北サンボア再開!/5月23日(日)
昨年11月21日の日記で「北サンボア」の一時閉店をお伝えしましたが、ビルの建て替え工事も終わって、5月10日(月)から無事、元の場所で再開しました。うらんかんろも早速お邪魔して参りました。 北サンボアは、ご存じの通り、昭和20年代の面影を残す素晴らしい店内でした。個人的には、サンボア・グループでも一番その雰囲気が好きなBARですが、今回の建て替えの結果、その面影は少なからず失われてしまうだろうと覚悟していました。 しかし、店内に足を踏み入れた僕は、驚きのあまり声を失いました。「以前とほとんど変わっていない…」。北サンボアは以前は一戸建てでしたが、今回は鉄骨2階建てのビルに変わり、その1階部分に北サンボアが入るという形です。 店内は、ビル自体に2階へ上がる階段ができた分、若干狭くなりましたが、カウンターなど内装は以前の店のものをできる限り、そのままの部材を使ったそうです。 しかし、店内カウンター向かい側の漆喰の壁や、木の造作は新しくせざるを得なかったはずなのですが、なぜか作り直したという印象がまったくありません。壁にあるディスプレーの額(酒の広告や写真等)が、以前と同じような場所に掛けられていることもありますが、ほとんど昔と変わらない雰囲気です。 壁は、年季が入ったように紫煙ですすけて、ひび割れもあちこちに入っています。木の柱など内装の木の部分も年輪を重ねたような茶色をしています。 すると、「種明かし」がありました。すすけてように見えるのも、ひび割れも、年季が入ったような木の艶(つや)や“くすみ”も、実は、京都・太秦の映画製作所の大道具職人さんによる労作で、「描かれている」のです! しかし、それは壁に近寄ってよく見ないと分からないくらい、よく出来ています(こういう技術を「AGING=エイジング」というそうです)。僕は思わず「これは凄い職人技だ」とつぶやいてました。名職人たちお陰で、北サンボアはほとんど以前と同じように蘇(よみがえ)りました。 皆さんもぜひ、新しくなった「昔のまま」の北サンボアを、ぜひその眼で確かめてください。驚嘆すること間違いなしです。そして、以前と変わらぬ美味しいハイボールを、心ゆくまで味わってくださいませ。【北サンボア】大阪市北区曽根崎2丁目2-12 電話06-6311-3654 午後5時~11時 日祝&第2土休 JR大阪駅または阪神、阪急、地下鉄御堂筋線梅田駅から徒歩約5~10分こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】