マルーン5: 多彩なテイスト、「融合」の魅力/11月30日(日)
最近音楽の話をあまり書いてなかったので、久しぶりに洋楽のことなど。 近頃よく聴いているグループに「マルーン(Maroon)5」(写真左)がいる。最近メジャーになってきた米国のバンドでは、個人的にはメロディー、演奏のクオリティの高さや個性的な歌でとても好きなグループだ。 もちろん本国でも十分評価されている。2002年のデビューアルバム「Songs About Jane」(写真右下)は、ロックにソウル、ファンク、R&Bなど様々なテイストを織り込んだような奥行きある曲が人気を集め、1000万枚ものセールスを記録。グラミー賞最優秀新人賞を含む数々の賞に輝いている。 1994年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成された4人組バンド「カラーズ・フラワーズ」が前身。しかし、インディーズ・レーベルからアルバムを出したが商業的には成功せず、一時バンド活動も休止状態になった。 その後、ボーカルのアダム・レヴィーン、キーボードのジェシー・カーマイケル、ベースのミッキー・マデンの3人が中心となって、メンバーを再編成。2001年、ギターのジェイムス・バレンタインの加入を得て、新たに5人編成のバンドで活動を再開させ、名前も「マルーン5」と変えた(ドラムスは2006年にメンバー交代)。 活動休止中にニューヨークで得た数多くの刺激やインスピレーションの結果、アダム(バンドの作曲を主に担当)は、マルーン5が目指す方向性について、ロックの枠にとらわれない、様々なジャンルが融合したような厚みのある音楽に求めることに決めた。 新しいプロデューサーのもと出来上がったデビューアルバムは、ハリウッド映画のサントラで使われたこともあって注目を集め、シンプルでヘビーなロックバンドが全盛だった2001年当時、その完成度の高さからあっという間に人気が沸騰した。 また、2007年発売のセカンドアルバム「It Won’t Be Soon Before Long」(写真左下)も、デビューアルバムをしのぐ完成度ですでに400万枚以上を売り上げたほか、ファースト・シングル「メイクス・ミー・ワンダー」は、初の全米1位を獲得するなど、「2枚目のジンクス」など吹き飛ばす勢いを見せた。 そして日本でも、ノエビア化粧品やトヨタVITZのCMで彼らの曲が使われたこともあって、ますますファンの輪は広がった(マルーン5って知らないと言う貴方も、きっとCMでは曲を聴いたことがあるはず)。 僕はことし2月に、念願だった彼らのライブを大阪城ホールで観た。まだ2枚しかアルバムを出していないために、ステージではこれまでの発表したほとんど曲を演奏してくれたのは嬉しかった。 残念なのは、その後3枚目のアルバム制作の話が伝わってこないこと。海外アーチストの場合、4年~8年くらいアルバムを発表しない人やグループも珍しくないが、マルーン5はまさに「今が旬」のバンドである。早くさらに進化した3枚目を聴きたいと願うのは、僕だけではないだろう。 僕は、マルーン5の曲はまだ1曲も弾き語りをしたことはない。どの曲もひとくせあってピアノだけでは歌いにくい曲ばかり。アレンジを相当考えないと難しい。でも、いつか1曲はレパートリーに入れてみたいと願っている。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】