞くところによると『沈黙が耐えられない』とか。彼女らは日々、「見て・聞いて・しゃべって」がエンエンと続いていくようです。獲物(ネタ)を逃さない、いろんなものが見える視力バツグンの‘目’、自分の耳が痛い話は聞かない、音を都合よく聞き分けられる‘地獄耳’実になめらかに言葉が次々と出てくる‘口’そしてエンエンとしゃべり続ける‘体力’私にはついてけない世界です。。