【全面改訂版】カクテル--その誕生にまつわる逸話(23)/8月25日(土)
【おことわり】レシピやスタイルは標準的なもので、絶対的なものではありません。文献やバーテンダーによっては違う割合、材料、スタイルでつくっていることもあります/レシピの丸カッコ内の数字(単位)はmlです。◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(23) 70. ロングアイランド・アイスティー(Long lsland Iced Tea) 71.マイタイ (Mai-Tai) ※いずれも【2016~19年改訂新版】で記述内容を更新しています。そちらをご覧ください。 *********************************** 72. マミー・テイラー(Mamie Taylor)【レシピ】スコッチ・ウイスキー(45)、レモン・ジュースまたはライム・ジュース(15)、ジンジャー・ビアまたはジンジャー・エール(適量)、カット・ライム、氷【スタイル】ビルド 【グラス】トール・グラス 19世紀末に誕生した古典的カクテルの一つ。1899年、ニューヨークのバーテンダー、ビル・スターリット(Bill Sterritt)が考案したと伝わる。カクテル名は、1890年代に人気のあったブロードウェイの女性歌手の名前にちなむという。スターリット考案説は当時の新聞等でも紹介されており、信憑性は高い(出典:Webtender.com→The Washington Post, May 15th, 1900、ほか欧米の専門サイト情報)。 「スコッチ・バック(Scotch Buck)」という別名を持つ。「バック」とは一般に、スピリッツにレモン・ジュースとジンジャー・エールを加えてつくるスタイルのカクテルのこと。 サヴォイ・カクテルブック(1930年刊)にも紹介されており、少なくとも1920年代には欧州でも定着していたと思われる。しかし、カクテルが誕生した米国で活字になるのはなぜか遅くて、確認した限りでは、1953刊の「ミスターボストン・バーテンダーズガイド」がもっとも古い。 【確認できる日本初出資料】世界コクテール飲物辞典(佐藤紅霞著、1954年刊)。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】