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カテゴリ:生活
血痕を見つけてから数日後 仕事に出かける途中で おじいちゃまにバッタリ どん ぐりん「こんにちは」 おじいちゃま「この前、ころんじゃってさ~」
見ると、おじいちゃんの眉間に2cmくらいの傷 すでに少しカサブタになっている
「どこで転んだんですか~」
「〇〇川のとこ」
「やだっ気をつけてくださいよ」
「気をつけててもね、年取るとすぐ転んじゃうんだよ」
「階段に血がポタポタ落ちてるから 何かあったかと思ってすごく心配したんですよー」
「悪いねー、色々心配かけてね」
事の真相はこんなことでした
なぁーんだって言わないで下さいね 落ちてる血を見た時 どんぐりんは本当に心配したのですから
翌日もまたバッタリ 「また血が出てきちゃよ」 「さわっちゃ駄目ですよ カサブタになってたのに取れちゃったじゃないですか」
「今度何かあったら言って下さいね」
どんぐりんとお隣のおじいちゃんの距離は近づいた
一週間ほど経ったある日の朝 8時過ぎにドアチャイムがピンポーン
ドアを開けると お隣のおじいちゃんが 和柄の前掛けを 自分の前に広げて立っていた
「これどう」
「なかなか素敵じゃないですか」
「あげるよ」
「・・・使わないんですか」
「この前、群馬の〇〇に行った時見つけて いいな、と思って買ったんだ 誰にあげようかって思って考えたんだけど・・・あんたにあげるよ」
どんぐりんの好みではなかったけれど せっかくのご好意なので いただきました
「今はお客さんがいらして泊まっているので また今度、お茶のみにいらしてくださいね」
「お茶は飲まないんだ」
「やっぱりお酒」
「そうそう」
やっぱりそっちなのね 今度付き合ってあげよう
お酒ですか・・・
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