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テーマ:バラについて(449)
カテゴリ:バラのこと
今日の夕刊を読んで目に留まったのが
《モンローの「赤いバラ」840万円落札》という記事。 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20050606i305.htm なんでも恋人と噂されていたケネディ大統領の誕生日の為に モンローが描いた赤いバラの絵だそうな。 新聞で見るだけでは絵の良し悪しとやらは正確には 判断つきかねるけど、 あのモンローがケネディに描いた「赤いバラ」というだけで 既に私にはとても寂しい絵に見えてくる。 愛を込めて、心を込めて描いたのだろうな・・ そんな赤い薔薇の横顔。 花が少しだけ、大きいようにも見える。 それは彼女の愛を象徴しているのか・・・ この絵を描いてまもなくだったのだろう、 彼女は短すぎる生涯を終えたのだ。 幼少期の経験が彼女の人生には大きな影を落としていたと 聞いたことがある。 どれほどのファンに囲まれようとも、 少しも満たされない。 どれほどの男達が彼女に甘い言葉と愛(のようなもの?)を捧げても 彼女を芯から幸福にした者はいないのかもしれない。 本人は「私は誰からも愛されていない」という恐れを 常に抱いていたと聞いたことがある。 彼女にとっての「幸せ」は、 手のひらから零れ落ちていくようなものであったのか? 「紳士は金髪がお好き」ではダブルキャストの グラマーな女優には絶対に無い、 マリリン・モンローならではの オーラを感じ、自信もあるように見える。とても!! ブロンドで、かつグラマーな美しい女優は あの時代、現代の私が想像する以上に、 本人の思惑とは別な方向へ彼女を押し上げた。 それを逆手にとって貪欲に利用しきるほど 彼女は強くなかったのか・・? ずっと「演技のできない見た目だけの女優」と思われている、と 自分にコンプレックスを抱き、 そしてそれを克服する為に有名な演劇スタジオでの 勉強を熱心に続けていたという彼女の素顔。 真に自分だけに向けられる愛を求めて。 子供の様に純粋に。でもオトナとしては切ないほど無防備に?・・ 「バス停留所」で見せた彼女の泣き顔と、 ケネディへ向けて歌った「ハッピィ・バースディ」 (あの彼女は薬無しではいられないといった悲しい姿だけど) あの歌声がさっきから私の頭の中で繰り返し流れている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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