またまた映画ネタですみません/8月31日(金)
最近、酒やBARや音楽のネタよりも映画ネタが多いなぁと思いつつ、また映画ネタですみませーん。最近わりと頻繁に映画を観てます。まず、ただいま上映中で、話題の映画の一つ「オーシャンズ13」。「11」は観て、「12」はまだ観てなかったのですが、まぁいいやと足を運びました。 カリスマ詐欺師のダニー・オーシャン率いる11人のプロ犯罪チームが騒動を繰り広げる人気シリーズの第3作です。監督は「トラフィック」のスティーブン・ソダーバーグ。 ソダーバーグの元には毎回すごい俳優たちが低ギャラで駆け付けます(「ギャラなしでも出たいと言う俳優もいるとか)。ダニー役はいつものようにジョージ・クルーニー。ほかに、おなじみの仲間(ブラッド・ピット、マット・デイモンら)が再結集しています。 加えて名優アル・パチーノ、エレン・バーキン、さらに「11」ではクルーニーの恋敵役だったアンディ・ガルシアまでが、今度は“味方”側で登場しています(この豪華なキャスト、低ギャラとは言っても、凄い出演料なんだろうなぁ) 今回はパチーノ演じるラスベガスの大ボスが相手。仲間を殺されかけたチームは、新しい豪華ホテルをオープンさせる大ボスに報復を仕掛けます。人気スターたちのコミカルなやりとりやセリフの面白さは相変わらず。トリック満載の展開で楽しませてくれます。 個人的には、身分を隠して「ホテルの格付け」をする出版社(?)の客の行動が興味深かったし、ホテルのオープニング・セレモニーの様子(なんと土俵をつくっての相撲ショーも。曙や武蔵丸の名前がクレジットされていたが、映画の画面でも分からんくらいのロング・ショットで見つけられませんでした)も面白かった。 【マイ評価】★4つ半(5つで満点) 2時間20分飽きさせない脚本は見事。ただし、登場人物が多すぎて、途中味方のだれがだれかわからなくなる場面も。「シナトラ」主演映画のパロディからスタートしたシリーズであるため仕方なく11人の設定なんだろうけど、今回は役割分担もはっきりしないし、7人くらいで十分だったね。 もう一つ紹介するのは、8月24日にDVDレンタルが解禁になったばかりの「ブラックブック」。第二次世界大戦のレジスタンス運動を背景に、過酷な運命に翻弄されながらも、波乱に満ちた半生を生き抜いたユダヤ人女性を、実話に基づいて描いた本格ミステリー・サスペンスです。 ナチス占領下のオランダが舞台。1944年秋、ユダヤ人女性歌手のラヘルは、占領地区から逃亡する途中、ドイツ軍の待ち伏せに遭い、家族を皆殺しにされてしまう。農民に救われ、なんとか生き延びたラヘルはエリスと名を変え、髪をブロンドに染め、レジスタンス運動に参加する。 ある日、エリスはレジスタンスの上官から、スパイとしてドイツ人将校ムンツェに近づくように命じられる。美貌を武器にナチス司令部で仕事を得たエリス。だが、ムンツェの優しさに触れるうち、次第に愛するようになってしまう。 一方で、レジスタンス組織内では、裏切り者の存在が浮かび上がる。シャロン・ストーンの出世作「氷の微笑」を監督し、ハリウッドで成功を収めたオランダ人のポール・バーホーベンが母国オランダで制作。あえて全編オランダ語、ドイツ語で制作した作品は、本国で7週連続興行収入第1位を記録したという。 強くたくましいヒロインを体当たりで演じた主演のカリス・ファン・ハウテンは、とても魅力的だ。相手役の将校・ムンツェは「善き人のためのソナタ」のセバスチャン・コッホが演じる。この2人、この映画がきっかけで実生活でも恋に落ちてしまったとか。 「ブラックブック」というタイトルが何を意味するかは、観てのお楽しみ。制作費25億円をかけたこともあって、時代考証、エキストラの迫力、臨場感のどれをとっても素晴らしい。戦時の人間たちの本性など戦争の不条理を描きつつ、本当の裏切り者は誰なのか? 予想外の結末というサスペンスの魅力もたっぷり盛り込んだ大作だ。 【マイ評価】★4つ半 第二次大戦を舞台にした戦争ミステリー作品はいくつかあるが、僕がこれまで観た中では文句なしにNo1かも。いい脚本があって、制作費をきちんとかければ、ハリウッドでなくとも素晴らしい映画はつくれるんだという見本のような作品だ。後半の話の展開は少し走りすぎという感なきにしもあらずだが…。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】