『西郷どん』視聴時のそれぞれの呼び方、他、『西郷どん』に思うことあれこれ
2018年NHK大河ドラマ 『西郷どん』 。先日の放送で第20回となり、約半分が過ぎました。この先はいよいよ歴史上の大きな出来事が次々と出てくるのに、西郷どんはまだ1回目の島流しです。私としては、もう少し早いペースでドラマが展開していけばいいのにと思ってます。それでも今年の大河ドラマは楽しく観ています。何年か前から大河ドラマは、毎週日曜日の午後6時からBSで早めの放送があり、午後8時からは総合で本放送、そして土曜日の午後に再放送となってます。以前ツイッターで面白い書きこみを見つけました。『西郷どん』の地元・鹿児島では、午後6時からBSで見るのを『はやどん』午後8時から総合で見るのを『なまどん』 オオッ!土曜の再放送は『おかわりどん』 カワイイ!と呼んでいるそうです。言葉のセンスがいいですね~。さらに他の方の追加で、オンデマンド配信で見るのを『お配りどん』 ナイス!。そしてちょっと皮肉だけど、甘い展開をスイーツ大河ならぬ『スイートポテト大河』って。ほほぅ~。いろんな方のドラマの感想を見ていると批判的な意見がけっこう目立ちますが、こういうのは作品と見る側の相性とかあるのでしょうね。私は今年は面白く見ているけど昨年は、後半は良かったけど前半は全くダメでしたから。その批判の感想の一つが「ギャーギャーうるさい」、「いちいち怒鳴りあわなくてもいいのに」。たしかに藩士たちがこれからのことを、激情のままに大声で討論しあう場面がよくあります。思えば『龍馬伝』のとき私も同じことを思い、ドラマを見ていてイラついてましたから。今回は好きなドラマだから気にならないだけでしょう。もう一つのよく見る批判が「人物の描き方が雑」。主役の西郷どんをはじめ主要人物たちが、「この人物がなぜこんなにも好かれるのか、結びつきがあるのかよくわからない」みたいな意見をよく見かけます。ただ思うに、昨年の『直虎』と違って『西郷どん』は歴史での出来事も多いし、登場人物も多いのです。たしかに脚本家さんの好みで無駄な展開もあり、肝心な歴史上での重要人物が出ずに終わってしまった場面も多々ありましたが、登場人物を丁寧に描写していくのも無理があるような気がします。それとこれは私の個人的な感覚ですが、私の場合は歴史ファンとして、どの歴史的な出来事がドラマに出てきて、それがどう描かれるのか、そちらが気になります。というか学生時代から国語という教科にほとんど興味がわかなかった私は、どの人物のどんな言動があの行動になるのか、という部分にはさほど興味がわいてません。ではどうやってドラマを見ているのかというと、幕末のドラマは今までに何本も見ているせいか、激動の時代を感じることができたら、どうやら人物同士のつながりは勝手に脳内補完しているようです。あとは島津斉彬@渡辺謙さんはやっぱ華があるなあとか、島津久光@青木崇高さんはこれまでお人好しの坊ちゃまだったのに急に人間が変わったななど、大河ドラマならではの脇を固める名優の皆さんの演技に見入ってます。でもやはり期待するのは主役・西郷どんの鈴木亮平さん。早く歴史の表舞台に出てきて、郷中の仲間と一緒に明治維新を描いてくれないかと待ち望んでます。そういえば勝海舟は遠藤憲一さんですね。また視聴者が思わずもらい泣きするような新しいタイプの勝海舟をやってくれるのでしょうか。(期待)春以降のうちでインパクトに残った場面です。第12回の 篤姫お輿入れの根回し大作戦 です。このシーンは何回見ても笑える~。第13回の 大事な忘れもんをした 場面です。男でも女でも大人になって人生が変わると、互いに思うところあって昔の友情が難しくなりますが、この二人の絆は特別でした。第14回の 今日も安定の激おこ、デスラー斉昭様 です。実際の徳川斉昭公も激情タイプの方らしく、伊武雅刀さん、よく似あってます。又吉直樹さんが演じた第13代将軍・徳川家定。カラスさんへの挨拶(第11回)とか、うつけの部分でたくさん笑わせてくれた、心根の優しい癒される将軍様でした 。第13回の 実験に夢中なお殿様 。この後の奄美大島編での砂糖地獄を考えると笑えないのですが、でもこの蘭癖が日本を近代化に導いていったのですよね。第15回の 薩摩藩の軍事調練 。率兵上京を決めた島津斉彬が藩士たちに洋式の訓練をする場面です。史実で斉彬公が上京前に亡くなってしまったけど、渡辺 謙さんが兵たちの指揮を執って戦うシーンが見たかったなあ。