『真田丸』 第21回 感想(2)~北条氏政に心をくだく家康さんと、沼田問題でテンションが上がってきた昌幸パパでした
NHK大河ドラマ 『真田丸』 。見ている私の予想を楽しく裏切ってくれる大河ドラマです。今週のビックリは、「パパ、そこにいたの?」でした。前回の日記の続きで、場面は北条家へ。伊豆の韮山の館に北条氏政(高嶋政伸さん)が、狩りで獲物がたくさんとれたと、ご機嫌に戻ってきました。そこへ重臣の板部岡江雪斎(山西惇さん)が、徳川家から本多正信(近藤正臣さん)が、実のところは家康(内野聖陽さん)が氏政に会いに来ていると知らせにきました。家康は氏政に、今は秀吉に従えと忠告します。「長いものには巻かれよとは決して卑怯者の方便ではござらぬ。 生き延びるための、知恵と心得られませ。 上洛し、形だけでも秀吉に頭を下げる。 それだけのこと。あとは何も変わらぬ。 わしも、上杉も、真田も、皆そうしてまいった。 北条の家と、領地を守るため。」氏政がそれでも上洛を拒むのなら、北条と徳川の関係を再考し、手切れとなれば氏直に嫁がせた我が娘も返してもらうつもりだと、家康は言います。家康の忠告が本気であるとわかった氏政は、上洛のことはゆっくり考えると言って、その場を去りました。正信は家康に言葉の真意を問い、家康は言います。「たしかに、北条には滅んでもらった方がどれだけ助かるか。 しかし、心底救ってやりたくなったのだ。 何の得にもならんが、たまには得にならんこともして みたくなるもの。いかんか。」「それでこそ、我が殿。」家康に長年仕えてきた正信は、しみじみと言いました。武田が滅んだとき、織田信長は武田の旧臣に対して厳しい処罰を下したけど、家康は武田の旧臣を懐柔し、徳川の家臣にたくさん取り立ててきました。また無理な戦は民百姓を苦しめるだけという思いもあり、今は秀吉に逆らわないのが賢明だと痛感するのでしょう。誠心誠意、氏政を説得しました。それでも氏政は、すぐには上洛しません。沼田を真田から取り戻して、それと引き換えの上洛だと、秀吉に条件をつけました。氏政の態度に、豊臣秀吉(小日向文世さん)は怒り心頭です。しかしそのことを石田三成(山本耕史さん)は、沼田の采配を秀吉がすることが天下惣無事に通じると、秀吉に意見します。そして真田昌幸(草刈正雄さん)を京に呼び出すと。上田城の昌幸は、理由はわからないけど秀吉の命令なので京に行ってくる、ついでに京に造らせた屋敷の様子も見てくると、けっこう楽しそうです。出浦昌相(寺島進さん)も連れていくと聞いた源三郎信幸(大泉洋さん)は、自分も一緒に京に連れてってほしいと、父・昌幸に懇願します。そうでしょうね~。自分の家なのに過干渉な舅のために、まったくくつろげない空間になっていますからね。しかし残念ながら、・・・源三郎はやはり上田城の留守番でした。京の真田屋敷に到着した昌幸たちです。自分が指図した隠し扉を源次郎(堺雅人さん)が作ってないと聞いた昌幸は、ちょっとご機嫌ナナメに。そして沼田を返す話を聞いたら、もう激怒でした。昌幸がどうにも納得しないと聞き、北条と真田が秀吉の前でとことん談判し、秀吉が裁定を下すというのはどうかと、大谷吉継(片岡愛之助さん)が提案します。そして秀吉もそれを了承します。沼田を守るためにと、しぶしぶ談判に出ることにした昌幸。しかし北条から来るのは、代理の板部岡江雪斎。仲介の徳川から来るのは、代理の本多正信。それを聞いて昌幸は、やっぱり自分は出ないと言いだします。源次郎の報告を聞いた三成は、今は北条と戦う時ではない、乱世に逆戻りさせないためにも談判の場を成立させろ、父が出ないなら源次郎に出よと言います。そして真田の名代として、源次郎が談判の場に。源次郎、江雪斎、正信が揃ったとき、源次郎はいったん席を外しました。誰かに見られぬよう廊下をはさんだ隣の物置になった部屋に入ったと思ったら、・・・あら!、物陰に昌幸パパがいるではありませんか。父は源次郎に言います。談判は、上方に来て一段と成長したお前がやれ、徳川を味方につけよ、けっして沼田を北条に渡すなと。席に戻った源次郎は早速、父の助言に従って、正信のご機嫌取りを始めます。そして秀吉が談判の場に登場します。さて、この後の展開は、どうなるのでしょうか。予告篇では、矢沢の大叔父上が大暴れしているけど・・・。沼田城は崖の上の小城ながら、軍事的に重要な城でした。でも我が家から沼田は遠くてわからないので、こんなイメージかなと画像を出してみました。岐阜県中津川市にある苗木城址から見た木曽川です。