【ITTETSU Gallery:もう一つの成田一徹】(83)一富士二鷹三茄子
成田一徹・バー切り絵作品集 『NARITA ITTETSU to the BAR』 完全改訂増補版 発刊記念! ITTETSU Gallery:もう一つの成田一徹(83) 一富士二鷹三茄子 1996年 ※元旦。年の初めということで、昨日に続き「目出度い」モチーフの作品。縁起の良い初夢の例えとして、この「一富士二鷹三茄子」は江戸時代初めにはすでに「ことわざ」として知られていた。 由来は諸説あるが、最も有力なのが駿河の国の名物を並べたという説。駿河には日本一の富士山があり、富士山麓に棲む鷹は鷹の中でも最高の種とされ、駿河産の茄子も逸品であったことから、優れたものの象徴として三つを並べたというもの。 ちなみに、江戸時代の国語辞書『俚言集覧(りげんしゅうらん)』によれば、このことわざには「四扇五多波姑(たばこ)六座頭」という続きがある。扇は末広がり、多波姑=煙草(の煙)は上昇するので、運気が上がるとされ、座頭(髪のない視覚障害の人)は毛が無い(=怪我無い)ので「安全無事」につながるということらしい。 ※一徹氏は「目出度い」テーマの作品も、頼まれた仕事として、あるいは切り絵教則本の「お手本」(作例)として、何度も切り絵にしている。とくに「七福神」は好きなモチーフだった。 なお、絵の著作権は、「Office Ittetsu」が所有しております。許可のない転載・複製や二次利用は著作権法違反であり、固くお断りいたします。※「ITTETSU GALLERY:もうひとつの成田一徹」過去分は、こちらへ・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】