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カテゴリ:musique et film
「いっしょに,ね。」種ともこ
学生時代には,新しい音楽をチェックするパワーがあった 当時は,貸しレコード店(今や死語)が新たなビジネスとして台頭 貧乏な学生でも,リスク少なく良質な音楽に出会うきっかけが生まれた 当時は今みたいにネットなんかないから 自分がコレだというアーティストはLPを確保するとして 新たなアーティストに関しては 音楽雑誌のレビューを眺めて,貸しレコード屋からレンタルして カセットテープにダビングしてカーステで聞くというスタイルだった イチバン多感な高校時代には,結構少ない小遣いで賭けをしていた 幸い確率は高かったが,たまに大枚叩いたLPがハズレだったときの 絶望感といったら・・・ そんな中,「いっしょに,ね。」デビューしたのが種ともこ ちょっとひいてしまいがちなジャケではあったが 嫌いでないし レンタルということもありチャレンジ♪ 今の音楽ファンには,もしかして通じないかもしれないが LPは表裏があるので,アーティストによっては一枚のアルバムで A面,B面ごとにテーマあたえていたりしてものだ この「いっしょに,ね。」も女の子サイド,男の子サイドに分かれていて 1~5曲目が女の子の気持ち ~10曲目までが男の子の気持ち A面の「いつか王子様が」を聞き終え,B面に。。。 もちろん,この時点で評価はグッジョブ! でも,種は女の子だから, 女の子の気持ちを上手く伝えてもある意味普通 ところが,ちょっとはにかんだシャイな男の子の気持ちを 上手く歌い上げたB面はオイラの心を鷲掴みだった 恋とはちょっと違うけど 「不思議な樹」の世界は 自身が小さいころ熱にうなされて 半分寝ながら,眠れなかったときの記憶にリンク 夢と現実の間のキモチと匂い(←ここがみそ,匂いなんだ) をジャックと豆の樹をモチーフとした歌詞とあいまって あ,これ!と心酔 女の子にキモチを上手く伝えられないもどかしさを唄った 「10円でゴメンね」とともにマイフェイバリッドとなった ケータイ全盛の今では理解できないかもしれないが 当時のボーイはどきどきしながら電話ボックスに行って 10円玉を片手に深呼吸したものだ(笑) そんな種ともこのアルバム 出会いは貸しレコードだったが 後にLPで買い直したのはいうまでもない いま20数年たって 聞きたくなったが,LP環境ではなく,しかも残念ながら廃盤 ヤフオクで探し 当時のCD化1stイシューを発見してiPodに入れ聴きたおした♪ ↑定価3200円と書いてある(笑) (ちなみに,定価2500円版とQ版(定価表示なし)有り) 種は今,1stの緻密に音を積み重ねた曲から 無駄をそぎ落としたメロディで勝負するスタイルへと進化している 積み重ねたアルバムの中成長してきた彼女の魅力と同じように 成長する余地を残しながら類い希な才能を披露した 1stの魅力は,同じ世代に近い(チョイ下)オイラにとって ずっとフェイバリッドなのだ 【20%OFF】[CD] 種ともこ/ゴールデン☆ベスト 種ともこ 11 YEAR’S WORKS *廃盤である本作からの曲も入ってます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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